園長だより vol . 241 (2021.11.30)
2021年11月30日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
スッキリした青空のもと、小春日和の穏やかな日が続き、園庭に蒔いた芝生の種も小さな芽を出し始めました。まるで、生まれたばかりの赤ちゃんみたいで、その芽はとてもか弱く、また、かわいく、愛おしささえ感じます。やがて、太陽から暖かい光、土からの栄養、そして、時々の水を吸収しながら育って行き、園庭全面が緑の芝生になって行きます。でも、すべてはお天気次第、自然の育ちを見守りたいと思います。
1月末には緑の園庭に入れる予定です。それまで、屋根の上や西、南、東側園庭でそれぞれにいっぱい遊んだり、新しい遊びを創り出して楽しんで行きましょうね‼
皆様、いかがお過ごしですか?コロナ禍、報道される新たな感染者数もこのところ減少傾向で、何となく世の中に安心感が漂ってきています。合わせて、飲食はじめ、旅行、観客を入れたイベント等々も徐々に再開されつつあるようです。ただ、第6波や新たなオミクロン株も心配され、まだまだ、用心に越したことはありません。
油断大敵ですからね‼
≪スタンプラリーに感謝‼やっぱり、リアルがいいですね‼≫
先日のスタンプラリーには、大変多くのご家族様に参加いただき、ありがとうございました。各場所に立っている先生たち、少し難しい場所もありましたが、一番大変だったのは、園長の私を見つけることだったと思います。お会いする方は3~5回会うのですが、会わない方は1日探しても会えない…なんていう感じでした。また、私もせっかくの出会いだし、スタンプGetしてもらうチャンスですので、周辺のご迷惑にならない範囲で、歩道の端や信号待ちの横、はたまた、コンビニ内でも対応させていただきました。そして、中々、お会いできなかった方々には、本当に申し訳ないと思い、最後にはみんなのひろば文化ゾーンにいることを連絡メールさせていただきました。が、少しはお役に立ったでしょうか?
とにかく、たくさんのお友だち、ご家族様にお会いでき、私も、先生方もとても楽しく、うれしい時間になりました。やっぱり、Face to Face!! リアルでの会話、本当にいいものです‼ これからは、リアルが贅沢で、特別な体験なんて言われる時代になるのかも?と考えたスタンプラリーでした。翌日、『園長先生ハンコください』というお友だちも来て、喜んでハンコを押して完成‼まだまだ、押しますよ‼どうぞ。
≪脱穀・精米・おにぎり会・しめ縄づくりに流れる日本文化≫
5月に田植えした苗が育ち、稲穂になり、9月に刈り取りして園舎の軒に吊るし、干しておいたものを、先日、脱穀して、精米して、おにぎりにして屋根の上で食べてみました。お米がどうやってできるのか?を、春から、秋、初冬というように、時間をかけた体験だし、季節の流れも感じてほしいと思っています。特に、インスタントやレンチンの時代に、簡単にできないものもあることを知ってもらいたいですね。スマイルファーム担当の中村さんが、脱穀する前、子どもたちに田植えのジェスチャーをしながら、『5月に植えたのなんだったっけ?』と言うと・・・みんなから元気な声で『田植え‼』と言うお返事、『そうだね、あの苗にこんなにお米が出来て、このお米を食べられるようにするのが、脱穀、精米です。今からするので、みんなよく見ててね』と、たわわに実った稲穂を脱穀機に入れると、ザァーと言う音と共に、お米は下に落ち、稲穂はあっと言う間にまる裸‼みんな興味津々の目で見てました。次に、唐箕(とうみ)という藁とお米粒を選別する昔の農機具で行う先生の実演を見てから、
精米機でお米が白くなっていくところを覗いてみました。そこで、初めていつも見て、よく知っている白いお米の姿と出会えて、何か?安心したような顔をしていました。
翌日、楽しみにしていたおにぎり会、衛生面を考え、炊けたご飯をビニール袋に入れ、その上から自分で握って食べるスタイルです。おにぎりづくりも初体験、ワクワクドキドキのお友だちも多く、いろんな形のおにぎりができて、とても楽しく、美味しい時間になりました。そのあと、なんと‼おかわりの嵐‼お米の味、確かに伝わったようですね。実は、ふじようちえんの食べものの中で、一番おいしいのが、このおにぎりなんです。幼児期、味覚に敏感な時に味わう、おにぎり、一生ものの味です⁉
やがて、お米を採った稲藁で、しめ縄やお正月飾りをつくって飾り、お正月が明けたら、どんと焼きで焚き上げて、土に戻る…自然と共に生きる日本文化、憶えておいてほしいものですね。それと、手についたご飯粒の味もね。
≪オリンピック水泳選手・池江璃花子さんを育てた母の言葉≫
トンビでもタカの子育てを真似ればタカになる
池江美由紀 EQWELチャイルドアカデミー本八幡教室代表
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初めての子を妊娠した時、「カエルの子はカエルじゃないんだな」と思ったんです。カエルだと思ってカエルの子育てをするからカエルになるのであって、私のようないわゆるトンビでもタカの子育てを真似てやればタカになるんだな、とたくさんの本から学びました。
それ以来、常に子どもに対してポジティブ言葉を掛けていきました。「あなただったら、できるよ」「あなたの中には、もっともっと可能性があるんだよ。もっともっと天井は高いし、天井の上には空があり、さらに宇宙がある」と言って、決して限界をつくらない。 私は、生徒さんのお母さんに対しても「女優にならなきゃいけないのよ」って言うんです。いくら実際の生活ではダメな部分があっても、子どもの前ではやっぱりそれを見せてはいけない。たとえ『おまえはこうだったくせに、よく子どもにそんなこと言えるな』ってご主人に言われたとしても、親という仕事をしているからには子どもがちゃんとした人間になるよう教えるべきだと。私自身、善いことも悪いこともゼロ歳の時からしっかり教えて、ある程度の年になったら親がいなくても自分で判断して乗り越えていける人に育ってほしいという思いでやってきました。
幼少期の子どもは本当に暗示にかかりやすいんですよね。親の言葉や行動をすべて吸収して自分の性格をつくっていくわけですから親が常にポジティブな言葉を掛け、ポジティブな行動をしていれば、そういう子どもになっていく。
反対に常にネガティブな言葉を掛け、ネガティブな行動をしていれば、子どもの自己肯定感は育っていきません。どのお母さんも子どもをよくしたいと思っているんですけど、ついついマイナスな言葉を使ってしまっているんです。
子どもが横にいるのに『先生、うちの子落ち着きがないんです』って、私はお母さん、まずそこから直さなきゃと言うんです。
親のその言葉を聞いた子どもは「あぁ、自分は、落ち着きのない人間なんだな」と思い込んでしまう。「そういうマイナスな言葉は、絶対に本人の前で言わないでくだい」って指導していますね。親の一言一句が、我が子の人間形成に大きな影響を与えるということをぜひ分かっていただきたいです。
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園長だより vol . 241 (2021.11.30)