ふじようちえん

園長だより vol . 253 (2022.9.30)

2022年09月30日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 秋、コスモスが咲く季節になりました。近くの昭和記念公園のコスモスもきれいに咲いていることと思います。公園発信のコスモス開花情報をご参考に、ご家族様で一度行かれてみてはいかがでしょうか? 一面に咲くコスモス感動、おすすめです‼
 花言葉は、花の色によっていろいろあるそうですが、総じて、乙女の心・調和・謙虚とのこと。女性的でおしとやかなイメージで、とても可憐な花ですが、折れても咲く力強さも持っていて、今を生きる女性を表しているよう感じました。(私だけかな)
 そして、今、スマイルファームで収穫した胡麻の木を園庭に出しています。胡麻は知っているけど…どんな風にできているのか?ご存じでない方もいらっしゃると思いますので、お伝えします。胡麻は、背の高い草のような感じで、その茎にたくさんの“さや”が付いています。そのさやの中に、ひっそり、かわいらしく、隠れるように整然と並んでいるのが胡麻の実です。収穫して、乾燥させ、さやからゴマの実を出して、集めてみる…子どもたちの胡麻体験。秋のいろいろな空気を吸って、感じて、育ってほしいと思っています。

≪安全第一‼≫
 テレビ等各メディアでご案内のように、先日、静岡県牧之原市の認定こども園で痛ましい園バス置き去り死亡事故がありました。詳細な状況が知らされるたびに悲しく、お子様が、どんなにつらかっただろうという思いが募ってきて、可哀そうで、居たたまれなくなります。ここに、謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 この事故を受けて、現在、文科省、東京都が一体となり、二度とこのような事故が起きないように、園バスのエンジンを切っても最後部のボタンを押さない限りブザーが鳴り続ける等々の装置で、運転手が最後尾まで行き、目視確認を必ずするシステム等が検証されています。どのようなシステムになるかわかりませんが、行政も本格的な対応策等、様々な取り組みが行われ、今後具体的な連絡があると思います。

 ふじようちえんでは、ご家族様のご不安に思う気持ちに応えるべく、あの事故の翌日、園バス降車手順をお伝えしました。さらに、現在の危機管理マニュアルの園バス対応手順を再確認するとともに、さらに検証して、加筆し、教職員全員が熟知することはもちろん、日々実践して、子どもたちの安全第一で日々運行しております。
ICT化や合理的でスピーディな確認も必要ですが、やっぱり最後はアナログであり、人による確認が一番大事だと考え、添乗職員と運転手のダブルチェックでの目視確認を最重要行動としています。改めて、ふじようちえんでのバス置き去りを防ぐための取組みについて、下記のように再確認しましたので、お伝えします。

①登園時、バスが園に到着すると、園バス添乗の職員は、バス内で子どもが座って
いる順番に声を掛けて、園で待機している職員、またはバスの運転手の降り口での援助のもと、子ども達を安全に降ろします。子どもたちは、すぐそばのバス門から園に入ります。

②その後、添乗していた職員が、バス内の全座席を消毒し、座席下の忘れ物等確認
をして降車します。
降園時も園に戻ったバスの全座席を消毒し、座席下の忘れ物チェックをしています。
万が一、お子さまがバス内に残るようなことがあった場合は、バス内消毒の際に確実に気づくことができます。また、職員の確認後、運転手も最後部まで行き、座席の下部も含めて、目視確認します。

以上、諸々教職員のミーティングにて、再度、点検、手順を確認しました。
今回の事故を、他人事と思わず、大切な、大切なお子様の命をお預かりする幼稚園として、職員一同、気を引き締めて日々の保育に取り組んで参ります。
 あわせて、9/26より、降園時、園や園バスでのお子様の引き渡し時、混乱や取り違え事故を起こさないために、保護者様に“セキュリティ名札”を首にかけていただき、引き渡し者の確認させてもらうようにしました。詳細は、Fujiキャッチでご確認ください。引き続き、皆様のご理解、ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。

≪運動会で育つ‼≫
 秋晴れの空のもと、原っぱのような雰囲気がある緑の園庭で、年長さん、年少さんが踊りの練習をしています。年長さんは、キラキラ光るきれいなポンポンを手にして、体の向きや立ち位置に気を配りながら、音楽に合わせて楽しく踊っています。それを見学している年少さんは、その踊りにくぎ付けになり、“早く大きくなって、あんなふうに踊ってみたいなぁ”のあこがれる気持ちが伝わってくるようでした。踊る練習、それを見るのもまた練習、ご家族様に見てもらえる運動会当日も大事ですが、日常の中にこそある運動会、運動会までのプロセスを重視する“子どもが育つ運動会”を大切にしています。
 今、また同時に年少さんが、紅白の玉入れをしています。子どもたちにとっては、とても高いカゴに一所懸命に投げ入れようとしています。物を投げることの経験が少ないながらも、カゴに玉が入った時の感動は大きく、自信が育っています。よく見てみると、カゴに玉が入らなくても、何回も、何回もチャレンジすることを体験できますし、最後に玉の数を数えることで、数字にも興味をもったり、勝ち負けを実感でき、様々な子どもの育ちの要素が入っている玉入れです。
 また、年少さんの踊りは、子どもたちが考えた振り付けで踊るパートもあったり、最後の決めポーズをそれぞれで考えてみたり…全体で一斉に行う美しさもいいですが、それよりも、出来るだけそれぞれの育ちに合わせた運動会、子どもが育っている姿をご覧いただければうれしいです。
 いつも言っていることですが、『運動会を教える幼稚園にはなりたくない、運動会で子どもが育つ幼稚園でありたい』と考え、運動会本番よりも日常が大事、過程の中にこそある運動会、と言って日々の楽しい練習に取り組んでいます。
ちなみに、練習をするたびに記入されていく各クラスそれぞれの運動会練習カードもお友だちの運動会への楽しさを膨らませていますね。みんなで育つ、みんなが育つ‼
どうぞ、ご家族様ご一緒で楽しんでくださいませ。

≪楽しいさつまいも掘り‼≫
 10月後半にさつまいも掘りがあります。土の中から自分で掘り出すさつまいも掘り体験では、感動の一瞬がやってきます。調理や保存法は様々な情報でわかりますが、なぜか?大学いもがあって、幼稚園いも、小・中・高校いもはありません。調べてみると、大正から昭和の昔、大学生が好んで食べたところから大学いもになったとのことだそうです。幼稚園いもとは言いませんが、幼稚園児も好んで食べるおいも、焼いも、蒸かしいも、スィートポテトに芋けんぴ…いろいろ試して楽しんでみたいと思います。そういえば、先日、食べた冷やし焼いも⁉おいしかったです‼ やっぱり、私はいつでもどこでも、食欲の秋ですね。

園長だより vol . 253 (2022.9.30)