ふじようちえん

2016年3月18日 3学期終了式 園長だより

2016年03月18日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 幼稚園のチューリップが芽を出し始めました。冬の寒さに耐えたチューリップに、我慢づよさ、生命の逞しさを感じました。今、子どもたちは、園庭や屋根上を元気に走り回り、体全体で春を感じています。そして…年長さんは、残された幼稚園の時間を満喫しているかのようにお友だちとはしゃいでいます。もうすぐ、小学生ですね‼
 皆様、いかがお過ごしですか?年度末を迎え、あわただしくお過ごしかと思います。
三寒四温、体調管理と花粉対策にはお気を付けくださいませ。

 本日、修了式を行い、平成27年度を無事終えることができました。この日を迎えられましたのも、ご父母ご家族様のご理解ご協力があればこそと、改めてここに感謝申し上げます。皆様から頂いた、優しく、あったかいお気持ちや励ましのお言葉が、頑張れる源となりました。本当にありがとうございました。
 今まで同様、いやそれ以上にこれからも“子どもが育つところ ふじようちえん”の役目が果たせますよう、教職員一同力を合わせて頑張ってまいります。

≪パントマイムで育つ⁉≫
 先日、藤の会卒園行事チームの皆様を中心に“おめでとうの会”が開催され、パントマイムやクイズ、先生たちの出し物に歌やダンスが行われ、みんなで限りある幼稚園の時間を力いっぱい楽しみました。準備や当日の進行等々、本当にありがとうございました。お陰様で、楽しい思い出がみんなの心に刻まれました。感謝、感謝‼
 その中のパントマイムをされたカンジヤママイムさん、パントマイムを“体のおしゃべり、頭の力、想像力を働かせること”と話されていました。確かに、子どもの脳の働きを育てるにはDVD等々のビジュアルで情報を受ける受動的な学びスタイルより、絵本のようなアナログ的なものを前にし、子ども自ら想像したり、考えたりする能動的な学びの方が、脳の育ちには役立つのではないか?と私もお伝えしてきました。それゆえ、カンジヤママイムさんの行う“体のおしゃべり”であるパントマイムは、子どもたちに想像させ、考えさせ、脳の育ちにはとても良いものだと思いました。
 言語によらない、非言語コミュニケーションとして“ノンバーバルコミュニケーション”と言われますが、何も難しいことではありません。例えば、お子様がおもちゃを出しっぱなしで、外に遊びに行こうとしたとします。お母さんは『ちゃんと、片づけなさい‼』とついつい強い口調で言いがちですが、たまには顔の表情だけで『まぁ‼』とか『あら‼』と言って、散らかっているおもちゃを見つめて、だるまさんが転んだ的に体の動きも止めてみます。すると…子どもは『あ、まずい、おもちゃ、出しっぱなしだ‼片付けるんだ‼』と、自ら考え、片付けるようになります。つまり、言葉ではないお母さんの体から発信されている情報によって、子どもたちは何かを感じ、そこで考えるわけです。そして、その考えが行動に繋がっていくのです。肝心なことは、言葉を使わず、子どもに考えさせること。考えさせることによって様々な脳の回路がつながって行き、正しい理解や行動になっていくものと思います。
 極端な言い方をすれば、幼児教育とは脳の育ち、自ら考える力を引き出してあげる環境づくり、状況づくりがとても重要なポイントになると考えています。
みんなでパントマイムやってみますか?すみません、影響されやすい性格なもので…。

≪家に帰って・・・育つ‼≫
 以前もお伝えしましたが、意外に効果がある?ので、ご参考までにお伝えします。
 これから小学生になると、国語、算数、理科、社会・・・いろいろなお勉強が始まります。『うちの子、全然勉強しなくて・・・』という声を、小学生がいるお母様からよく聞きます。そんなお子さんに役立てばと思い…お伝えします。
「慣性の法則」って、ご存じですか?「動いているものは、動き続けようとする。止まっているものは、止まり続けようとする」というものです。人間って、今やっていることを途中で止めたり、何もしていない状態から、何かを始めようとすると大きなエネルギーが必要になるものです。
 小学生が家に帰って、最初にテレビの前に座ったら、そこを離れるのは何時間も後になりますよね。まして、そこから自分の部屋に行って勉強することは、至難のわざ、本当にエネルギーがいるものなのです。パソコンやゲームも同じです。逆に、たまに自分の勉強机の前に座ると…何となく勉強していた…という経験ありませんか?
 この観点から、子どもに勉強をさせるには、家に帰って最初に座る場所を勉強するための場所にすることが肝心で、この習慣を身につけさせることが大事なのです。
 大切なことは、いつだってシンプル。『家に帰って最初に座る場所で人生は決まる』とも言われます。難関大入学者が、個室ではなく、リビングで勉強していたと言われることと関連があるかも知れません。ふと、自分に立ち返ると・・・なんと、家に帰って最初にしていることは、冷蔵庫を開けることでした。家に帰って…人生は決まる…妙に納得出来る“法則”でしょうか? ご興味お持ちのお母様、お試し下さい。

≪人生は、ジグソーパズルの紙飛行機⁉≫
 ご卒園、おめでとうございます。突然ですが難しい問題です。人は何のために生まれてきたのでしょうか?知っていますか?いろいろあると思いますが、答えの大きな1つが“人は皆、幸せになるために生まれてきた”ということだと思います。では、幸せになるにはどうしたらいいのか?それは、自分自身が人に感謝され、喜んでもらえる存在になることなのです。簡単に言えば、感謝の言葉『ありがとう』をいっぱい、いっぱい言われ、言う人ほど幸せになれるということなのです。ちょっとしたこと、小さなことにも『ありがとう』をその人や目に見えない誰かに返して下さい。いつの日か必ずそのありがとうの力が大きくなり、あなたの強い応援団になると思います。
 そして、これからの人生、楽しいことや苦しいこと、嬉しいこと辛いこと、我慢すること…いろいろな人との出会いや別れもあるでしょう。でも、下を向かないでください。みんなの未来に起こるすべての出来事は、皆さんがそれぞれの人生に与えられた大きな役目を達成するために起こっていることなのです。負けないでください。今、AKB48が、365日の紙飛行機で♪人生は紙飛行機、願いのせて、飛んでゆくよ~と歌っています。確かにそうだと思います。付け加えて園長先生は、人生はジグソーパズルだとも思っています。ジグソーパズルは、いろいろなピースが集まって一つの絵が出来ています。一つだって欠けたら絵は完成しません。だから、良いことも良くないこともあっていいし、良いこと悪いことがあって、初めて人生というジグソーパズルが完成して行くのです。つまり、人生は、ジグソーパズルで出来た紙飛行機みたいなもの、いろんなことを体験して、みんなの願いをのせて未来へ飛んで行くのです。
卒園児の皆さん、いよいよ、素晴らしい未来づくりへの旅、出発進行、発進です‼

 最後になりますが、これからも健やかにお子様が育ち、ご家庭にいっぱいの幸せがありますように、教職員一同お祈りしています。笑顔の家庭に福来る‼感謝‼
  
平成27年度 3学期修了式 園長だより vol . 163 (2016.3.18)