ふじようちえん

2017年10月31日 園長だより

2017年10月31日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

園庭に真っ赤な落ち葉が一枚落ちていました。見上げると、ケヤキが紅葉時期を迎えています。「ほら、これ、秋だよ‼」と近くのお友だちに見せると、みんなも赤い落ち葉が欲しくなり、周りを見つけ始めました。そして、紅葉した赤い落ち葉を見つけたお友だちは、それをじっくり見つめ満足そうな顔をしていました。五感遊びと言いますか?みんなが落ち葉に触れて、秋を感じた時間になりました。
皆様、いかがお過ごしですか? 天候不順が続いてますが、お体ご自愛下さいね。
落ち葉、どんぐり、焼きいも、紅葉・・・様々な秋、感じてらっしゃいますか?お子さまとご近所をお散歩するだけでもたくさんの秋に出会います。いかがでしょうか?

≪運動会に感謝≫
運動会では、多くのご家族様のご参加を頂き、本当にありがとうございました。それぞれのご家庭で、お子様の成長を確認でき、これからの育ちに期待が膨らんだ時間になったと思います。いろいろとご協力頂きまして、感謝申し上げます。また、卒園生の皆さんには感謝です。用具、ライン、ゴール順位等々、様々な裏方のお手伝いは、手際良く、きびきびした動きは見ていて気持ちの良いものがありました。卒園生の皆さんのご協力あればこそ、無事に終了でき、いい運動会できました。ありがとうございました。卒園生たちも、自分たちの幼児期を思い出したり、園児たちと触れ合い、仲良くなったりしてよい時間となったようです。また、お願いしますね。

≪秋の風景≫
先日のさつまいもつる刈りには、多くのご父母さま方に暑い中お手伝い頂きましてありがとうございました。お陰様で、おいもほり、おいも会も、幸運に恵まれ数少ない晴天の中、無事行えました。さつまいもを口いっぱいに頬張ったり、たくさんお代わりしたり、さつまいものおいしさに喜んでいるたくさんの顔につる刈りの苦労も吹き飛びました。また、秋の風景として、キッズテラスの道路側の軒に田んぼから刈り取った稲を干しています。道を通る皆様から『昔はこんなだったなぁ』とか『実家でもしていたなぁ、懐かしいなぁ』なんて思ってもらえたらうれしいです。そして、以前はこの地域も農村地帯、今の子どもたちに、日本の原風景を伝える中、地域文化に少しでも触れてほしいと思っているからです。言わば、子どもたちへの文化教育です。そして、これから脱穀、精米、屋根の上で食べるおにぎり会…そして、昭和記念公園子どもの森への園外保育、まだまだ秋を十二分に楽しみたいと思います。
そう言えば、落ち葉プールに落ち葉を貯めて、ふかふかの落ち葉プールに子どもたちが飛び込む日も、もうすぐです。実はこの落ち葉プール、子どもたちが園内の落ち葉を大きなビニール袋に集めて、みんなで運んで、貯めて、飛び込んで遊ぶようにしています。そして、散らかした落ち葉は自分たちで元に戻すことがお約束になっています。子ども自ら作って遊び、自ら片づける落ち葉プールも育ちの道具の1つです。

≪ハロウィンで育つ⁉≫
10/31今日は、ハロウィンですね。日本には馴染みのなかったハロウィン、すっかり仮装して楽しむ日として定着したようですね。幼稚園でも大きなかぼちゃを刃物でくり抜き、お化けの顔らしきものをつくるジャック・オー・ランタンづくりを見学しました。みんな、マシュー先生のナイフの動きに興味津々、やがて出来上がったかぼちゃのお化けにビックリ、世界の文化に触れた時間になりました。
また、先日のハロウィンサタデーでは、小さなスーパーマンやスーパーマリオ、お姫様に魔法使い、ドラキュラ、ミニオン、消防士さん・・・様々な仮装が集まりました。その昔は、お店屋さんごっことか、お医者さんごっこ、と言う次元のものでしたが、ハロウィンは、まるで本物が小さくなったように仮装をして、集まり、みんなでワイワイ言って楽しむ【なりきり遊び+ごっこ遊び】のようになったと思いました。まぁ、お祭りだから楽しめばいいんじゃない、とは思いますが、この【なりきりごっこ遊び】こそ、子どもたちそれぞれの心の中で、自分をそこに置いたと仮定した時の想像力、様々なシーンを思い描く構想力を嫌が上にも一段と成長させ、なりたい人を演じることで、根拠はないけど湧き出る自信を作り出すものだと思っています。だから、ハロウィンは、‟子どもが育つハロウィンと言ってもいいかも知れませんね。
遠い昔、私の幼い時、みんなで当時のアニメ、エイトマンに憧れ、♪走れ、エイトマン、玉(ピストルの)よりも速く・・と言う歌に影響され、よく走っていたのを憶えています。まぁ、成果は、出ませんでしたけどね。(ご存知ないですよね、失礼。)

≪何でも育つ⁉○○育≫
 私たちは、常日頃、【子どもが育つところ、ふじようちえん】とお伝えしています。子どもの育ちは自立への道、それぞれに備わっている自ら育つ力を様々な環境で充分に発揮してもらえるよう一人一人の育ちのお手伝いをさせて頂くことが私どもの役目です。まぁ、子どもたちが持っている様々な感覚、例えれば、バラバラに散らかっているお部屋がきちんと整理棚に収まって行くように整理されていくことを育ちと考えています。以前から、教育は、知育・徳育・体育と言われ、最近ではそれに食育が入り、子どもが育つことへの関心が高まっています。食育が口火を切ったのか?最近、○○育という言葉をたくさん聞くようになりました。いくつか挙げてみます。

服育・・・玄関で服も心も整えて(標語)のように服装が及ぼす生活、服の大切さとその力、健康、安全、社会への影響、コミュニケーション等々、おしゃれだけではない様々なことを考えるきっかけになります。
花育・・・花や緑に親しみ、育てる機会を通して、やさしさ、美しさを感じる気持ち    を育むこと。花を通じ、世代間交流、地域コミュニティの再構築、四季の花や緑を楽しみ、日本の花文化継承になる。感謝ややさしさを育む。
木育・・・木や森への親しみを深め、森林の役割や木の良さ・利用意義等を学ぶ。
㋕環境を守る㋖木の文化を伝える㋗暮らしに木を取り入れる㋘経済を活性化させる㋙子どもの心を豊かにする。特に五感が豊かな幼児期、大事です。
口育・・・息をする事と物を食べる事、なぜ、口呼吸がいけないのか、また口呼吸にならないように赤ちゃんのときにどうすべきか?など。歯並びだけでなく全身に大きな影響。「舌」が大きく関連しているとのこと。
雪育・・・スキー場での非日常体験が子供に及ぼす影響は大きい。スキー・スノボー自分で考え、工夫して乗り越えようとする「自己決定」と、課題をクリアしたときの、自分はできるという「有能感」「自律性の発達」には有効。

他に、親子でお風呂にゆっくり入る浴育、親子でビーチクリーンの海育・・・他にもたくさんあるのでしょうね?確かに、何でも育つ要素と言えば言えますが、中身をよく見て、○○育を子どもの育ちに役立てたいものです。基本は、家族育ですかね。

園長だより vol . 184 (2017.10.31)