ふじようちえん

2022年度 1学期終業式 園長だよりvol . 251 (2022.7.22)

2022年07月22日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

夏本番のある晴れた日、屋根の上では子どもたちが水遊びに夢中になっています。木陰の滑り台では、子どもたちが勢いよく滑り降りては楽しんだり、夏まつりで踊る♪やさい音頭の練習をしています。突然、私のそばに来たお友だちが、ビニール袋に入れたきれいな石を見せてくれました。『おぉ、すごいね、お母さんに見せたら、びっくりしちゃうね‼』と言うと、大きくうなずき、走って去って行きました。こんな日常の風景が繰り返されている今日この頃です。
先日、西側園庭で子どもたちが蒔いた、背丈の低いひまわりがたくさん咲きました。誰に教えられることもなく、かわいらしく、黄色く、太陽に向かって咲いているひまわりの花を観ていると、すごく元気をもらって、気持ちが明るくなります。限りある命を精一杯生き、只々、咲く姿に言葉ではない言葉?を感じました。ひまわりは、私たちを勇気づけ、励ましてくれているようで、新たな花を愛でる観点の発見でした。
また、その横では、へちまと千成ひょうたんのつるがグングンと屋根まで伸びて、手すりに絡みついています。その成長力、エネルギーに只々感心するばかりです。ふと気づくと、この成長は子どもたちの1学期の育ちにも重なるように思えてきました。
新学期が始まり、新しいおともだち、新しい先生、新しいお部屋、不安もあった中、日々、子どもたちはそれぞれに出来ることが増え、成長しています。先生から教えてもらうこともたくさんあったと思いますが、基本的には、子どもたち自らが、見たり、聞いたり、触ったりしながら、自分でできるようになってきたものです。それは、すべて、生まれながらにして持っている“自ら育つ力(自己成長力)”を充分に発揮しているからだと考えています。まだまだ、これからもっともっと成長していきますが、私たちは、その力を充分に発揮できるような環境づくりをすることが役目。これからも、子どもたちの育ちと季節に応じた保育内容で子どもたちの育ちを支えて行こうと、改めて思いました。
皆様、いかがお過ごしですか? 子どもが育つ時間は、親も忙しい時間ですよね。日々、子育て、お仕事、ご用事等々、ご多忙のことと思いますがご自愛くださいませ。
いよいよ夏休み、海に、山に、ご旅行へと楽しい時間を過ごされることと思います。ご家族で一緒に過ごす時間は、宝物です。どうぞたくさん楽しんでください。夏休みの様々な楽しい思い出が、子どもたちにとって一生の思い出になって行きます。
ただ、残念ながら、コロナ感染防止に注意する中での夏休みになりますが、いいことがいっぱいある夏となりますよう祈っています。

本日、1学期終業式を行いました。このご時世、いろいろありましたがお陰様で、みんなが無事で元気に過ごすことが出来ましたのも、ご父母、ご家族様のご理解、ご協力があればこそと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
終業式で、私から子どもたちにお話した内容は、
①早寝、早起き、ごはんをしっかり食べること。(規則正しい生活で体を丈夫に!!)
②挨拶をしましょう。(おはよう、こんにちは、こんばんは、ありがとう…)
③お家のお手伝いをしましょう。(なんでもいいので習慣づけるといいですね)
そして、9月には、全員がそろっての元気な顔でまた会いましょうというお話をしました。以上の3つは、終業式での園長先生との3つの約束としました。家で子どもが言うことを聞かない時などに、ご活用下さい。すぐに約束を子どもが忘れてしまうことが予想されますので、早いうちに子どもと一回確認をしておくことをお勧めします。
また、明日から夏休みに入りますが、ふじようちえんの夏休みは、ルンルンもあるし、GSやイベントもあり、子どもたちが毎日登園してきている状態ですので、気を緩めることなく、引き続きのコロナ感染対応をしっかりとして参ります。特に、夏休みとはいえ、陽性や濃厚接触、発熱等々のコロナ感染についての情報のご提供いただくことは、集団で過ごす幼稚園では感染を広めないためにとても大切です。皆様のご理解、ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

≪涼しい言葉を伝えたい!!≫
朝顔、風鈴、かき氷、打ち水、スイカにカブトムシ、ゆかた、そうめん、麦わら帽子、プール、キャンプに海水浴、日焼けに昼寝に線香花火…思いつくままに夏をつづってみました。これらの言葉からはすぐその風景が思い浮かび懐かしさも漂います。  
また、簡潔に風景が思い浮かぶ言葉に、日本語の美しさを感じ取ることが出来ます。
残念ながら昨今は、酷暑や猛暑、熱帯夜…しまいにはゲリラ豪雨というようなつらい言葉ばかりが飛び交っています。暑いけど、それで不満を言うのではなく、夏をさらりとかわして、楽しんでしまうという気持ちがその昔の言葉にはあったようですね。季節の移り変わりをきれいな言葉で伝え、楽しむ文化を大事にしていきたいものです。
子どもたちに伝えたい日本の言葉、風景、風情だと思っています。ちなみに、私のこの時期の好きな言葉は、“暑気払い”です。冷たいビールとおいしい枝豆…と言う風景ですね。ただ飲みたいだけだろう…なんて声も聞こえてきそうですね。(笑)

≪はるちゃんは、ライヴ感‼≫
ある休日、子どもたちがいない幼稚園にいると、確かに、子どもの声が聞こえないので静かなんだけど、何とも物足りない感じで寂しく感じることがありました。
以前から、子どもたちが育つところ、ふじようちえんはイキイキしてこそ価値があると思っていて、休みの日も何か?幼稚園が息をしている感じ、ライヴ感が欲しいなと思ってました。そんな14年前、ある牧場で“はるちゃん”に出会いました。美しいものの代名詞として、海ではイルカ、陸上ではサラブレット、と言うことを聞いたことがありますが、サラブレットはともかく、やさしい目、きれいなスタイル、美しい顔立ちのはるちゃんをすっかり気に入ってしまいました。はるちゃんが幼稚園にいたら、お友だちもうれしいだろうな?なんて想像したり、自分より大きな動物を身近に感じて、友だちになったり、やさしい心を育てることに役立ったらいいなと思いました。また、自閉症等にアニマルセラピーの点からも、ポニー乗馬が良いと言われていました。そうこうしているうちに、はるちゃんが幼稚園にやってきました。そんな彼女も今年で14年目、しっかりとライヴ感をだして、休日は、園庭の雑草をムシャムシャ食べています。草だけで、あの体を維持している方が不思議に思いますね。

2022年度 1学期終業式 園長だよりvol . 251 (2022.7.22)