2012.1月31日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 本当に寒い日が続きます。幼稚園近くの温度計は、朝、-6℃を示していました。
2月は、一年のうちで一番寒い季節、暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きそうです。皆様、いかがお過ごしでしょうか? 暖かくして過ごされて下さいね。

 今、藤幼稚園でも、TVニュースで伝えられている都内の各幼稚園、小中学校と同様に、先々週以来、インフルエンザが流行っています。手洗い、うがい、マスク、発熱への初期対応、さらに学級閉鎖等をさせて頂いた中、その終息に向け対応しています。今日現在、幸いにもお休みのお子様も減少傾向で、近づいた劇発表会へ向け、みんな揃っての練習もしています。突然の学級閉鎖、ご家族の皆様には、お仕事やご予定のやり繰り、変更等々あったことと思いますが、ご協力頂きまして、ありがとうございました。ご迷惑おかけしたことをお詫びするとともに、心より感謝申し上げます。
 今後とも、集団活動の場でもある幼稚園ではありますが、インフルエンザの蔓延を防ぎ、お子様の安全・健康を確保する事を一番に考え対処して参ります。まだまだ、油断はできません。園とご家庭で力を合わせて頑張りましょう。
 今回は、2月の行事である、節分、劇発表会、交通安全教室について、その一端をお伝えさせて頂きます。

≪豆の数≫
 今年も年長さんは、豆まきを阿豆佐味天神社の境内をお借りして行います。身近な神社での楽しい豆まき体験、お時間のある方は、どうぞお越し頂き、ご見学下さい。
 節分と言えば、季節の分かれ目、新しい年が始まる立春の前日、つまり、一年の最後の日にあたり、この地域でも節分を“年取り”と呼ぶご老人もまだ多くいます。
 幼稚園では、節分の行事を豆まき中心に、鬼のお面作りをしながら過ごしています。鬼と言う「悪」を追い払うこと、目に見えないものに対する体験を通して、心の成長を試みようと考えています。豆まきの豆は、福豆といって節分の夜に歳より一つ多く食べます。翌日の立春で一つ年を重ねるので、来年の分も食べておく訳です。
 話は変わりますが、あるアメリカのモンテッソーリスクールの廊下壁面には、子どもたちが自分の家族を紹介している絵が掲示されていました。例えば、父・母・本人・妹の4人家族としたら、1歳を1cmにして、お父さんは36cm、お母さんは32cm、本人は6cm、妹は2cmというように棒グラフになっているのを見たことがあります。これは、モンテッソーリ教育の「数を量で理解する」(ここでは年齢を長さで学ぶ)算数の概念と理解しました。偶然にも、福豆を食べることは、これと似ています。
例えば、ご家族一緒に福豆を食べる機会があったら、各々の豆の量を手にとってみんなで比べて見て下さい。多い少ない(年齢)を量(豆の数)で認識できます。日本の昔からの風習が、意外なことにモンテッソーリ教育と結び付たりしているのです。
美味しく食べながら、年齢の概念を学べるのです。また、おじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃれば、昔の話を聞く場面にもなります。そういうことを通じて、お年寄りへの尊敬心の芽生えに繋がればいいですね。
このように、日本文化は、色々なことが深く無駄なく効率的に組み合わさっている点からも、質の高さを感じます。想像ですが、昔の日本の生活は,日常の中にあるものから、教育とか、生きていく知恵を伝えてきたのですね。
 私たちも出来るだけ、日常の中にあるこういう視点を忘れずに子どもたちに伝えていこうと思います。

≪親も育つ、劇発表会≫
 もうすぐ、劇発表会です。子どもたちは、力を合わせて一所懸命に練習しています。
最初、劇のお話を理解し、そして、自分の役になりきり、台詞を覚え、出番を待ち、立ち位置を確認し、自分の台詞を言う、台詞を言う順番に緊張したり、歌ったり、踊ったり、人前で劇を演じることをしながら、みんなで劇を楽しんでいます。
きっと、当日は、練習で頑張った以上に、達成感、満足感、そして、それぞれに自信がつくことでしょう。演じて育つ、それぞれの自立への一歩になると信じています。
 ただ、この劇発表会、残念ながら親がいくら心配しても、演じるのは子どもなのです。親は、観客席からは見守るだけで、何もしてあげられないのが現実です。結局、親って、育っていく我が子を見てあげることしかできない存在なのかもしれませんね。それも、いつも一番近くにいて・・・。でも、心配する親の気持ちをよそに、練習の成果を発揮して、しっかり演じてくれることでしょう。ご家族で、お子様の成長、そして、劇をハラハラ、ドキドキ、暖かく見守って頂ければうれしいです。

≪信号機と右・左・右≫
 例年にならい、交通安全教室を、立川警察、安全対策チームの皆様のご協力のもと、予定しています。お忙しい中、お世話になりますがよろしくお願い致します。
 『子どもの交通事故は、意外にも信号機のある横断歩道で多いんです』と知人から聞きました。何で、信号機があって事故が多いのか?と尋ねたら、子どもは、信号機の色が渡っていい青色になって渡ることは、みんな知っています。しかし、中には、車用の信号機が青から黄色、黄色から赤に変わるギリギリを通過しようとする車もあるのです。そんな時、歩行者用の信号が青だからと言って、渡り始めると・・・大きな事故になります。信号機は、あくまで信号機(手段)であり、大切なことは、右見て、左見て、また右見て車が来ないことを自分で確認して渡ること(目的)なのです。これは、社会の中でもよくあることです。システムとかマニュアルとかを立派にし、完全にすることばかりが仕事になってしまい、本当の目的を見ていないことがあるのではないでしょうか?
 幼稚園で言えば、園舎や庭、保育室や教具等々は、あくまで子どもが育つための道具であり、手段なのです。大切なことは、そういう環境の中で子どもたちの育ちをしっかり見守り、子どもたちが本来持っている育つ力を十分に発揮させ、各々の自立に役立てるようにすることなのです。
まさに、右見て、左見て、右見て渡る・・・ですね。
                   
園長だよりNo.105 (2012.1.31)
by 園長 加藤積一 | 2012年1月31日 19:02 | 園長だより

2012.1月10日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
未来につながる希望を信じ、実現に向かって歩む年としたいものです。

 寒さも厳しくなり幼稚園近くの温度計は朝-5℃。皆様、お元気でお過ごしですか?
始業式の朝、幼稚園の正門まで走って登園してくる子どもたちを見て、冬休み中、幼稚園に来るのを楽しみに思っていてくれたことを感じました。その気持ちに応えるべく、3学期も子どもたちの育ちを大切に見つめつつ、安全第一に過ごしていけるよう教職員一同、力を合わせて頑張って参ります。どうぞよろしくお願い致します。

≪お手伝い・約束≫
 お正月、5日の早朝、預かり保育に来られたお母さんに、『園長先生、冬休み、お手伝いしなさい』と話されましたか?と尋ねられました。『はい』と答えると、実は、『急に、この子がお手伝いする』と言って、餃子づくりを手伝い始めたとのこと。
確かに、終業式で、『何でもいいから、一つ、お手伝いをしましょう』『お年玉をもらったら、きちんと挨拶し、お母さんに渡すこと』『交通安全のこと』の3点をお約束させて頂き、冬休みに入りました。お友だちは、お手伝いを実践してくれました。“お手伝いすること”も大事ですが、それ以上に、“約束をしっかり守ったこと”にお友だちの確かな成長を感じました。素晴らしい新年のスタートになりました。

