ふじようちえん

ブログ モンテ通信10月 徳野友美

2015年11月04日 / モンテッソーリ通信

朝、晩はだいぶ寒くなってきましたが、日中はとてもすごしやすく、外では元気いっぱい走り回ったり、お部屋では様々な活動に集中する姿があったり、子ども達もゆったりとした時間をすごしています。

お部屋では、それぞれに興味のある教具を自分で選んで取り組んでいますが、最近、文字への興味が出ている子が増えています。

お部屋にある、『文字のゴム印』では、文字を実際にえんぴつで書くことはできなくても、上に書いてある文字をみて、ゴム印を押しています。
はじめは全然違う文字を押していた子も、だんだんと文字のかたちに気づいて、分かるようになってきます。

また、子ども達が実際に文字をえんぴつで書けるようになるまでには、これまでに様々な教具で、意識せず手の動きを習得しています。
例えば、円柱さしで、つまむ3本の指、触覚板をなでる手の動き等々でえんぴつで字を書くための手の動きが洗練されていきます。
そして、メタルインセッツでは、色鉛筆を使って図形を書いていくのですがこれは、『書き方への直接準備』として位置づけられています。ここでは、書くのと同じ姿勢で、えんぴつの握り方、書くために必要な手の操作が身につきます。

そして、『砂文字板』では、指で文字をなぞり、発音し、『小さな黒板』では、チョークで文字をなぞるといったお仕事があります。
このように視覚、触覚、聴覚を刺激し、文字を習得していきます。

驚くのは、文字への興味を持った子が、本当に早く字が書けるようになってしまうことです。

指で、看板などの文字をなぞっていたり、自由画帳に同じ文字をずーっと書いていたり、…『敏感期』にある子ども達は自分からどんどん吸収していきます。

文字に限らず『敏感期』を見逃さず、子ども達が、自ら学べる環境を整えていきたいです。