ふじようちえん

モンテッソーリ通信 1月号 立花咲子

2016年02月04日 / モンテッソーリ通信

また雪が降るかと子ども達はワクワク、大人はホッとした週末でしたね。

今回はお家の方はなかなか見ることの出来ない幼稚園の“自学自習”の時間にスポットを当てて、“選択の自由”という言葉をご紹介したいと思います。

朝、登園すると、日付けを確認してfujibookにシールを貼る、コップを出す、お着替えをし畳んでロッカー上に置く等のお仕事をします。

その後は自分で選んだ活動に自分のペースで取り組める自学自習=自由に学ぶ時間です。

棚から自由に選んでお仕事するお友達(写真はボヨヨン作り、箸でつまむ、文字のゴム印、算数教育の錐計棒)
今日はここまでにしてまた明日続きをやってもOK!それも自分で選択します。

お部屋で遊ぶお友達もいます。あやとり、カルタ取り、粘土、積木、おままごと、お絵描き等々、自分で選んだりお友達と相談して決めたり。先生と歌ったりくっついてお喋りしたりして触れ合っているお友達もいます。

カラー帽子を被ってお外へ遊びに行くお友達も。
屋根上、お砂場、落ち葉プール等どこに行くかも選びます。
小さな熊手で落ち葉掃きのお手伝いも。
他のクラスに入って遊んでもOKです。仲良しのお友達のクラスや兄弟のいるクラスに行って「お外行こう!」と誘っている姿も見られます。

ライブラリーで絵本を読んだり生き物の観察をしたり文化のお仕事もできます。
お外遊びの途中でライブラリーを通って寄って行くお友達もいます。

このように環境が準備された中で“選択の自由”を与えられた子ども達は、何をするのか自分で選べるようになっていきます。自ら環境と交わりながら自分で選ぶ事を楽しみ、自分で選んだ事に責任を持ち、自分を成長させる自立への道と繋がるのです。

「今日はお外に行きたかったのにお部屋で遊んでいたら自学自習が終わっちゃった、、。」と言っているお友達もいます。この子は明日はどうしたらお外で遊べるかよく考えて行動するでしょう。

大人はこうしたら上手く行くのではと先回りして教えたくなりますがちょっと我慢!子どもが自分で選んで失敗して学ぶチャンスかもしれませんね。

この先、自分の進路を決める大切な選択に迫られた時、自分で決めた道を自信を持って選び歩んで行く姿を想像して、子ども達の過ごす環境を整えてお手伝いさせて頂きたいと思います。