≪昔も今も、同じ!?≫
今回は、お正月にふさわしく、江戸時代の“子育て心得”をお伝えさせて頂きます。
 江戸子育て論のエッセンス『養育往来』   小川保麿 1839年(天保10年)

第一条 ◇子育ての失敗は親の責任
 ○幼少から体に染み込んだ気随は、どうして容易に直すことができようか。たとえば、最初に墨で染めたも
のを、後で急に白くしようと望むようなものである。親が子を育てなかったことを棚に上げて、子どもを折檻・打擲したり、親子喧嘩のあげくに子どもが家出をしたり、勘当に及ぶなどは、じつに嘆かわしく、悲しいことではないだろうか。

第二条 ◇先ずは親の姿勢を正すべし
 ○そもそも子どもに教えたいと願うのなら、まず、親自身の身持ちを正しくし、奢りを慎み、万事倹約を心がけて、分相応な考え、つねに質素に育てよ。
 ○子どもの教育には、親の気持ちを正しくすることが肝心である。

第三条 ◇愛情をはき違えるな
 ○一切の所作・挙動・衣食・言語にいたるまで、一言の良い言葉も聴かず、わずかの良い事も見ず、気随・気侭を良しとして正しい行いを教えないために、その風俗が習慣となり、さらに一生を誤る結果となる。ああ、どうしてこうすることが子どもへの愛情と言えようか。これらは皆、ことごとくわが子をダメにするばかりで、これを「曲愛」という。
 ○父母が子を養うだけで教えないのは、子を愛していないからである。また、教えてきびしくしないのも、子を愛していないからである。父母が教えても子が学ぼうとしないのは、みずからを愛していないからである。子が学んでも実行しないのは、やはり、みずからを愛していないからである。

第四条 ◇早く善意を教え、悪を厳しく戒めよ
 ○子どもは、善悪に染まりやすく、育て方によってどのようにもなる。
 ○子どもは物事に心が移りやすく、白糸が染まりやすいように、見た通りのまねをしてしまう。だから、子どもの良い行いはずいぶんと誉め、悪いことは堅く戒めなくてはならない。
 ○幼時より善い道をきびしく教え諭すべきであり、悪いことは堅く禁じるべきである。
 ○まず4・5歳から添え木をして、勝手気侭な悪い枝葉が蔓延らないように、不行跡やわがままをさせずに、「それはそうしないもの。これはこうすべきこと」と一々申し聞かすが良い。
 ○横着・無道の悪行を少しも許してはならない。何事にもよらず悪い行いがあったら厳重に戒め、二度と繰り返させてはならない。

第五条 ◇苦労させ、わがままを許すな
 ○本当に子どもを愛するなら、子どもに身勝手や気侭をさせず、すいぶんと辛労をさせ、きびしく教え育てるべきで、これこそが子どもを深く愛する親心である。
 ○元来、子どもは素直なもので、どれほど窮屈にしても、最初からの習慣で、思う程の苦労はないものだ。

第六条 ◇礼儀作法をしっかり教えよ
 ○八歳からは行儀を教える。門戸の出入り、食事のときや寝るとき、また、来客時や歩行中の礼儀など、それぞれの場面で挨拶ができるようにする。何度も年長者に後れるようにし、祖父・祖母・父・母・兄・姉など家族の者を尊び敬う道を教えよ。また、嘘偽りを言ったり、善悪を隠したり、食べ物に口賤しいことを堅く戒めよ。以上が子どもにとって第一の教えである。

第七条 ◇友人や遊びを吟味せよ
 ○選ぶべきは日頃の友人やふだんの遊戯である。かりにも遊女や博奕の所へ行かせてはならない。また、軽薄浮気の者を友にさせてはならない。決して無益の遊芸を教えたり、無用のもてあそび物を与えたりしてはならない。
 ○子どもの遊戯だからといって善し悪しを吟味しないのは、子どもを教育する道ではない。

第八条 ◇教師と親が心を一つにせよ
 ○師匠が如才なくしっかり教えても、親がきびしくしないと、子どもは一生懸命に学ばず、怠りがちになって、年をとってから後悔する者が多い。だから親と師匠の慈愛の気持ちを一つにして子どもを教育すると、子どもの学問は必ず成就するものだ。
 ○子を養って教えないのは父の過ちである。教えてもきびしくしないのは師の怠りである。父が教えて、師がきびしいのに、学問が成就しないのは子の罪である。そうはいっても、教えて成就しない子は少ない。

第九条 ◇学問の目的を見誤るな
 ○たまたま学問に進んでも、人たる道を教えない、単なる名利目的の学問で、どうして道理をわきまえられ
ようか。どうして身の行いに有益であろうか。
 ○道に背いて金銀・財宝を積み貯え子孫に残すよりは、むしろ聖賢の教えを学ばせて、己を修め、人を治める道を教えよ。

第10条 ◇子育ては試行錯誤の連続(誠の心で向き合え)
 ○誠意をもって考えれば、目的にぴたりと合致しないまでも、おおきな見当違いにはならない。子を養うことを学んでから結婚する女性はいないが、親子の心というものは自然と通い合うものだ。

いかがでしたか?不思議と現代にも通じ、私には、耳の痛い事ばかり…ご参考までに。

園長だよりvol.104 (2012.1.10)
by 園長 加藤積一 | 2012年1月10日 10:15 | 園長だより

2011.12月22日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 年の瀬が近くなり、慌ただしさが一段と増してきました。
皆様、いかがお過ごしですか? 寒さが、さらに強まる時期、お体ご自愛下さい。

 冷え込んだ冬の朝、「よいしょ!! よいしょ!! よいしょ!!・・・」子どもたちの元気な声が幼稚園に響いています。『いつまでも続く掛け声に、振り上げた杵を止めることが出来ず、ついつい頑張ってしまいました』と、筋肉痛の腰を手でたたきながらお父様たちが話しています。しかし、その横顔には、どことなく満足感も伺えました。
 早朝より、ご父母の皆様にご協力を頂き、たくさんのお餅をついたり、丸めて頂き、本当にご苦労様でした。お陰様で楽しく、そして美味しく、無事にお餅つき大会を行うことが出来ました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 先日、先生方に、『お餅つき、したことがありますか?』と尋ねたら、幼稚園か、地域の子ども会で経験したと言う先生が多くいました。つまり、幼稚園で体験をしないと一生お餅つきを体験しない、と言うことなのだと想像できます。
 改めて考えてみると、現代社会、このような歳時記、日本の文化を伝えられるのは、少し大袈裟かも知れませんが、幼稚園だけなのかも知れません。特に、全国各地域に存在する幼稚園は、その地域、地域の文化、風習、伝統等々を、体験し、次世代に伝える場として大事な役目があるのではないのでしょうか。私も歳時記、行事は、大事にしたいと思います。美味しい伝統行事は特にですよね。

