モンテッソーリ通信 6月号
2006年08月04日 / おたより園庭のケヤキも若葉でいっぱいになり、お外遊びが気持ちいい初夏を思わせる季節となりました。
子どもたちは小さい体を思い切り動かし、木登りをしたり、砂場で山や川・ケーキを作ったり、きれいな意思を探したり、虫を観察したり、ヤギやウサギにエサをあげたり…と、やりたいことが毎日山積みのようです。
また、今年は藤幼稚園の園舎作りの年となり、園庭は手狭ではありますが、年長組の2階からは工事の様子がよく見えて、人気の展望場所となっています。いまは大きな重機が穴を掘ったり埋めたり、コンクリートを流し込んだり、工事の様子をそれぞれに見入っている子どもたち。心の中のひきだしに園舎ができていく体験を大切にしまっておいて欲しいと思います。最も感性が育つこの時期に、見たり・聞いたり・触ったり・原体験として園舎作りを”感じる一年”であって欲しいと願っています。
子どもたちは、すっかり新しい環境 (新しいクラス・おともだち・先生・生活…等々) に馴染み”本物の笑顔”を見せてくれています。また自分のことで精一杯だった子どもたちも、周りのおともだちと関わり合いながら、ゆずり合ったり誘い合ったり助け合ったりと「育ち合い」、担任とも心を通わせて…安心感のなかで、思いやりの気持ちや優しい心を温めてくれいます。
今年もご家庭と幼稚園がしっかりと連携して、温かい空気の流れる中で、子どもたちの育ちのよりよい環境を作れるように、努力して
参ります。ご協力よろしくお願致します。
年少組 今月の教具
「豆のあけ移し (日常生活の練習)」
この教具の目的は、こぼさないよう正確にあけ移すことにより、集中力、手首の筋肉運動の調整を養う。
あけ移す素材を粒の粗いものから細かい物へ発展させていく。
トレー
同じ大きさのピッチャー2個
小豆(ピッチャーの半分位)
ピッチャーの持ち方
最後の一粒まで
あけ移した時の音の違いにも気付かせる。
年長組 今月の教具
「幾何たんす (感覚教育)」
この教具の目的は、資格を通して色々な形(平面幾何図形)に気付かせる。
また、見たり・触ったり・重ねたりすることで、注意力や観察力を深める。
1番上にあるのは「提示盆」まずこの提示盆で図形の扱い方等を練習します。
幾何たんすには、全部で6個の引き出しがあります。
引き出しの中の幾何図形はこのようになっています。
引き出しをつかって
図形枠にはめ込みます。
この時、図形・図形枠を2本の指でなぞります。「資格」「触覚」で図形を認識します。
カードと図形を使って
カードには引き出しの図形と同じ図形が描かれています。カードをよく見て、それに合う図形をみつけます。
ここからは「視覚」のみで図形を認識します。
カードとカードを使って
それぞれの図形のカードは、さわに3つのシリーズに分かれています。(ベタ塗り・太線・太線)
図形を使って確認
カードとカードが合っているかな?引き出しの図形をカードに重ねて確認。
子どもたちが「大好き」な何かを・・・藤幼稚園のどこかに見つけてくれて・・・ひたすらドロ団子を作ることでも、きれいな石を見つけることでも、木々や風から季節を感じてくれることでも、思う存分向き合って欲しいと思います。どれもが自分の意志で活動することで、それぞれの自信につながっていると思います。それこそがモンテッソーリ教育なのです。
変化の多いこの一年をしっかり子どもたちと一緒に楽しんで体感していきたいと思います。