ふじようちえん

2025年度 1学期終業式 園長だより vol . 293 (2025.7.18)

2025年07月18日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ
 
 いよいよ梅雨明けして厳しい暑さがやって来ました。皆様いかがお過ごしですか?
私は、最近購入したハンディファン(手持ちの小型扇風機)を手放せない日が続いています。コンビニに行けばアイスのコーナーを見てる時間が長くなったり…自分なりの暑さ対応?を心がけています。(笑)
 本日、終業式を行い、1学期を無事に終えることが出来ました。これも、ご家族様のご理解、ご協力があればこそのものと感謝申し上げます。ありがとうございました。
 お友だちは、ついこの前に入園したばかりと思っていたのに…時の流れと子どもの成長は、本当に早いもので、今、目の前では、お友だちと一緒に園庭でトンボを捕まえて、汗びっしょりかいて、楽しんでいる姿が見えてます。
 いよいよ夏休みになりました。ご家族での様々なご計画、どうぞいっぱい楽しんで、素敵な思い出をたくさんつくってくださいね。ようちえんは、夏休みでも、ルンルンやディキャンプ、夏まつり…先生たちが入れ替わりながら夏も活動しています。夏も楽しいこといっぱいのふじようちえん‼みんなでたくさん遊んで、育ちましょう‼ 

 終業式の中で、夏休み、大事な3つのお話させていただきました。ご参考までに。
一つ目は、早寝、早起きをして、規則正しい生活をしましょう。
二つ目は、いつでも忘れず、ごあいさつをしましょう。
三つ目は、何か一つでいいからお家のお手伝いをしましょう。
2学期始業式には、元気な笑顔で会いましょう!! というお話をしました。夏休み、何かの折に触れてご家庭でも活用してもらえればうれしいです。
 長いお休みだからこそ、日常の姿勢を正し、生活のリズムを整えることが大事です。やがてその姿勢が物事を正面からみる態度になり、やがて、その態度が考え方のくせ付け、心のくせ付け、積極的な考え方…等々に繋がって行くものと期待しています。そんな意味も込めて『早寝・早起き、ごあいさつ、お手伝い』よろしくお願いします。

≪触れて、育つ!!≫
 園長席の前で飼っているカブトムシ、クワガタの入っているケースをのぞき込み、その目をキラキラさせているお友だち、スマイルファームで採れた夏野菜、きゅうり、なす、トマト、ズッキーニ…を手にしてその重さや感触を感じているお友だち、まさに、様々な夏に出会い、触れて育つ子どもたちです。
 特に、虫や野菜と触れ合う機会が増える夏、実際にさわってみてその感触を経験するチャンスです。約30年前、初めてシアトルのチルドレンズミュージアムに行った時、すべての展示物がさわれたり、着たり、体験出来たりと、当時の日本にはない場面に出会いました。聞くと、その根底に流れる考えは、“Hands on 手にしてみる”まぁ、さわって感じると言うものでした。なるほど、子どもの時の学びは、抽象的な概念や考えではなく、具体的なものを実感することの積み重ね、自らの体験から得るものだと思いました。
でも、今は物事との最初の出会いがiPadと言う時代です。名前や特徴を調べ、知ることもいいのですが、実際に触れてみて、感じ、幼児期に獲得すべき大事な皮膚感覚を育てたいと考えています。そんな思いのもと、出来るだけ子どもたちが、様々なものにさわれるような環境づくりを心掛けています。
 どうぞ、楽しく過ごす夏休み、たくさんの実感を伴う体験をさせてあげてください。その体験がやがて、自ら興味を持ち、すすんで調べたり探したり、やがて、いつの間にか?学びの姿勢に繋がって行くと考えています。
二学期、身も心も大きく成長した姿を見せてくれることを期待しています。

≪虹が出たら、口ずさむ…≫
 先日、雨上がりの夕方の空に大きな虹が架かっていました。幼稚園で虹を見ることは年数回ありますが、今回はとても綺麗な虹でした。楕円形の園舎に架かる大きな半円の虹、感動すら感じました。そして、このような虹が出た時、ふじようちえんでは、ついつい“にじ”の歌を口ずさんでいるお友だちが何人かいます。
実は、この“にじ”の歌は、以前、タレントのつるの剛士さんが幼稚園にやってきて、子どもたちといっぱい遊び、みんなで歌った思い出の曲です。それがきっかけで、何年にもわたり各お部屋で時々“にじ”を歌って楽しんでいます。また、つるのさんが歌う“にじ(ミニアルバム「ちゅるのうた」より)/つるの剛士”のビデオ背景としてふじようちえんが出ていることも親しみがわく要因かも知れませんね。ふじようちえんでは、55年前の開園時より、園歌はなくて、みんなの好きな歌を歌ってもらえば一番楽しいと考えていて、現在に至ってます。そんな訳で、“にじ”がよく歌われる曲の1つではあります。(つるのさんが描いた、はるちゃんの絵もご覧ください)
YouTube等で「つるの剛士 虹」で検索すると当時の子どもたちとふじようちえんの姿が出てきます。だいぶ前ですが、14年ぐらい前だと思います。ご興味ある方は見ていただければうれしいです。

≪なんとかなる病≫
 これは、以前にお話ししたことですが、夏休みを前に自分への反省を込めてお伝えしたいと思います。幼稚園のお友だちには、ほとんど関係ないと思いますが、今後のために一言お伝えします。

 私の子どもの頃の夏休み、楽しい思い出がたくさんあります。ただ、一つだけ苦い思い出と言えば、なんといっても夏休みの宿題でした。友だちと遊ぶことに夢中で宿題を後回しにして、気が付いたらもうすぐ二学期、最後の3日間に追い込みをかけた・・・なんて苦い思い出があります。同じ思い出の方もいるのではないでしょうか?
 よく考えると、今も同じようなことをしている自分がいることに気づきました。提出書類等々、やるべきことが近づいて来ると苦しくなります。何でもっと早く始めなかったのか?毎日少しずつやっていれば・・・後悔先に立たず、自己嫌悪に陥ります。
なぜ、出来ないのでしょうか?それは、“なんとかなる病”に冒されているからだと教えてもらいました。確かに、思い起こせば、計画なしで仕事をしていても、期限ギリギリでなんとかしてしまった経験があります。また、自分はギリギリにならないと力が発揮できないタイプ、なんて言ってました。これらはみんな“なんとかなる病”になっているのだそうです。
 夏休みの宿題ではなんとかなっても、社会では許してくれません。追い込まれれば、楽しい人生も苦しくなります。人生を楽しみたい人は、“なんとかなる病”を克服する必要があるとのこと。まずは計画を立てて、準備の積み重ねを怠らないようにしましょう!!と言われても、まだ、まだ、平気!! なんとかなると思っている私は重病かも知れませんね。皆さんは、いかがでしょうか?重病じゃないですよね。

2025年度 1学期終業式 園長だより vol . 293 (2025.7.18)