≪幼児教育こそ国をつくる力≫         
 今回は、幸運にも、雑誌『致知』2011年11月号に掲載された私の文章をお伝えさせて頂きます。

「遊びと学びと建物が一体となった世界的にユニークな建物」
このような評価をいただき、昨年、私が園長を務めるふじようちえんはOECD(経済協力開発機構)が主催する学校施設の好事例最優秀賞に選ばれました。
 2007年に園舎全体をリニューアルした当園は、広い芝生の園庭を囲むように建てられたドーナツ型の平屋の園舎に、約600名の園児たちが思い思いに遊んでいます。
 1971年開園、園舎は築30年を経過した頃から雨漏りもしてきました。そのような状況下で、2002年に新潟県中越地震が発生しました。そのニュースをテレビで見ていた時、「子どもたちに万が一のことがあったら……」という不安が私の危機感を煽り、園舎改築を決めたのです。
 さっそく知り合いの建築関係者に設計を依頼したのですが、私にはどうしてもしっくりきませんでした。私の考えていた「素朴で本物」「自然を感じ、自然とともに成長する」というコンセプトが感じられなかったのです。結局、折り合いがつかず断念しました。旧園舎は、武蔵野の面影を色濃く残す豊かな自然に包まれ、どことなく懐かしい、あたたかな空気が流れていました。そんな雰囲気を気に入ってくださって、入園を決める親御さんも多かったのです。だからこそ、目に見えない大切な空気を残しつつ、これからの時代に子どもたちが育つ環境へより良く変化していきたいという思いが胸の内にありました。
 そんな時、偶然出会ったのがホンダ・ステップワゴンのCMやSMAPのCDジャケット等のデザインを手掛けたアートディレクターの佐藤可士和さんでした。
可士和さんの、「幼稚園や病院という“デザイン”の概念がまだ入っていない世界をデザインしたい」との言葉に、私たちはすぐに意気投合。建築家の手塚貴晴・由比ご夫妻の協力もいただき、改築プロジェクトは始まりました。
「子どもは遊びが仕事、遊びが学び」という観点で、私が溢れんばかりの想いを伝える。それを可士和さんが整理して必要な情報を抽出し、手塚さんが形にしていく。
そのように三位一体で進めていった結果、「園舎そのものが巨大な遊具」というユニークな園舎が完成しました。
 園舎には子どもが育つための様々な仕掛けが施されていますが、中でも皆さんが注目されるのは、園舎の屋根の上が円形の運動場になっていることです。
ある時、可士和さんが旧園舎を眺めながら、「あの屋根の上を子どもたちが走ったら気持ちいいでしょうね」と言いました。「いや、危なくてそんなことはさせられませんよ」と私はすぐに否定したものの、よく考えてみると自分の小さな頃は、しょっちゅう木登りをしたり、近所の家の屋根で遊んだりしたものでした。
 手塚さんは当園のコンセプトを「ノスタルジックフューチャー(懐かしい未来)」と表現していますが、私が育ってきた昭和40年代の古きよき日本の姿を、安全性を確保した形で現代流にアレンジした一例が、「走れる屋根の上」です。子どもたちは、この屋根の上で全力疾走をしたり、鬼ごっこをするなど、とにかく元気いっぱいに走り回ります。一周は約180メートル、円形なので行き止まりがありません。そこを一日に30周したという園児もいるほどで、30周では5キロ以上にもなります。
ある大学生が、サッカー教室も行っている都内の幼稚園児と当園の子どもたちとの1日の運動量・歩数を比較したところ、驚くことに当園のほうが3倍も多かったという報告もなされています。
 大人からの強制も特別な遊具もなく、子どもたちが自分の意思でこれほど走り回りたくなる環境は、いまの都会の生活には存在しないのではないでしょうか。私たちは高度経済成長期以降、便利さを追求しオートマティックな社会を築いてきました。
手を出せば水が流れ、部屋に入れば電気がつく。自ら身体を動かし筋肉を使わなくとも、自動で何でもしてくれる世の中です。果たしてそれは本当に豊かな社会といえるのか?よく考えてみると、いまの社会は子どもが育つにはとても「不自由」な環境だと思うのです。自然の中に身を置き、本物の土や木、水や空気、一面に広がる空や風を感じながら、石に躓(つまづ)き転んだり、カブトムシを触って噛まれたりする。そうした実体験を通して、子どもは育っていくものだと私は考えています。
 私たちのミッションは「幸せな未来をつくること」です。いまここに通っている子どもたちには、将来、新しい世界を築いていってほしい。幼児教育はそのための土台づくりの場です。私は常日頃から、「“How to”で生きるより“To do”で生きる子どもを育てよう」と話しています。子どもには、処世の術を教えるよりも、自分は何をしたいのかという意志を持たせることが大切だと思うのです。

 私は,幼児教育には国をつくる力があり、世界を形成する力があると信じています。
今はまだ小さな力でしかないかもしれませんが、ゆくゆくは社会を変革する大きなエネルギーになると信じて、子どもたちの育ちに役立つ「道具」のような存在として
生きていきたいと思います。

 本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。来たるべき新年が、皆様の願いが叶う年となりますように、お祈り申し上げています。

園長だより vol .103 2011.12.22
by 園長 加藤積一 | 2011年12月22日 14:18 | 園長だより

2011.11月30日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 小春日和のような晩秋の午後、緑の芝生に覆われた園庭に、スズメたちが賑やかに餌を啄ばんでいます。そのスズメたちも、子どもたちが部屋から出てくる気配を感じ、一斉に飛び立ちました。やがて、元気な子どもたちの声があちこちから聞こえ、外遊びの時間になりました。今度は、まるで大きなスズメたちが、やって来たかのような賑やかさです。まさか…この風景が、舌切雀のスズメの学校の由来なのでしょうか?
 本格的な冬が近づいていますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 集団で過ごす時間が長い学校や幼稚園では、風邪等が流行る季節です。うがい、手洗いを心がけ、風邪等ひかないよう、他の人にうつさないようにみんなで注意しましょう。合わせて、体調管理もしっかり行い、早寝、早起き、適度な運動をして、心身ともに元気で過ごせるように鍛えておきましょう。

≪魔法の大根≫
 先日の大根掘り、子どもたちは、自分の背丈よりも大きく育った大根を持ち帰りました。ふろふき大根等々…それぞれのお料理で召し上がって頂けたことと思います。その後、各ご家庭からの『美味しかった!!』の声に、私の心が温かくなりました。
スマイルファームの作物が、皆様に喜んで頂けることに心より幸せを感じています。
 『大根を食べると、風邪引かないんだよ!!』と大根掘りの時、子どもたちに伝えました。私が言うことだから、子どもたちも半分ふざけて『えぇ~、ほんとに!!』なんて反応です。私も、本当かどうか?知りませんが、子どもの時、親から言われた記憶があります。大根をあまり食べない私に大根を食べさせようとする言葉かも知れません。まぁ、どんな形でもスマイルファームですくすく育った大根、新鮮な内に美味しく食べてもらえたらうれしい限りです。
 ちなみに、自分で抜いた大根をお家で料理してもらい食べた子は、みんな大根を食べられるようになり、大根好きになるようです。それまで、大根の“だ”の字も言わなかった子が、自分で抜いた大根を愛しく思い、食べるようになり、美味しさを実感するからでしょう。実体験を通した育ち、学び、本当に大切ですね。

