2023年度3学期修了式 園長だより vol .274 (2024.3.19)
2024年03月19日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
ポニーのはるちゃん近くで、早咲きの桜が咲いてました。よく見ると、そこにヒヨドリがやってきて、忙しそうに花から花へ移っては長いくちばしで蜜を吸っています。ヒヨドリもやって来るような安全で安心できるこの環境、子どもたちが育つところとしては、とても好ましくもあり、うれしい状況です。ちなみに、人がいてもヤマバト、セキレイ、スズメ等々がやって来ます。何か、とてものどかですね。
皆様、いかがお過ごしですか?春は温かくていいのですが…風と花粉が…という方もいらっしゃるのではないでしょうか? 楽しく、そしてお大事に‼の春ですね。
お陰様で、本日、修了式を行い、本年度すべての課程を終えることが出来ました。これもひとえに、ご父母、ご家族の皆様方のご理解、ご協力があればこそのことと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
≪最近のお店屋さんごっこは、カードでピッ‼≫
朝、スマイル1のお友だちがやってきて、上手な字で書いた“しょうたいじょう”をいただきました。お店屋さんをするので来てほしいとのこと、お部屋に行くとパン屋さん、ドーナツ屋さん、ジュース屋さん、アイス屋さん、回転すし屋さん、おにぎり屋さんが出ていて、とても賑やかです。商品はみんなの手づくり、しかも『いらっしゃいませ‼』のお出迎えにビックリ、しかもお会計は『ピッ‼』(子どもが声を出す)のカード払い、全部のお店でお買い物をしましたが、『おいしいですよ‼!』とか『サービスしますよ‼』の声、どこで覚えたんでしょうか?とても進化しているお店屋さんごっこでした。ちなみに、私のカードは特別にゴールドのスペシャルカード、ご配慮ありがとうございました。
子どもたちの遊びとは言え、こういう時代の進化を取り入れながら、お店屋さんになり切ってみるいい経験になったと思います。そして、お部屋を出る時、『ありがとうございました‼』のとても元気な声、思わず、『こちらこそ、ありがとうございました』と言っていました。本当のお店屋さんみたいに美味しそうなものばかり‼お腹がすいちゃいましたね。
≪近況を伝えてもらえる4枚の手紙≫
卒園式は、明日ですが、ユーミンの歌にある卒業写真ならぬ、卒園アルバムが作成されています。お渡しは、6月の同窓会ですね。素晴らしい思い出の一冊になります。楽しみにしていてください。
実は、このアルバムにハガキ4枚分がミシン目入りで付いています。そのハガキには、『小学〇年生になりました』『卒業しました』『20歳になりました』『 になりました』という題目が印刷してあります。下段には、氏名、住所、卒園年度記入欄があり、近況報告になっています。もちろん、宛先は、ふじようちえん行きです。
このハガキを付けたきっかけは、卒園のアルバムは、手にした直後はよく見るものですが、大切な一生の宝もの、書棚の奥に保管するのが一般的かと想像しました。例えば、次に卒園アルバムを開くときは・・・と考えてみると、意外にも、お年頃になり、好きな人が出来、その人が自分の部屋に遊びに来る時が思い浮かびました。『小さい時、どんなだったの』的な、会話の中で卒園アルバムが極端ですが、20年ぶりに開かれるのです。その時、『あっ、いた!! 全然変わってないね!!』なんて会話の中、ポロリ、一枚の紙が落ちるのです。見ると、近況報告ハガキになっています。何となく見たハガキ、昔の時間が戻り、思い出が・・・そして、ペンを走らせるのです…なんて場面を勝手に想像した結果のハガキなのです。実際、卒業、入学、就職、結婚、うれしいことがあった時などに送られてきます。先生たちの願いは、卒園児が自立した大人になって、幸せでいてくれることです。卒園児の近況報告は、宝物です。そして、近況をこんな形で、伝えてもらえる幼稚園でこれからもずっと、ずっといたいと思っています。皆さん、憶えておいてね!!
≪家に帰って最初に座る場所…で子どもは育つ‼≫
これから小学生になると、国語、算数、理科、社会・・・いろいろなお勉強が始まります。『うちの子、全然勉強しなくて・・・』という声を、小学生がいるお母様からよく聞きます。そのようなお子さんに少しでもお役に立てば…と思いお伝えします。
「慣性の法則」って、ご存じですか?「動いているものは、動き続けようとする。止まっているものは、止まり続けようとする」というものです。人間って、今やっていることを途中で止めたり、何もしていない状態から、何かを始めようとすると大きなエネルギーが必要になるものです。
小学生が家に帰って、最初にテレビの前に座ったら、そこを離れるのは何時間も後になりますよね。まして、そこから自分の部屋に行って勉強することは、至難のわざ、本当に大きなエネルギーがいるものです。パソコンやゲームも同じです。逆に、たまに自分の勉強机の前に座ると何となく勉強していたっていう経験ありませんか?
この点から、子どもが勉強するようになる第一歩は、“家に帰って最初に座る場所を勉強する場所、つまり、自分の勉強机にすること”なのです。そして、これの習慣化が、とても大切になるのです。
大切なことは、いつだってシンプル。大げさに聞こえますが『家に帰って最初に座る場所で人生は決まる』と言う人もいます。難関大学入学者が、個室ではなく、リビングで勉強していたと言われることと関連があるかも知れません。ふと、自分に立ち返ると・・・なんと、家に帰って最初にしていることは、冷蔵庫を開けることでした。家に帰って…人生は決まる…妙に納得出来る“法則”でしょうか? ご興味お持ちの保護者の皆様、お試しくださいませ。
≪卒園児の皆さんへ≫
卒園児の皆さん、ご卒園、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
練習で修了証書を渡している時、みんなのキラキラした目に出会い、一人一人の素晴らしい将来を感じました。
アンパンマンの原作者、やなせたかしさんは人生の意味について『人生最大の喜びは何か?それはつまるところ、人を喜ばせることだと【人生は喜ばせごっこ】だと気づいた時、とても気が楽になった』と語っています。さらに「ぼくらはみんな、それぞれ違う思い出を持っている。そして、なるべくよい思い出を作りたいと思って人生を生きる」とも表現しています。
人は、何のために生まれてきたのか?それは幸せになるために生まれてきたのです。多くの人を喜ばせた人が一番幸せになるのです。人生は喜ばせごっこ、周りの人にたくさん喜んでもらえる小学生…そして大人になってくださいね。
最後に改めて、日頃よりご父母、ご家族の皆様にご理解、ご協力いただきまして、心より感謝申し上げます。私どもも、子どもたちと充実した時間を過ごすことができ、とても幸せな日々を過ごすことが出来ました。今までの幼稚園の育ちの時間が、子どもたちにとって、これから歩む幸せな人生の基礎、土台となったならば、私ども教職員一同この上ない喜びであります。
これからもお子様が健やかに育ち、ご家族様に良いことがいっぱいありますように、教職員一同お祈りしています。ご卒園、おめでとうございます‼
2023年度 3学期 修了式 園長だより vol .274 (2024.3.19)