ふじようちえん

2024年度 2学期始業式 園長だより vol . 280(2024.9.2)

2024年09月02日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。園庭にはトンボがたくさんやってきています。子どもたちは、園庭でトンボを捕まえようとして汗びっしょりになってあそんでいます。素早く飛んでいるトンボを捕まえるのは至難の業です。皆さんも、幼い頃のそんな思い出ありますか?実は、トンボ捕りなどの動くもの相手のあそびは、子どもたちの反射神経や動体視力を成長させるのにとても役立っている面もあるのです。それが具体的に何に役立つのか?と言われると応えられませんが、オリンピックでの卓球やフェンシングを見ていると何か?幼い頃の遊びと繋がっているような気がします。トンボや虫捕り、魚釣り等々もいいと思います。いずれも捕まえると自信と自己肯定感が生まれ、自立へと一歩近づくものと思います。
 また、夕方、耳を澄ますとコオロギでしょうか?虫の声が聞こえてきます。スーパーの店頭には、おいしいナシやブドウが所せましと並び、栗も出ていました。季節は、確実に秋が始まっています。去り行く夏をいとおしむような晩夏の光景、しっかりと味わってみるのもいいと思います。

 皆様、夏休み、いかが過ごされましたか? おそらく、子どもたち中心の時間に、楽しいやら、疲れるやらの日々だったかも知れませんね?!
 夏休み中は、ディキャンプをはじめ各種イベントにそして夏まつりにと、多くの皆様にご参加頂き、本当にありがとうございました。お陰様で、無事に、そして楽しく開催することが出来ました。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
 特に、先日の夏まつりでは、まだまだ暑い中でしたがたくさんのご家族様にお越しいただき、ありがとうございました。お子様の踊る姿を映像で撮る姿、いろいろな出店をご家族で巡る姿、お子様にラムネの栓を抜いてあげる姿に、『家族って、いいなぁ』とつくづく感じ、私どもがとても幸せな時間を過ごすことができました。感謝‼
親子で過ごしたいろいろな夏、しっかりと子どもたちの思い出になっていて、ご家族の宝モノですね。

 さて、夏休みも終わり、楽しい思い出を胸に、本日から2学期が始まりました。
2学期は、みんなが楽しみにしている運動会やお芋掘り、園外保育に脱穀・精米・おにぎり会、クリスマスフェスタにお餅つき・・・多くの行事があります。これらを通じて、日本の秋から冬への季節の変化を感じながら、自然や風土、文化、地域のこと、等々を実体験、実感して行きます。同時に、いろいろな行事を通じて、お友だちとの関わり合いがたくさん生まれ、活動の幅が一段と広がることでしょう。

≪秋に育つ、子どもたち‼≫
 繰り返しになりますが、ふじようちえんの基本的な姿勢を行事の一例として運動会をあげてお話しさせて頂きます。
 みんなが楽しみにしている運動会は、楽しい行事ではあるけれど、競技に参加したり、みんなで踊り演じることを通じて「育つ」いわば「装置」みたいなものと考えています。
でもその装置はものすごく性能が良くて、準備や練習の日から当日までの時間の中でみんなで考えてアイデアを出し合ったり、お友だちと協力すること、競い合うこと、できたときの達成感、または自分の番を待つあのドキドキ感、人前で演じることの体験等々・・・言い尽くせないほどの多くの体験や心の成長に貢献できることがいっぱい備わった装置だと思っています。
 そんな訳で、幼稚園でのいろんな「行事」を、子どもたちが育つための大切なステップとして捉えています。ただそのステップは、単に○○が出来るようになったとか、踊れるようになったとかいうことを目的にしたものではありません。それも大事かもしれませんが、それ以上にみんなで練習に参加して力を合わせることを経験したり、かけっこなどで速く走れるように努力する心が芽生えたり、みんなで踊りを覚える中、お互いに助け合うことなどを体験することの方が何倍も重要だと考えています。
 以上が、ふじようちえんが大切にしている思いなのです。運動会を例にすれば、
【運動会を教える幼稚園にはなりたくない、運動会でみんなが育つ幼稚園でいたい】ということです。

 2学期も教職員一同、力を合わせて、頑張って子どもたちの育ちを支えていきます。                     どうぞよろしくお願いします。

2024年度 2学期始業式 園長だより vol . 280(2024.9.2)