ふじようちえん

園長だより vol . 281 (2024.9.30)

2024年09月30日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 柿、ぶどう、栗、梨、秋刀魚に、きのこに、かぼちゃ…食欲の秋を満喫する季節になりました。確かにコスモス、曼殊沙華が咲いている秋ですが、なぜか?まだまだ暑い日が続いています。この調子だと、本格的な、今までのような秋が来るのは11月ぐらいになるのでしょうか?温暖化、気候変動がとても心配になっている今日この頃です。
 皆様、いかがお過ごしですか?気温が定まらないこの時期、ご自愛ください。

 今、園庭では子どもたちが運動会の練習をしています。開会式、閉会式、かけっこやリレー等々を行っています。多くのご家族様にご覧いただくので、少しでもきちんと並んだり、しっかりと入場行進をして、その姿にお子様の成長を感じてほしいと、正直思っています。でも、私は『運動会を教える幼稚園にはなりたくない、運動会で育つ幼稚園になりたい』と言っているように、それぞれのお子様の育ちに1mmでも運動会が役立てばいいと思っています。むしろ、運動が好き、運動会が楽しいと思ってもらいたいし、行進でも、かけっこでも、踊りでも、どこかの競技、演技で自信が芽生え、育ってもらえたら一番いいと思っています。そんなお子様の姿をご家族皆様でご覧いただければうれしいです。皆様、どうぞお越しくださいませ。

≪大谷さんに元気をもらっている≫
 さて、私は、ドジャースの大谷翔平選手の大活躍に毎日、毎日、勇気をもらって過ごしています。朝、『大谷翔平選手が○○号ホームランを打った‼』とか『盗塁、○○回達成‼』というニュースを聞く度に、元気をもらい、気分よく、一日がとても明るく過ごせています。残念ながら三冠王は達成できませんでしたが、54-59という驚異的な活躍、多くのファンの期待に応えるスーパースターに私だけではなく、日本全体が、明るく、元気になっています。
 改めて、今日の活躍に至るまでのひたむきな努力と好感を抱く日頃の生活態度に、心より敬意を表します。大谷選手のようになりたいと思う子どもたちも多くいて、子どもたちに大きな夢を与えていて凄いですね。今後とも、大谷選手の幼少期の情報等々から、子育てや幼児教育で活かせること、生活や習慣を学んでいきたいと思っています。

≪子どもは、子ども同士のあそびで育つ‼≫
 毎朝、新聞を開くと、たくさんの広告が入っています。私はその中から、食品スーパーやファミレスの広告で、食べ物が大きく載ってる広告を幼稚園に持って行き、洋子先生に渡します。洋子先生は、おいしそうな食べ物や飲食店のメニューを切りとり、ラミネートをして、ルンルンの手づくりおもちゃコーナーで使います。子どもたちは、たくさんの切り取り広告をじゅうたんいっぱいに並べます。その後、お菓子、ご飯もの、麺類、パン、スイーツ等々に分類していきます。やがて、お店屋さんごっこが始まり、『袋ちょうだい‼』なんて声も聞こえてきました。こんなふうに、子どもたちの中で、あそびが展開され、お店屋さんごっこみたいに社会のルールやお約束、食べ物のあれこれ、自分の知っている情報を出し合いながら、また、人の話を聞きながら知識や知恵を獲得し、拡げていくものなのですね。私たちの仕事は、様々な環境を整備して子どもたちの育ちを支えることです。私が言うのも変ですが、学校の机上で教えてもらったことはあまり覚えていませんが、あそんでいる中で掴んだこと、見つけたこと(例えば、ルールや自分なりの法則みたいなもの)は、一生身に付いている生きた知識になっているように感じています。新聞を購読しているご家庭も少なくなっている中、恐縮ですが、お家でもすぐにできる新聞の広告切り取りあそびいかがでしょうか?

≪未来を見てきた友人の話≫
 先日、サンフランシスコに行った友人からの情報を転載します。ほんの未来の一端ですが、子どもたちが育って行く時代は、今とかなり違う‼ことを感じました。日本もこうなるのでしょうか?そして、残念ですが、日本はすごく遅れているように思いました。
【透明人間タクシー】
サンフランシスコ市街では、グーグル・グループの自動運転タクシーが大量に走り回っています。グーグル・グループのウェイモが、サンフランシスコ市の公道で無人タクシーの本格営業を始めました。今までも実証実験を繰り返してきましたが、2024年6月から普通のタクシーのように誰もがスマホアプリで配車を依頼できるようになったのです。
乗車してみた第一印象は、透明人間が運転しているようだ、ということです。非常時を想定して運転席は一般車のままで、運転時にハンドルがくるくる動くのです。その様子が透明人間が操作しているように感じるのです。
透明人間タクシーの特徴は以下のようです。
1.車両はジャガーの電気自動車・・・ジャガーが提携している中国製だと思います。
電気自動車の方がガソリン車よりも自動制御しやすいのだと思います
2. レーダーが数多く装着されている・・・上部と左右と後部の4か所です。
周辺状況を細かく把握するためだと考えられます
3. シートベルトをしなくても発進する…ただしシートベルトをしないとブザーが鳴り続けます
4. 運転席には座れない・・・運転席のドアは開きません。助手席から乗ったら動きません
5. 運転技能は競技者級・・・自動車教習所の教官が採点したら100点だと思います
6. 法令順守は完璧・・・交通担当の警察官が乗車してチェックしたら細かい違反もゼロです
7. 周囲の自動車だけでなく歩道や横断歩道での人の通行状況を完全に把握・・・その状況
が社内のモニターで見られます。人がいつ横断歩道を渡りそうかも予測しているようです。
8. 料金はウーバーとほぼ同じに設定されている・・・運転手の人件費がゼロなのでウーバーや
タクシーよりも安く設定できるはずですが、既存事業者を刺激したくないのだと思います
公表はされていませんが、2024年9月時点で300台の透明人間タクシーがサンフランシスコ市内を走行しているそうです。充電時間は必要ですが、24時間365日営業です。繁華街にいれば長くて10分、深夜早朝なら5分以内で到着します。
 透明人間運転の車両は色形とも同じで特徴的なのですぐにわかります。サンフランシスコ市が狭い市域なので中心街にいるとよく見かけるという感じです。乗車しない人々にとっても運転手が乗っていない動く自動車を観るのは、サンフランシスコ市民にとっては普通のことになりつつあります。

 さて、みなさん、透明人間タクシー乗ってみたいと思いましたか?思いませんか?
私は、すぐにでも乗りたくなりました。未来を感じるために・・・。とりあえず、ファミレスの配膳ロボットで楽しむのが現状のようですね。

園長だより vol . 281 (2024.9.30)