2024年度3学期始業式 園長だより vol . 285(2025.1.8)
2025年01月08日 / 園長だより
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藤幼稚園のご父母のみなさまへ
新年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
お子様やご家族様にとって、いっぱい良いことがありますように‼そして、子どもたちが元気にスクスクと育ちますように‼ 教職員一同お祈りしています。
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今日、子どもたちの元気な顔が集まり、3学期始業式を行いました。みんなの元気な声が響き渡り、幼稚園も益々元気になったようです。お正月のお話をお友だちとしながら、楽しい時間を過ごしてほしいですね。3学期は短いですが、いろいろな冬のあそびをしてほしいし、今までの育ちの一つの表現として行う“劇発表会”では緊張もするけど演じる楽しさも知ってほしいし、いろいろな環境の中で子どもたちは育って行きます。そして、進級、卒園の時期もすぐにやってきて、さらに大きく飛躍して行きます。限られた時間だからこそ、充実した育ちの時間を大切に過ごしたいと思います。3学期も、どうぞよろしくお願い致します。
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≪ふと、感じた、皮を剝くこと…≫
お正月、ご実家やご旅行で楽しく過ごされ、たくさんの思い出ができたことと思います。特に、祖父母様やご親戚が一堂に集まってワイワイガヤガヤの時間、たくさんの笑いといろいろな会話、どのご家庭にとってもかけがえのない幸せの時間だったことと思います。その楽しい宴会でのこと、料理の中に、皮がむけている栗や甲羅や足が剥けているカニを見ながら、ふと感じたことがあります。確かに、皮がむけているのは食べやすいし、手も汚れないし私も好きなんですが、本当は、皮を剥いている時間、早く食べたい気持ちの高まりこそが美味しさを倍増させるんじゃないかな?そういう待つ時間があればこその美味しさではないのかな?と思いました。カニや果物に至るまで、いろんなものが剥かずに食べられる時代、簡単で便利になっているのはうれしいのですが、すぐ食べられるよりも皮を剝きながら、その美味しさを想像して、楽しみにしながら…食べる…、時代遅れのようですが、こんな食べ方も美味しさ、幸せ感につながるのではないかと思いました。
(まぁ、簡単に言えば、手間を惜しむな‼ということですかね?古い人間ですね)
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≪羽根つき、凧あげ、こままわしで育つ⁉≫
幼稚園ではお正月遊びとして、羽根つき、凧あげ、こままわし…という遊びを通じて、日本の昔から伝わる文化に触れる機会を大切にしています。正直、どの遊びも上手にできるという段階ではないのですが、羽根を板でついた時の音、空に高く上がった凧、くるくるまわるコマの姿を見て、少しでも日本文化を感じてほしいと思っています。私が言うまでもなくSNSや生成AIで様々な情報が身近になり、手元でいろいろなことができ、世界の人たちといつでもつながっている今、益々、地球は小さくなる方向に進んでいますが、本当に大切なことは、自国の文化を知り、しっかりと伝えることができる日本人であることこそが、真のグローバルな人材だと思っています。英語学習に例えて言えば、日本ことを英語で伝えることが出来る日本人になってほしいと思っています。そして、その要素の一つとしても日本の昔遊びにも触れて、知っておいて欲しいですね。グローバルの時代だからこそ、ローカルなこと、日本文化を大切にしたいと改めて感じました。
「運を強くする潜在能力の鍛え方」林 成之 著より転載です。
~競泳男女・女子卓球、女子サッカー・カーリング等々、日本代表チームの躍進に貢献してきた脳科学者~
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…子どもも大人も脳のつくりは変わらない…
潜在能力が出やすい脳のつくり方について、お話ししていきたいと思います。
まず大事なのは言葉です。子どもの育脳指導をするときは、「そうだね」という言葉を合言葉にしようとみんなで言っていました。
子どもも大人も基本的に脳のつくりは変わりませんから、「そうだね」という言葉によってお互いを認め合い、尊敬し合う関係を構築することができます。
そして、そういう関係ができると、お互いの言葉が相手の脳に入りやすくなるのです。
学校の先生は「ああしろ、こうしろ」と子どもに注意をします。
しかし、それによって子どもが先生を嫌いになったら、いくら教えても身につきません。私にも経験がありますが、嫌いな先生の教える科目は頭に入ってきません。私も全然覚えられなくて、その先生の科目は後で本を読めばいいやと思っていました。
したがって、先生は子どもを否定しないように気をつけなくてはいけません。
「そうだね」という言葉を使うと、みんな仲間になれるのです。だから、子どもたちが何か言ってきたら「だめ」とは言わないで、「そうだね」と言ってから、「でも先生の考えはちょっと違うんだよ」というような喋り方をしなさいと私は先生たちに教えています。
まず「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という本能に訴えかける言葉を使って相手を認めてあげることが大事です。「そうだね、なるほど、君は凄いね」と褒めてあげて、その後でポイントを討論すればいいのです。
相手を認めてあげれば、相手にもこちらの言葉に耳を傾ける姿勢が整います。
これは家庭でも会社でも同じことです。
親は子どもを否定してはいけませんし、上司は部下を否定してはいけないのです。
ついでに言えば、部下の立場からすると、上司に嫌われないようにするためには、まず、「わかりました」「なるほど」「そうですね」と肯定すればいいのです。
そうすると、上司は部下が自分のことを理解していると判断します。
上司にかわいがられると出世率が全く違ってきます。
この原理を知らないまま、「そうですか?」「それは違うのでは?」などと否定的な返答をすると、上司は面白くありません。当然、部下に対する見方もネガティブになってしまいます。これは脳科学的な一つの現象です。
意識的にポジティブな言葉を口にする、否定語は決して使わないというのには、
そういう理由があるのです。
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2025年、年頭にあたり、育児・子育て・生活等々に役立てばうれしいです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年度3学期始業式 園長だより vol . 285(2025.1.8)