≪乾燥イモで、育つ≫
 冷たい風に震える朝が多くなってきましたが、この寒風と日差しを利用して、今、幼稚園の屋根の上では、乾燥イモ、切干大根、干し柿作りにチャレンジしています。
 わずかですが、スマイルファームで育てた、乾燥イモ専用のサツマイモ、蒸かして、皮をむいて、スライスして、並べて干して、一週間で完成。作り方は、単純ですが、これで甘く美味しい乾燥イモが出来上がる予定です。ちょっとつまんでみたら、とても甘く、美味しかったです。さらに甘みを増す乾燥イモ、出来上がりが楽しみです。
 今、子どもたちの育ちに貢献する幼稚園のランチとして、玄米や胚芽米、五穀米、十穀米、麦飯、古代米等々を取り入れ、特に味覚が整うこの時期に、お米本来の味を感じ、味わってもらえたら、また、よく噛むことを通じて、顎の成長に役立てればと思い食べています。子どもたちも、楽しく食べています。ファミリーランチで、召し上がって頂く機会がありますので、よろしくお願いします。
 さて、この乾燥イモ、昔から“おやつ”として、保存食として食べられて来ました。乾燥イモを通じて、素朴な物の中にある、本物が持つ美味しさを味わってほしいし、何よりも、見かけはあまり良くないけど、噛めば噛むほど甘くなる、そんな食べ物もあることを、今の子どもたちに知っておいてほしと思っています。
 普通のさつまいもでも、乾燥イモが出来ます。どうぞ、お試し下さい。ただし、出来上がるまでは、つまみ食い無しです。出来上がるまでに、ほとんど食べてしまったと言うことが無いように…。

≪引っ張る力、押す力≫
 よく使う表現に、“袖を引っ張る”とか“背中を押す”とい言うものがあります。比較的、友人、知人等々、人間関係が基礎にあり、その関係の中で使われることが多い言葉のようです。実はこの表現言葉、親子関係にも当てはまる様です。
 私事で恐縮ですが、先日、高校生の息子が、中間テスト当日の朝、一夜漬けのテスト勉強の成果か?朝、中々起床出来ず、ぐずぐず寝ていました。定刻の電車に間に合いそうもありません。そして、まだ寝ています。テストは、息子のこと、遅刻するのは本人だからと構えていた私ですが、やはり私も人の親、本音では遅れては大変だと言う思いがあったのも正直なところでした。心の中では『眠くて寒い中、自転車で行くのは大変だし、私が送って行ってあげるようかな? テストだし、遅刻はさせられないし…最後は、仕方ない、送って行こう』という助け舟を出してあげようかなという思いでした。何度も息子の部屋に行き、起こしました。あまりにも起きないので仕方なく、『駅まで車で送って行ってあげるから、早く起きろよ!!』と言うと、息子は、スーッと起きて眠たいながらも着替え始めたのです。それも素早くです。私の遅刻を心配する気持ちが、息子の起床をずるずると引っ張っていたのでした。息子としたら、最初から車での送りを決め込んでいて、まだ起きなくていいや、ギリギリまで寝ていればそのうち、私の『車で送って行ってあげるから…』と言う言葉が聞けるものと思っていたのですね。まんまと朝から息子の罠に、はまってしまいました。

 早く起きろと起こしている、つまり、息子にプレッシャーをかけて、押している様でいて、実は、思いっきり子どもの心を引っ張っていたようです。その証拠に、私が不在の朝、遅れそうになるとあたふたと自分で起きて、自転車で出かけて行くのです。   そこで、自戒の意味を込めて一言アドバイスです。
 子どもを自立させるには、ここぞと言う時には、息子、娘の甘えを呼び込むような隙を作らないこと、その為には、困っている我が子を見ても、見て見ぬふり、無関心を装う、遠くから見る、死んだふり…が有効!? です。
いかがでしょうか? おかしな言い方ですが“無視する力”親として結構、大事なのです。親になるのも修行ですね。

園長だより vol102 (2011.11.30)
by 園長 加藤積一 | 2011年11月30日 17:38 | 園長だより

2011.10月31日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 朝夕の空気にも冷たさを感じるようになった今日この頃、園庭の木々も少しずつ色づきはじめ、秋の深まりを感じます。
 皆様、いかがお過ごしですか? 季節の変わり目、お体ご自愛下さい。

 運動会やサツマイモ掘りにと、ご父母の皆様にご協力を頂きまして、無事終了することが出来ました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。特に、サツマイモのつる刈りには、急な連絡にもかかわらず、多くのお母様方にお手伝い頂き、本当に助かりました。からみつく“つる”と格闘し、汗もかくし…軽い筋肉通になった方もいらしたのではないでしょうか? つる刈りは慣れない作業で大変でしたが、翌日、サツマイモを見つけた時の子どもたちの嬉しそうな顔、土の中からサツマイモを掘り出した時の輝く瞳、そして、サツマイモを掘っている割に(?!)土だらけの顔…に出会ったら、前日の疲れもどこかに飛んで行ってしまいました。
今しか体験できないことをしっかりと体験できた子どもたちの育ちの光景でした。
 今年のサツマイモは、大きく、甘く、ホクホクしてとても良く育ちました。焼きいも、天ぷら、スィートポテト…ご家族で楽しんで頂けたら嬉しいです。

≪森のようちえんで感じたこと≫
 先日、友人の誘いで鳥取県の山間部、智頭町にある「まるたんぼう」という“森のようちえん”に行って来ました。幼稚園とは言っても、地域の子育てお母さんたちが集まりNPO法人として町にご援助して頂きながら運営されている、園舎、日課、遊具を持たない幼稚園なのです。
 子どもたちは暑い夏も寒い冬も豊かな森の中で感性を働かせながら遊びを作りだし、子どもの世界を心ゆくまでゆっくりとくりひろげています。大人はそんな子どもたちを温かく見守る“観察者”なのです。余計な手出しをなるべくせず、どんな時も子どもたちに考えさせる事で、自分で考え判断できる子どもに育てようとしています。

 訪問したのは、たまたま雨の日。朝、8:30ごろに町の造り酒屋跡地に約20人の子どもたちが親の車に乗って集まって来ます。みんな、上下雨具(子どもでも本格的なアウトドア用のもの)を着て、着替えとお弁当をリュックに入れ、長靴を履いています。いつも長靴を履いているそうです。その意味は、山の中で蛇に噛まれても長靴の方が防ぎ易いからだそうです。ちなみに、外で行う4月の入園式では、お祝いに、山で迷子ならないようにと『クマよけの鈴』がプレゼントされます。一個包装のカリカリ梅ぐらいの大きさの鈴が3つ繋がっている物です。
 そうこうしているとみんなが集まり、ガヤガヤしている子どもたちに先生が、『今日、どこ行くか決まったの?』と話しかけました。この町には、日本10大林業地の一つに挙げられるほど広大な森があり、その中に現在13か所の拠点(山、滝、渓流、牧場、山登り等々の遊びステージ)が存在し、毎日どこに行くかは、子どもたちが決めるとのことです。そんなこと子どもが決められるのかな?と思って見ていました。確かに、子どもたちの中で、多くの意見が出ています。例えば、Aちゃんは、渓流へ、Bちゃんは山登りへ、Cちゃんは牧場へ…という具合です。こんな時どうするのかな?と見ていたら、何人かの代表するリーダーらしき?子ども同士の話し合いが始まりました。聞いていると、だんだん決まってくるのが分かりました。結局、Aちゃんが『今日は、渓流に行くけど、この次は、BちゃんやCちゃんの言っているところに行くんでイイよね!!』と言う意見にそれぞれ納得し、この日は渓流場所へ行くことになりました。
 このように子どもたちの話し合いで決めると言う民主主義が成り立っているのです。ここを見学する事前説明で言われた大人の約束があります。『お口はチャック、手は後ろ、でも耳はダンボで聞いて下さい』と言う“子どもを見守る3原則”でした。
これは同時に子どもの自主性を伸ばす3原則でもあると思いました。また、ここでは言ってはいけない言葉があります。それは、『あぶない、きたない、ダメ、早く』です。確かにこの言葉は、親の都合、大人の都合で言っている言葉なのですよね。

