ふじようちえん

2025年度 3学期 修了式 園長だより vol . 302(2026.3.19)

2026年03月19日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 幼稚園では、早咲きのオカメ桜に鮮やかな桜色の花が咲き、隣のケヤキにも新芽がふくらんで来ました。東京の桜の開花予想日も近づいてきました。しかし、穏やかな陽気の中にも、時より冷たい風が吹いて来て、まだまだのんびりと春を堪能できません。その上、昼間と夕方の寒暖差が大きく、服装に悩む日々が続いています。   皆様、いかがお過ごしですか?季節の変わり目、花粉や乾燥に悩む方も多いかと思いますが、どうぞご自愛くださいませ。

 今、年長さんのお部屋から♫ぶかぶかのせいふくと〜〜こんなに大きくなったよ・・・の歌声が聞こえています。この歌を聞くと卒園式を実感しますね。子どもたちは、先生やお友だちと過ごす時間を惜しむかのように、園庭でボール遊びやフラフープを楽しんだり、元気に屋根の上を走りまわったりしています。そんな子どもたちを見ていると、幼児期の“今”を十分に味わって!!と心の中でつぶやいていました。また、この光景は、春の芽吹きと同じように、未来のタネが芽吹いているように感じました。春は、始まり、未来へ向かっていろんな芽を出しましょう!!

 本日、修了式を行い、子どもたちの成長を感じながらお陰様で本年度を終えることが出来ました。これもひとえに、ご父母、ご家族の皆様方のご理解、ご協力があればこそのことと、心より深く感謝申し上げます。日々のルンルンは続いていますが、年度的には一応ひと区切りという感じで、いよいよ新年度へ向けてしっかりと準備を進めます。

 先日は、卒園行事「こどもがまんなか世界音楽交流フェスタ」に多くの皆様のご参加をいただき、ありがとうございました。“たにぞう”さんの親子一緒に楽しんだ音楽や踊りに、笑いや幸せをいっぱい実感した時間になりました。改めて、幼児期の親子のふれあいの大切さを教えていただき感動しました。たにぞうさんに感謝!さらに、藤の会様よりいただいた卒園記念樹の“しだれ桜”を年長さん全クラスが見守る中、植樹させていただきました。きっと毎年、きれいな花を見せてくれることでしょう。いつまでも記憶に残る“しだれ桜”本当に、ありがとうございました。

≪素晴らしい、正々堂々の姿勢!!≫
 ミラノコルティナオリンピック・パラリンピックでは、多くの日本選手から大きな感動をいただきました。特に、フィギュアスケートでは、りくりゅうペアの感動的な金メダル、思わず目頭が熱くなりました。オリンピックは様々なドラマを見せてくれます。昔の話で恐縮ですが、私にとってオリンピックの思い出は、柔道で国民栄誉賞にも輝いたロサンゼルスオリンピック無差別級ゴールドメダリストの山下康裕さんです。数年前、たまたまご縁があって山下さんのご講演を聞き、その後、食事を一緒にさせていただいたこともありました。こんなビッグな方と共にタクシーにのったり、食事をしたりすることは本当にうれしい半面、すごく緊張したことも憶えています。
 山下さんのオリンピック決勝戦、勝てば金メダルと言う場面で、山下さんはそれまでの連戦でなんと片足を引きずるほどの怪我をしていました。世界中の注目を浴びていた決勝戦、相手はエジプトのラシュワン選手、とても大きな体格です。ラシュワン選手が、山下選手の怪我をしている方の足を攻めてくるだろう・・・すると山下、いよいよ不利、勝ち目はないか?とTVで解説者が話していました。試合が始まりましたが、ラシュワン選手は、怪我をしている足を攻める戦法ではなく正面から戦いを挑んで来ました。せめぎ合いが続く中、結局、山下選手は、わずかなチャンスを活かし、寝技に持ち込んで押さえ込みで一本勝ちになり、金メダルを手にしました。日本中がそれこそ湧きに沸いた無差別級柔道の頂点、金メダルでした。
 後日、ラシュワン選手にエジプトのTV局がインタビューした時、『どうして、あの時、怪我をしている足を攻めなかったのか?』との質問に、『それがアラブの魂だ』とだけ語ったと言うことです。相手の怪我しているところまで攻めての勝利になんの価値があるのか?卑怯なかたちでの勝利を望まないラシュワン選手の精神にアラブの魂、民族の誇りを感じ、多くの人が遠い異国の対戦相手に最大の敬意を表したものでした。皆さんも、いつも正々堂々の姿勢を忘れずに大きくなってくださいね!!
そして、山下康裕さんは、こうも言っています。多くの選手を育てていますが、本当にチャンピオンになれる人は、ほんの一握りの人たちだけなのが現実です。残念ながら、多くの人はチャンピオンという栄冠を手にできません。そういう状況の中で伝えている山下さんの言葉を、今、未来に羽ばたくみんなに送ります。
 『競技でチャンピオンを目指すことも大事だが、それ以上に大事なことは、それぞれが、それぞれの人生のチャンピオンになることなのです』と言われています。
 みなさん、人生のチャンピオンをめざして、正々堂々と歩んで行ってください!!

≪ご卒園、おめでとう!!≫
卒園児の皆さん、ご卒園、おめでとうございます。
 本当にあっという間の3年間でした。お父さん、お母さんと手をつないでの入園式、お名前呼びの時に元気に『ハイ‼』のお返事をしてくれたことが昨日のことのように感じます。あれから3年間、いろいろなことが出来るようになり、お友だちもでき、いろんな体験もしました。楽しく過ごした幼稚園の時間が、みんなにとっても、先生たちにとっても宝物です。この宝物をくださったのは、お父さん、お母さん、ご家族の方々です。感謝の言葉、『ありがとう』をいっぱい、いっぱい言ってくださいね。
 砂場で集めたきれいな石ではありませんが、みんなこそ、光り輝く宝石の原石なのです。でも、原石はそのまま何もしないと光りません。好きなことを見つけること。そして、ずっとずっと磨き続けること。そうすると、それぞれの光が出て、輝き始め、周りの人や物、いろんなものを光らせ、まわりを幸せにする人になって行きます。
 これまで、みんなの笑顔は、お父さん、お母さん、家族のみんなをすごく幸せな気持ちにしてくれました。これから始まる小学校生活、勉強や運動に一所懸命に取り組むと、必ず良いことが起こります。良いことが起こると、笑顔になります。みんなが笑顔になると、家族やまわりのみんなが幸せになります。
 人は、幸せになるために生まれてきたのです。みんなが、幸せな人生を送れますように、先生たちは祈っています。いつまでも、いつまでも、ふじようちえんはみんなを応援しています。良き出会いを!!

2025年度 3学期 修了式 園長だより vol . 302(2026.3.19)