ふじようちえん

ブログ モンテ通信11月 中井宙

2014年11月27日 / モンテッソーリ通信

今回のモンテッソーリ通信では、『算数教育』の分野の教具を2つ紹介させて頂きます。

幼稚園で算数!? と、思われるかもしれませんが、いきなり足し算や引き算を行うわけではありません。
今回紹介する教具では、『0(れい)の概念』を学びます!

我々大人は何気なく使う0という言葉。でも子どもにとっては“0=なにもない”ということを理解することは案外難しいのです。言葉で伝えることもまた然り。
しかし!!!!この教具でお仕事をすれば自然と身に付きます(^^)

①錘形棒(すいけいぼう)
この教具では、0から9までの数字が書かれている箱に、その数の棒を数え入れていきます。
実際に手に持つことで数量を具体的かつ感覚的に。また、輪ゴムで束ねることで個々の離れているものが集合されて数を表していることを知ることができます。そして、“0(れい)=なにもない”の具体量としての概念を紹介します。

★提示動画は12月に配信予定です!!

②0(れい)あそび
このお仕事は複数人で行います。
順番に数字が書かれたカードを引き、自分だけで確認します。次にかごからその数だけビー玉を取り、並べていきます。(カードはまだ見せません)
最後に順番にカードを開き、皆で数えながら確認していきます。0の概念が分かっていれば、0のカードの時には“何も取らない”という動作が導かれていくのです。繰り返し行うことで、0の概念をより強化出来ます!!
このお仕事は最大10人で行うことができます。

★提示動画は1月に配信予定です!!

いかがでしょうか!?
そして最大の魅力は、この教具たちはご家庭でも簡単に作って実践出来ます\(^^)/

例えば…
【錘形棒】は牛乳パック等を切って繋げて箱を作り、棒は鉛筆でも代用できます!(写真のように真ん中が膨らんだ形の方が、束ねて端を持つことで反対側が拡がるので、数えやすく確認しやすいという利点があります)
【0あそび】も、写真のようなビー玉でなくても大きさや色がある程度統一されたものが45個。そして0~9の数字カードがあればすぐにでも始められます!今の季節であれば、どんぐりなどを拾ってきても楽しいと思います!(虫に注意)

これからの季節、寒い日にはお家でゆっくり教具に親しんでみてはいかがでしょうか?
お手製の教具であれば、作るところから子どもたちと一緒に行っても楽しいと思います!是非、挑戦してみてください(^^)