 私も子どもたちと山を歩いてみました。山を歩けば、行く先々で、虫やクモ、沢ガニ、みょうがを採って教えてくれるし、落ちている栗を拾おうとすると、そこよりこっちの方が美味しいよと言って長靴を使い器用にイガを取ってくれたり、のどが乾いたら沢から落ちてくる水を汲んでくれるのです。こんな調子ですから、先生も余計な気づかいはしません。よく言う『トイレ大丈夫?』とは、誰も言いません。したくなったら、大丈夫そうな所へ自ら行き、必要ならばスコップで穴を掘って用をたすのです。服がぬれたら、リュックから着替えを出し、雨に濡れないところで一人で着替えるのです。実際、3才の女の子が約50分かかったけれど、全部自分でやっているのを見てビックリしました。やればできるんですね。
『子どもたちが本当に困った時は、どうするんですか?』と質問したら、『ここでは、子どもたちが本当に困っている時は、子ども同士が助け合って行きますよ』と答えて頂きました。

 様々な点から、現在の子育て、子育ち、教育、その環境等々に至るまで考えさせられることが多い研修でした。確かに、ふじようちえんと立地する環境は大分違いますが、共通することも多くあると感じました。特に“先生が中心ではないのがいい”ことや“子どもが育つところ”と言う幼稚園の意識、立ち位置が同じで何かうれしくなりました。
 私自身、鳥取県の山奥まで行くのは正直、ちょっと大変だなと思っていましたが、この森のようちえん“まるたんぼう”に行ってみて、保育の原点、子どもが育つことの本当の中味、先生の子どもに対する姿勢、私たち大人の役割等々まで、今一度見つめる機会になりました。そして、常に心がけることとして大切にしたいと思いました。
 今回は、森のようちえんのほんの一部分ですが、皆様の子育て・教育のご参考になれたらと言う思いでお伝えさせて頂きました。

園長だより  vol . 101 (2011.10.31)
by 園長 加藤積一 | 2011年10月31日 19:35 | 園長だより

2011.9月30日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 雲ひとつない秋空に爽やかな風が流れ、とても気持ちがいい季節になりました。
今、園庭には、運動会の練習の為に、いくつもの直線や円が描かれています。運動会が近づき、子どもたちの踊りやかけっこにも熱が入り、描いた白線を日ごと書き直すぐらい、みんな一所懸命に練習を積んでいます。
 朝、『先生、見て、見て、ちゅんそく!?』と呼び止められ、何だろう?と思い振り向くと、足元を指差しているお友だち、そこには新しい靴がありました。
『これで走るとすごく速いんだよぉ~』と言いながら走って行ってしまいました。多分、買ってもらった“俊足”?だったのでしょう。もうすぐ運動会、“かけっこ”に寄せる本人やご家族の思いを感じました。今年の運動会プログラムは、運動会がそれぞれのご家庭で一生ものの思い出になってほしいと言う思いを込めて、運動会終了後にはフォトスタンドとして使えるように考えてみました。どうぞ、ご活用ください。
 食欲、読書、スポーツ、特に、運動会の秋を迎え、皆様いかがお過ごしですか? 

≪すごい台風!!≫
 幼稚園では、すでにご案内のように開園以来子どもたちの育ちを見守ってきたコナラ(ドングリの木)が大風の為、倒れてしまいました。私も生まれて初めて経験する本当にもの凄い暴風雨、風速40㍍の強風にコナラも耐えることが出来ませんでした。
大変残念ですが、怪我人もなく、木が倒れただけで台風が通り過ぎて行ったことを不幸中の幸いと受け止め、改めて感謝したい気持ちでいっぱいです。
今後とも、様々な状況を想定し、安全管理に心して取り組んで参ります。

 以前、ドングリの木のまわりには、砂場や鳥小屋、藤棚がありました。特に、藤の木(藤幼稚園のシンボル)が棚になっていて、子どもたちがその太いツルにぶら下がって、遊んでいたことや木の根っこのところを掘って、クワガタを見つけては興奮している子どもたちの顔、顔、顔…昨日のように思い出しました。ドングリの木が倒れたことは、園舎改築時以前から木の健康を心がけて樹木医さんにも診て頂いていたのですが…卒園児、そのご家族、多くの皆様の思い出も無くしてしまったようで本当に残念に思っています。
 でも、倒れてしまったものは元には戻りませんので、気を取り直してみんなで片付けました。片付けながら、コナラの木はシイタケの原木に適していることを思い出し、シイタケ栽培に適した長さにカットし、保管することにしました。今後、シイタケ菌の準備をして、ふじようちえん産のシイタケをランチで食べてみたいと夢見ています。
 さらに、年長組のお友だちがドングリの実を持ってきてくれました。これを土に植えて、またドングリの木を育てようと思ってくれたのです。本当にうれしいですね。
一昨日、しっかりドングリの実を植えました。みんなの思いが、大きな、大きな木に成長するものと信じています。でも、その時は、みんながお父さん、お母さん、かな?
なんだか?どんぐりの木は倒れましたが、今度はどんぐりの木がつくる、ふじようちえんとの永い、永い付き合い方を教えてくれているような気がしています。
≪園長だより100号で、1号をふりかえる≫
 毎月、幼稚園やお子様の様子を伝えようとはしていますが、ついつい話が横道にそれて恐縮しています。こんな園長だよりも回を重ねて、100号を迎えることが出来ました。皆様には、いつも駄文にお付き合い頂き心より感謝申し上げます。
先日、資料を整理していたら、なんと、“園長だよりvol .1”を見つけました。
 約9年前のこと、今と言っていることがあまり変わっていませんね。ぶれないと言うか、進歩がないと言うか…今回は、そんな気持ちを持ちながら、なつかしの“園長だよりvol .1”をご紹介させて頂きます。

