2025年度 2学期始業式 園長だより (2025.9.1)
2025年09月01日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
いよいよ、2学期が始まりました。皆様、いかがお過ごしですか?
今年の夏は、今まで経験したことのないような真夏日が続き、朝起きると『あぁ、また今日も暑くなるのか!!』と毎日のように思って過ごした方が多かったのではないでしょうか?まだまだ続きそうな酷暑、私は、部屋でも、車でも、頭では省エネと思いながら、手は動いてリモコンに触れ、ついつい温度を下げ、思わず目盛りを18℃強に設定したり…まぁ、こんな感じの夏でしたね。(まだ、真夏!? 終わりはいつ?)




一昨日、東京ではこの夏一番の暑さになりました。そのような中ではありますが、夏まつりには、多くのご家族様にご参加いただき、本当にありがとうございました。舞台での子どもたちの踊り、冷たいかき氷や楽しい千本引き、お化け屋敷にヨーヨー、おもちゃすくい…楽しい幼稚園での夏をご家族で味わうことができたでしょうか?お子様が幼い時にご家族一緒に参加するお祭りやイベントは、とても良い思い出になりますよね。
実は、どのブースも、「自分でできた‼」を体験して、「自分はできる‼」という自己肯定感を持ってほしいという思いが根底にありました。特に千本引きブースで感じていただけたかと思いますが、どんなものを引き当てても、『大当たり‼』の声や鳴り物で場を盛り上げ、子どもたちの自信に繋げられるようにしていました。楽しく過ごす中にも、大切な子どもの育ちを支援していこうとする私どもの取り組みと姿勢をご理解いただければうれしいです。



皆様、夏休みには、ご家族様で海へ、山へ、ご実家や田舎に…いろんな所に出かけ、様々な体験をして、楽しい思い出がいっぱいできたと思います。夏休みのお話を聞くのが本当に楽しみです。
私は、1日だけですが2025大阪・関西万博に行ってきました。前回の万博に行った思い出から、今回もぜひとも行きたいという思いがやっと叶いました。各国の展示館の予約抽選にはすべて外れてしまい、フリーなパビリオンしか行けませんでしたが、各国の建物や雰囲気を味わえ、凄い賑わいの中を歩き回り、それなりにとても満足する万博体験でした。特に大屋根リング(一周約2Km)をゆっくり歩いてみると、景色はいいし、気持ちがいい…そして、なんか?ふじようちえんに似ているなぁなんて思いながら、暑い中、大屋根リング体験をさせていただきました。たまたま、保育園の先生が大屋根リングを設計した建築家・藤本壮介氏の個展(森美術館)に行っていて、氏の活動を紹介する年表に藤本氏以外の有名な建築物の1つとして“ふじようちえん”がパネルに表記されていたと伝えてくれました。とすると…大屋根リングのモデルはふじようちえんかな?なんて勝手に想像しちゃいました。まぁ、国立競技場が完成した時も言われましたが、逆にそんな有名建築と比較されるだけでも光栄なことですね。
せっかくなので、万博の思い出をお子さんにつくってもらういい機会、10月13日の閉会まであと少し、暑い中ですが、いかがでしょうか?おすすめです‼
2学期は、運動会にクリスマスフェスタ、園外保育におもちつき、おいも掘り…様々な行事を通して、子どもが本来持っている“自ら育つ力”を引き出すような行事や自然や文化・伝統等々にふれるような保育内容がたくさんあります。子どもが育つ秋、子どもたちの育ちを見守って、支えて行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
≪短所指摘型より、長所伸展型で育つ‼≫
夏休み前の終業式で子どもたちと夏休み中のお約束をしました。それは、早寝・早起き、ごあいさつ、お手伝いをしてくださいと言うものでした。おそらく、それなりにやっていただけたか?すっかり忘れちゃったものと思います。(笑)
お手伝いした人、しなかった人含めて、いいことをした時、純粋にそれを認めてあげること、ひと言掛けてあげることで子どもたちは、私たち大人が想像する以上の自信が付くものです。そして、その自信がもっと良くなろうと言う意欲に繋がり、いいことを続けるようになると思います。
ついつい、親と言うものは子どもに良くなって欲しいと思うばかりに、子どもの良くないことに目が行きがちになり、注意、注意、警告…という欠点指摘・短所是正型なるものですよね、また、それが親と言うものかも知れませんが、ちょっとしたことでもいいですから、1日1回、子どもを認めてあげましょう。言わば、長所伸展型です。どうぞ、お試しくださいませ。






≪モンテッソーリ教育で育つ≫
夏休み中に先生たちは “モンテッソーリ教育・法人内研修会”を開催したり、研究所でのスクーリングで、よりモンテッソーリ教育への理解と活用、子どもたちの育ちを学び、その成長に貢献できるように頑張っていました。
今年、ふじようちえんは開園55年目ですが、モンテッソーリ教育は開園の1年後から取り入れました。当時の森豊三郎園長先生は、小学校の校長先生のご経歴があり、子どもへの教育には長年の経験と深い理解を示されていた方です。その先生が定年退職でふじようちえんの園長先生になられ、幼児教育に注力されました。特に当時、日本の教育界に紹介されて間もなく、まだまだ認識も薄いモンテッソーリ教育との出会いは衝撃的だったと言われます。実は、その森先生、園長をしながら、63才で上智大学に入学されました。時間的に無駄になるので泊まりがけでの受講も頻繁にあった通学でした。やがて、卒業され、一段とモンテッソーリ教育への取り組みが増し、ヨーロッパや北米等々、海外研修にも力を入れ、関東圏でモンテッソーリ教育に興味をお持ちの先生方と月1回、ふじようちえんで研修会もされていました。教具は教職員の手づくり、各先生は当時数少ないモンテッソーリ教育関係の本をみんなで輪読しながらの研修と言う感じでした。そして、現在に至るまで54年間、多くの先生方の研鑚と努力で当園でのモンテッソーリ教育は引き継がれてきているのです。
今後とも、モンテッソーリ教育の考え方や内容を、継承しつつ、子どもが育つことやその環境の大切さ、私たち大人の役割等を多くの方々に伝えながら、子どもたちの育ちに貢献して行きたいと思っています。
2025年度 2学期始業式 園長だより (2025.9.1)