ふじようちえん

2010.12月22日 園長だより

2010年12月22日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 冬の澄んだ青い空が広がっています。いつも幼稚園から見える奥多摩の山々も白くお化粧し、いよいよ本格的な冬がやってきました。
 本年も余すところあとわずかになり、大掃除や新年の準備へと慌ただしさも一段と増す今日この頃です。皆様、いかがお過ごしですか?

 本日、終業式を行い、お蔭様で無事に二学期を終えることができました。
思い返すと、記録的な猛暑が続く中、二学期が始まり、運動会の練習に用具の準備、交通安全教室と引き渡し訓練、10月は運動会、さつまいも掘りにおいも会、11月は園外保育に大根掘り、脱穀精米とおにぎり会、そして、12月は、クリスマスフェスタで歌発表と作品づくりにお餅つき、公開保育としめ縄作り・・・等々、合わせて、おたんじょうび会やハルちゃん乗馬、避難訓練やファミリーランチ、お当番やお手伝いさん等々の日常の保育活動、いろいろな子どもの育つ時間をおくって参りました。
このような保育活動が出来ましたのも、日頃よりのご父母、ご家族様のご理解、ご協力、ご参加があってこそ、はじめて成り立つものです。
改めて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 子どもたちも、様々な体験を通じ確かに成長してきました。来たるべき新年も教職員一同力を合わせて、大切なお子様の育ちをしっかりと見守り支えて行く所存です。
新年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 ちなみに、本日の終業式で私がお話したことは、お正月ということもあり、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚の人たちと合う機会も多いと思い、改めて、『挨拶をしっかりすること』、幼稚園と同じに『靴をそろえること』、『お年玉を頂く時は、両手を添えて、ありがとうとしっかり言い、お母さんに頂いた報告をすること』、決して、片手で受け取ってすぐ中味を見るようことはしてはいけないこと、そして、『どんなときにも交通安全、車に十分気をつけて』・・・と伝えました。ご参考までに。

≪バケツ氷≫
 この前の冬、子どもたちに自然の氷を見せようと思い、前日に水を張っておいたバケツを外に置きました。予想通りバケツに氷が張り、子どもたちはその氷をすくい上げて、顔を透かして遊んでいます。朝から元気で楽しげな声々に、思わず寒さも忘れて氷をさわらせてもらいました。やっぱり、冷たい・・・でも何か甦るこの感覚・・・そうだ!! その昔、私もバケツの氷や小さな池に張った氷を出来るだけ大きい状態で取り上げては、友だちにその大きさを自慢しながらみんなと遊んでいました。冬の朝の一時の思い出です。確かに氷が大きく取れたって、何のことはないし、持って帰ることは出来ないのに子どもって、こういう遊びが大好きです。何かを手に入れたり、特に男の子は、大きいもの、強いものにあこがれ、女の子は、かわいいもの、きれいなもの、光るものが好きなようです。大切なのは、遊びが引き出してくれる自己顕示する力や満足感・達成感です。子どもって、何につけても自分を中心に置きたいし、『僕はすごい!!』『私はできる!!』と言いたい習性が強いですからね。
 我が子が幼いとき、子どもの持っている自分を中心に置きたがる習性を逆利用して“いいとこ探し”をしてみたら?とすすめられました。ただ、ほめるのではなく、子どもを見て、“いいとこ探し”の癖をつけて下さいと教わりました。その時は、そうしようと心がけていました。が、ついつい注意ばかりに・・・親になるのも修行ですね。

≪うどんの神様≫
 先日のクリスマスフェスタには、多くのご家族の皆様にお越し頂きまして、本当にありがとうございました。大人になって、歌の発表やサンタさんに会えたことを思い出してもらえると本当にうれしいですね。
 クリスマスは、サンタクロースやプレゼントを通じてすっかり日本流の行事になっています。が、もともと農耕民族であるこの国、日本は、あらゆるところに神様が宿る“八百万(やおよろず)の神”という思いのもとに生活し歴史を刻んできました。海、山、川、大地、気候、風土、自然、道具、恵み・・・すべてのものに神が宿り、地域やその生活とうまくかみ合いながら過ごしてきました。
それが、最近では、トイレにも神様がいるようです。『トイレの神様』と言う曲に感動しました。トイレにはきれいな女神様がいて、トイレをきれいにするともっともっと美しくなる・・・と言う内容です。
 ある日のランチタイム、その日のメニューは、“あんかけうどん”でした。いつものようにランチを食べている子どもたちに、『うどんには、体が丈夫になる神様がいて、全部食べるとかけっこが速くなったり、サッカーがうまくなるんだよ』と伝えたら、効きすぎたようで、お皿をなめはじめる子も出る始末。さらに、うどんだけではなくて、ご飯を残さず食べると『ごはんの神様』がやってきて体を大きくしてくれるんだと伝えました。『そうか!!』と言う声も聞こえました。トイレの神様ならぬランチの神様ということで活用させてもらいました。
とにかく、トイレや洗面所をきれいにする、ご飯を完食することは、気持ちがいいですよね。そして、運もよくなるそうです。

 お正月は、運を良くするために、初詣に行ったり、おみくじを引いたり、中にはパワースポットに出かけたりと様々ですが、以前、松下幸之助氏が運に関してお話されていたことを思い出しました。ご参考までにお伝えします。
『いろいろな人と会ってみて、本当に運がいい人たちとはいるものです。そして、よく見ると、その運がいい人たちには一つの共通点があるのです』分かりますか?
運がいい人とは、なんと!!その共通点は『自分は、運がいいと思い込んでいる人』と言うことです。これにならい、私たちも、新年が良い年になるしかないと思い込んで迎えてみましょう!! 良いお年を!!

園長だより vol . 90 (2010.12.22)