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さて、みなさん、幼稚園の『園』って、元々の語源をご存知ですか? 一説では、日本に最初に幼稚園ができた時、その内容から最も相応しいだろうという点から、『果樹園』の園からきたと言う説です。なるほど、果樹が実るには時間がかかる…手間をかけてゆっくり育てる…将来の実りに期待と願いを込めて、今の状態に心を尽くす。
果樹を作ることが保育(子育て)にどこか似ている感じがします。また、もう一説には、『苑』の字からきたとも言われています。昔、中国では、鹿や孔雀が放し飼いにされている場所or走り回れる環境のところを示したものとして苑が使われていました。まぁ確かに元気に子どもたちが飛んだり跳ねたりしている光景は、多分にそれを想像させます。私は、幼稚園の園は、上記の『園』と『苑』の両方の意味を持っていると考えています。
 では、そんな園で私たちは、何を最優先に考えなければいけないのか?
最も基本的なことですが、最も大切なこと。朝、登園の時、大切な、大切な“命”をお預かりしているのだ、と言う意識が強くあります。それと共に、お帰りに間違いなくご家族のもとへ、大切な“命”をしっかりお渡しすること。これがすべてと言ってもいいくらい大切なことで命を預る責任を日々感じております。
 そんな中、どんな子になってもらいたいかと言うと「思いやりがあって自立した子どもに育ってほしい」と思っています。よく私は、(少し乱暴な言い方ですが)幼稚園は、サルが人間になるところという表現をします。これは、無力な状態の乳児から、誰が教えるでもなく、ハイハイ…そして歩き出し…言葉、それも日本語や英語、いろんな言葉でしゃべり出すようになります。たった3年位でいろいろなことが出来るようになります。これは、教えて何かができたということではなく、いつの間にやらできるようになったということです。即ち、この乳幼児期には、小学校などで行われている教師から子どもへスクール形式の教えるという過程ではなく、いろいろなことができるようになる原動力・源・エネルギーが、子どもの中に存在しているということを意味しています。そして、その自己成長発達力は、環境しだいで開花するものと確信しています。
よく言う「生きる力」は、本来みんな持っています。重要なのは、生きる力を燃やせる環境をつくること、個人として自立していく環境を整えることです。そして、それが保育にかかわる人の大切な役目のひとつと考えています。       
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如何でしたか?今も変わらず、今後も変わらず、どうぞよろしくお願い致します。
子どもたちの育ちのために、一所懸命に頑張ります。
   
園長だより vol 100(2011.9.30)
by 園長 加藤積一 | 2011年10月7日 11:00 | 園長だより

2011.7月19日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 暑さが日ごとに加わって、今年は本当に暑い、熱い夏になっています。
先日、ある商店街で、滝の写真を使った納涼祭のポスターを見ました。一瞬ですが、こんな清涼感が心からうれしい今日この頃です。 皆様、いかがお過ごしですか。
まだまだ夏はこれからが本番、くれぐれもお体ご自愛下さいませ。


≪思い出会話≫

 いよいよ、夏休みになりました。海へ、山へ、プールに、バーベキューに…盛りたくさんのご計画に、ワクワク、ウキウキ、楽しまれていることでしょうね。
 私も、子どもが小さい頃は、よく一緒に出かけ、遊びましたが、小・中・高…と子どもの成長とともに、クラブ活動や勉強?または、友だちと出かけることが多くなり、予定が合わなくなりました。家族全員の休みを合わせることが至難の技になってきています。もっとも、二人の男子高校生としてみたら、今さら親と一緒に出かけるなんて…と考えるのも想像できますけどね!
 まぁ、そんな未来の体験者である私から一言、『子どもにとっても、親にとっても、二度とめぐってこない、この貴重な今年の夏休み、どうぞたくさんの楽しい思い出をつくって下さい』成長して、大人になり、振り返った時、親と子で味わった共通体験こそが、心に残る大切な思い出となり、一生のうちに幾度となく会話にのぼります。そして、その他愛もない会話こそが、いくつになっても親と子の絆を深める働きをするものと考えています。
 ちなみに、私は、夏休み、テレビ中継で見た≪高飛車≫と言う、超過激な新・大型ローラーコースターに挑戦してみようかなと思っています。まぁ、一緒に行った家族が乗りたいと思えばですが…。(こう見えても、意外にジェットコースター系は、好きなんです)


≪取られたら、大変だ!!≫
 
 幼稚園の給食の時間、毎日違うクラスに行っては、『あっ、落し物の“グレープフルーツ”発見!!』なんて言いながら、わざと子どもたちのお皿の上にのっている果物に手を伸ばして取ろうとします。すると、子どもたちは、私の手をピシャ!!と叩いて、『ひとのもの、とっちゃいけないんだよ~!!』と言いながら、笑って喜んでいます。
そうです。子どもたちに、そうして欲しくて…やっていることなのです。
 実は、このパフォーマンス、13年前にスマイルシェフでランチをつくり始めてからのものです。始まりは、たまたま目に入った子どものランチプレートにのっているイチゴが美味しそうなのでふざけて手を伸ばしてみたら、なんと、多くの子どもたちが黙って見ているだけなのです。自分のだから人に取られたら大変!!と言う意識が無いのです。また、その時、そういうお子さんに限って、一人っ子が多かったのです。
 確かに今は、兄弟は少ないし、物は無くなればまたすぐに補充ができるのです。兄弟姉妹で一つのスイカを切り分けて食べたり、早く食べないと食べられちゃうとか、どっちの方が大きいとか、小さいとか言い合いながら食べることも少なくなりました。
 生きていくことは、食すること、食べ物は自分で確保しないと食べられない、と言う原理? つまり、生きていく上での食物が奪い取られる事態は、緊急事態なのです。
何かにつけて、危機意識を持つことは、本当に大切なことだと思っています。
一見、自分の行為を正当化するような理由づけになりそうですが、子どもが育つ上で危機意識をわかりやすく伝える場面になれればと思っています。
 
 蛇足ですが、ある日の昼食時、年長35人のうち、箸を使っている子が6人、4名が補助付き箸、その他はスプーンかフォークを使っていました。『みんな、お箸まだ使えないんだ?』と言ったとたんに、みんなお箸に持ち替えて、上手に食べるのです。『なんだ、本当は、お箸使えるんじゃない。それも上手に』と言うと、『だってスプーンの方が簡単だもん』と言う返事、確かに…。
ここでも、簡単で、便利な方への流れがありました。
 このように、箸からスプーン・フォークへの流れと同様に、スニーカーからクロックスへ、本から電子書籍へ、子どもを取り巻く環境も、大きな時代の流れの中にあるのでしょうが、『それで、子どもが育つのか?』の視点も忘れないで欲しいですね。


≪新たな育ちの視点≫
 
 毎年、夏休みとは言うものの、先生方は様々な研修で大変忙しい日々をおくることになります。特に子どもを取り巻く環境の変化を理解し、対応すべく新たな情報にも耳を傾け、子どもの育ちへの理解を深めて現場で役立てるようにしています。
 先日、先生方が日頃から子どもたちのからだに大きな意識をもって接するならば、事故や病気を未然に防げるかもしれないと考え、『からだの観点から子どもを観る力』を研修しました。結果的に『自分のからだへの理解』も深められ、先生方の健康にも貢献できそうです。例えば、子どもの姿勢の悪さ、浅い呼吸、緊張感が強く体が固い…等々の状態を、股関節と骨盤、足首とあご、肩・背中・呼吸等々について、関節との関係等々の実演を通して勉強しました。
 足裏のバランス、土ふまずの大切さ、股関節の使い方等々、毎日の生活、子どもの育ちにすぐに役立つ内容でした。皆様にも、今後、講演を通じて子どものからだを観る力をお伝えできればと考えています。


≪畑ごはん≫

 先日のランチメニューでもお伝えさせて頂いておりますが、こんな時代だからこそ、こんな環境だからこそ、より安全でより安心できる食へと変化して行きます。
 今も行っていることですが、ジャガイモ、トウモロコシ、さつまいもに代表されるように、スマイルファームで(できるだけ子どもたちが植えて…)収穫したものをランチやおやつ、行事等々に食べています。それを、さらに葉物やその他の野菜にも広げ、足りないものは近隣農家にもご協力頂き、子どもたちに新鮮なものを食べてもらいたいと計画しています。基本コンセプトは、≪フレッシュ、ローカル、オーガニック≫、そして、目指すべき食のスタイルは、≪Farm to Table≫です。
具体的には、和食メニューを少し増やし、玄米も取り入れ、食を見直していきます。
 何を食べても、美味しく、好き嫌いもなく、体重にも変化が現れない私ですから説得力に欠けることを承知の上で聞いて下さい。玄米を食べてみたら、もっちり、噛むたびに味があり、結構、美味しいのです。いつまで続くか?

