ふじようちえん

2023年度 3学期始業式 園長だより vol . 271 (2024.1.9)

2024年01月09日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 新年、あけましておめでとうございます。本年も、子どもたちが健やかに育ち、各ご家庭に良いことがいっぱい、いっぱいありますように、心からお祈り申し上げます。
 元日、能登半島地震が発生し、津波や火災、家屋の倒壊、道路寸断…そして、翌日には羽田空港で飛行機衝突事故がおき、一体これから日本はどうなってしまうのか?心配ばかりが募り、お正月気分が吹き飛んだ新年の始まりになりました。帰省やご旅行等々で、ご家族様はご無事だったでしょうか?園の教職員も3名ほど地震に遭遇し、ご家族含め命に別状はなかったのですが、津波での避難や余震が続く中での避難所待機という状況とのことでした。お陰様で、現在、職員は無事に戻ってこれています。
 ここで、とても悲しいことですが、犠牲となられた方々に、慎んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。さらに、被災者の皆様への様々な支援や復旧作業にご尽力されている皆様方に心より敬意を表させていただきます。本当にご苦労様です。幼稚園でも『能登半島地震義援金箱』を置いて、少しでもみんなの思いを集めて、被災地の皆様のために役立ちたいと思っています。子どもたち含めて、皆様のご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願い致します。
 4日から始まったルンルン、多くのお友だちの元気な声が静かな園舎に響き渡っています。やっぱり、子どもたちの声を聞くと元気が湧いてきます。時々、騒がしいのは現実ですが、子どもたちが居ての幼稚園、新年も、教職員みんなで力を合わせて頑張って参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 今、子どもたちは『福笑い』や『すごろく』等々のお正月あそびをしています。『福笑い』の起源を調べてみると、明確な由来は、はっきりしませんでした。只、福笑いが正月遊びとして定着したのは、明治時代(1868〜1912年)頃、「笑う門には福が来る」のように、福笑いはでき上がった顔の面白さから笑顔になれるため、新年の幸せを願って遊ぶようになったようです。縁起がいいからいいですよね。そして、『すごろく』については、起源は古代エジプトとも、ローマ帝国時代ともいわれています。それらがシルクロード経由で中国へ、そして日本に渡来したと考えられています。現在のところ日本の盤双六と考えられるものについての最古の記録は、文明6年(1474年)の大納言山科言国(やましなくにとき)の日記です。ちなみに、双六という名は、「六の目が二つ」、つまり振って出る最大の数という意味で、インドを経由して伝わった中国でつけられたものと考えられているそうです。お正月あそび、凧揚げ、コマ回し、羽根つき…それぞれが長い歴史と意味を含んでいるあそび、こんなふうに“楽しむことは続くこと”につながるんですね。

 本日、3学期が始まりました。寒いけど、外やお部屋でいろんなことをして楽しみ、節分で豆まき体験、劇発表会ではそれぞれの役を演じ、達成感を味わって、自信をつけ大きく育って行きます。様々な育ちの要素を含んだ3学期、楽しく行きましょうね。
 そして、いよいよ卒園、進級の3月。数えるとあと何日という感じですが、だからこそ、1日、1日、この時間を大切に、子どもたちと一緒の時間を充実させていきたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願い致します。

2023年度 3学期始業式 園長だより vol . 271 (2024.1.9)