園長だより vol. 98 (2011.7.19)
by 園長 加藤積一 | 2011年7月19日 16:45 | 園長だより

2011.6月10日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 ♪でん、でん、むし、むし、かたつむり、おまえの頭はどこにある・・・とても元気な歌声が聞こえています。かたつむりもこの歌声を聞けば、きっと行動も早くなることでしょう。例年よりも早い梅雨入りになりました。皆様、いかがお過ごしですか?

 先日の遠足、多くのご家族の皆様にご協力頂きまして、無事に終了することが出来ました。短い時間でしたが、ゲームをしたり、お弁当を食べたりと楽しいご家族の思い出になったことと思います。ちなみに、誕生月ごとに撮影した集合写真は、ゆり、たんぽぽ組の道路側窓に掲示しています。同じ月生まれのご縁、共通の話題もあるかもしれません。家族参観日等にご覧ください。
 また、藤の会の役員さんの顔合わせ会がありました。昨年度まで大変お世話になりました本部チームをはじめ各チームご担当者、各メンバーの皆様方、本当にありがとうございました。お陰様で無事終了することが出来ました。心より感謝申し上げます。
新役員さんにつきましては初めてのことも多いと思いますが、幼稚園同様、藤の会の活動もみんなで力を合わせることは同じですので、ご心配なさらなくて結構です。それより、一生に一度しかない子どもの幼児時代の成長を藤の会活動を通して側面からご覧頂き、楽しい子育て時間を送ってもらいたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

≪雨と長靴≫
 うっとうしいこの時期ですが、子どもたちのカラフルな長靴が各クラスの出入口に揃えてあるのを見ると、とてもかわいく感じ、私は好きです。同時に、その長靴を揃えている子どもたちに、その成長と子ども同士が育ち合っていることを感じました。
雨が降り、長靴を履いて育つこともあるのですね。ある日、朝は雨がザァーザァー降り、お帰りの時にはカンカン照り、そんな時、少し歩きにくそうに長靴で帰る姿を見て考えました。一般的に子どもにとって長靴は、おそらく、スニーカー等より、靴の中に遊びと言うか、余裕がある分、逆にしっかりと歩く、歩行の訓練にもなっていると想像しました。例えば、長靴で走っている子どもがスニーカーを履いたら、すごく速かった…なんてこと、ご記憶にありませんか?失礼、私の育った時代のことでした。でも、朝はザァーザァー降り、お帰りの時にはカンカン照り、そんな時、少し歩きにくそうに長靴で帰る姿を見てそんな風に考えました。まぁ、晴れると長靴も立場が無くなって、かわいそうですけれどね。

≪お父さんとあそぼう!!≫
 もうすぐ家族参観日です。ふじようちえんでは、毎年父の日に家族参観日と称してご家族の皆様に保育に参加して頂いています。参加と言っても、いつもお子様が座っている席に座ってもらい、一緒に制作したり、ゲーム等をして楽しい時間を過ごしています。
 各クラスで子どもたちに、『お父さんと何して遊んでいますか?』と聞いてみたところ、たくさん答えてもらいました。子どもと遊ぶ時のご参考までに列記してみます。
 仮面ライダーごっこ、電車ごっこ、積み木で東京タワーづくり、カード遊び、自転車に乗る、絵本を読んでもらう、公園で遊ぶ、鬼ごっこ、戦いごっこ、かくれんぼ、人形あそび、ブロック遊び、リカちゃん遊び、トランプ、お相撲、サッカー、DS、Wil、おもちゃ、ブランコ、ボール、スゴロク、トミカ、プラレール、なぞなぞ、ぬり絵、テレビを一緒に観る、すべり台、マリオ、しりとり、ジェンカ・・・そして、『パパ、会社が忙しいから、遊ばない』とか、『夜遅いから遊べないの』、『ひとりであそんでいる』と答えるお友だちも数人いました。夜遅くまで頑張っているお父さんの姿が想像でき、きびしい社会の現実に触れた思いがしました。
きびしい現実と言えば、子どもたちの答えの中に『お父さんと戦いごっこ!! でも、パパよりママの方が強いの!!』と言う、素直な意見もありました。(きびしい現実!?)
 『親の背中を見て子は育つ』と言われていますが、最近の親の背中は、ただ、黙っているだけでは見てもらえません。親、自らがシャツを脱いで裸にならないと見てもらえない時代、つまり、遊びでも仕事でも、大切なものは、自から積極的に働きかけ、発信しないと伝わらないのです。社会が変われば、ことわざも変化するのですね。子どもにきちんと親の心を届けるためにも、一緒に遊ぶことが大切ですね。

≪感謝≫
 若葉、新緑、花みずき、つつじ、あじさい、ひまわり、朝顔、さるすべり・・・夏に向かって季節の主役が次々に登場してきます、また、スマイルファームでも、じゃがいも、キュウリ、ナス、トマト、ピーマンやインゲンが順調に育ち、もうすぐ花が咲きます。それぞれの役目や味は違いますが、只々、無心に一所懸命に生きています。

 先日、行われました学校法人みんなのひろば 藤幼稚園 理事長 加藤幹夫の通夜式並びに葬儀、告別式には、大変多くの皆様より御弔意、御厚志を賜りまして心より御礼申し上げます。82歳という天寿を全うさせて頂き、親族に見守られながらの旅立ちでした。ふじようちえんを開園し、立川市議会の副議長等の公職も務めさせて頂き、多くの方々に親しまれ、愛された人柄でした。特に、在園児の皆さんや卒園児の皆さん、そのご家族様、旧職員の皆様方、地域の皆様方には、いつもふじようちえんを支えて頂き、心より感謝しておりました。本年、一月にふじようちえんが文部科学大臣表彰を頂いた時は、涙を流して喜んでいたのが印象的でした。そして、開園41年目の引退となりました。
 多くの卒園児と多くの皆様の人生の故郷、心の故郷にとして、ふじようちえんがあり続けられるように、しっかり子どもたちの育ちを支え続けるようにと、言い渡されております。
 告別式当日、ある在園児のお友だちが、『会ったこともないけど、ふじようちえんをつくった人にお別れを言いに行くの』と言って来てくれました。お母さんとお焼香をし、最後の対面もしてもらいました。今は、もう姿はありませんが、みんなの気持ちをしっかり受け止めて、天国からみんなを見ているものと思います。そうそう、天国のスマイルファームでジャガイモの収穫をしているかも知れませんね。
 心より感謝申し上げます。ありがとうございました。合掌

園長だより vol.97 (2011.6.10)
by 園長 加藤積一 | 2011年6月13日 10:50 | 園長だより

2011.5月2日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 風薫る五月になりました。園庭では、子どもたちの健やかな成長を願って、大きな鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。また、遅咲きの八重桜の濃い桃色とケヤキの新緑が、鮮やかなコントラストを醸し出し、本当に美しく、輝いています。
爽やかな季節、皆様、いかがお過ごしですか? 
 今日は、こいのぼりを背景に鎧兜と記念写真を撮り、柏餅を食べ、子どもの日を祝い、端午の節句を体験しました。昔ながらの行事、これからも大事に行っていきたいものです。今では、幼稚園が日本の伝統行事の継承を担っているようですね。

先日は、災害時を想定した引き渡し訓練にご協力頂きましてありがとうございました。今回の東日本大震災で気づきましたが、予想もしないことが起こるのが災害の本質のような気がします。ふじようちえんでは、万が一の時、お配りしましたサバイバルカードの通りに行動し、お子様の安全をしっかりと守っていきます。幸いにも、この楕円形の園舎は、平屋建てで軽量にできており、構造上、例えれば、三角形のショートケーキが互い違いに合わさって楕円として閉鎖している構造上、地震のエネルギーを分散しやすくなっていて、揺れることは揺れますが、揺れ幅がそんなに大きくありませんでした。先日の地震の時でも、各お部屋の教具や職員室の棚に置いてあった表彰盾すら落ちませんでした。でも、それに頼ることなく、『避難訓練どおり』の掛け声が功を奏したように、今後とも、日々の備え、避難訓練に力を注いで参ります。

≪みんなであいさつ!!≫
 今、新入園児の皆さんにとっては、生まれて初めてお父様、お母様、ご家族様と離れた時間を体験しています。各お部屋にも慣れ、自分のグループや席、担任の先生もしっかり覚え、大きな幼稚園時間の流れの中で過ごしています。
 このような時間を通じて、子どもたちは、徐々に、今、何をする時間なのか?この次は何をするのか等々の見通しを持ちながら、集団の中での行動をしていくようになります。今まで自分の時間として自由に使えていた時間が、集団の中で約束や順番等々を体験することにより、心と行動の様々な育ちに役立って行きます。言わば、社会性の発芽時期でもあります。そして、社会性の発芽、社会との接点、入口は、『あいさつとお返事』です。子どもたちには、ぜひ、“あいさつすると気持ちがいい”を実感してほしいものです。そのためには、ご家族全員であいさつしましょう。よくあいさつをする子ほど、お家でもあいさつしていると言われます。そして、あいさつする子ほど、安心した中で幼稚園生活を送り、健やかに育つと思います。

≪たまご≫
 今、園長席の前には、ダチョウ牧場を経営されている在園児のおじい様からのプレゼントで、大きなダチョウの卵が置いてあります。出来るだけ本物を実感してもらいたくて、触ったり、持ち上げることも自由です。でも、卵を持つ子どもを見ている大人の方がハラハラ、ドキドキしているのも事実です。
 たまごと言えば、私は以前のHPで、子どもたちを『地球のたまご』と位置づけ、メッセージを伝えていました。『みんなは、地球に生まれた“地球のたまご”。みんな同じ地球に生まれたたまご。だから、生まれた場所はちがっても、みんな友だちなんだ。そう、みんなは、その殻を破って、地球人になれるんだ。みんなで日本人という殻を破って、地球人になってみないか?みんなの笑顔があふれる地球のために…』という内容でした。今でも、この思いは変わりませんが、より具体的になって、日本のことを英語でキチンと伝えられる日本人になってほしいと考えていたことが、今の“話せる英語”プログラムに繋がる一端です。改めてお伝えさせて頂きました。
でも、卵から英語、地球まで、展開しすぎでしたね。失礼しました。

≪ポルトガルの幼稚園から≫
 本当に遠くからご心配頂き、お手紙を頂きました。ありがとうございました。
※お手紙は下の画像です。

すぐに返信しました。この地球上に私たちのこと、日本のことを心配してくれる友だちがいることを心より感謝します。つながる時代、新たな交流の始まりですね。

園長だより vol .96 2011.5.2
by 園長 加藤積一 | 2011年5月2日 13:08 | 園長だより

2011.4月8日 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 始めに、東日本大震災で尊い命をなくされた皆様のご冥福を心よりお祈り致します。そして、被災地で避難生活を余儀なくされている皆様に、一日も早い復興、安寧な日々を送ることが出来ますようにお祈り申し上げます。
 幼稚園からの義援金のお願いにも多くの皆様にご協力頂きまして、ありがとうございます。大切な皆様のお気持ち、立川市を通じて被災地に届くように計画しています。引き続きご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 被災地の状況を見て、ふじようちえんでも出来ることを、と考えてみました。子どもたちには、少しでも被災地の思いを共有し、同じ幼稚園仲間としてのお友だちへの思いやり、いたわる心を持ってもらえればと思い、みんなで千羽鶴を折ることにしました。保育時間内や長時間保育中、みんなで出来る範囲(形も数も)の鶴を折っているところです。みんなの思いをつなげるこの鶴たちが、少しでも被災地のお友だちや復興にご努力されている皆様方への励ましになればと思っています。
ぜひ、ご家庭の皆様にもお力を頂き、千羽鶴作りにご参加頂きたいと思っています。

ご入園、ご進級、おめでとうございます
 桜咲く季節の中、本日、始業式を行い新学期がスタートしました。これから、たくさんのお友だちと出会い、ご家族以外の大人と接し、様々なことを覚えたり、体験したり、子ども自らの育つ力を存分に発揮し、自立へと向かう時間が始まります。
 美しい桜は、満開の美しい姿を見せるのかと思いきや、目も開けられない春の嵐の中、多くの花びらの舞を見せ、その姿を自ら早く変化させ新緑へとなって行きます。毎日一緒にいる我が子には日々大きな変化を感じないかも知れませんが、これからのお子様の成長は、桜の花の変化よりも速く、日に日に変化がみられることと思います。今が、一生で一番成長する時期なのです。
 『三つ子の魂、百までも』と言いますが、むしろ、私は、幼児期こそ一生ものの始まりの時だと言っています。早寝、早起き、朝ごはん、挨拶、しつけ、所作、学び、やさしさ、強さ、思いやり、美しさや心構え…感性、心の成長等々たくさんありますね。よい手本に出会い、良い習慣、良いくせ付けが一生に渡り続くものとなればと願っています。と言っても、難しく伝えるのではなく、日常の中、遊びや行事を通じて興味を持てるように工夫しながら、個々の育ちに配慮し保育をすすめて参ります。

 私たち、教職員一同、お子様の育ちのお手伝いをさせて頂けることを心から感謝申し上げますとともに、“思いを込めてあったかく”をいつも心がけ、みんなで力を合わせてお子様の健やかな育ちに貢献できるよう頑張ります。
 本年も、どうぞよろしくお願い致します。
   
園長だより vol. 95(2011.4.8)
by 園長 加藤積一 | 2011年4月8日 17:51 | 園長だより