2013.4月9日 園長だより
2013年04月11日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
季節も子どもたちの成長を祝うかのように、桜が咲き、木々のみずみずしい新緑が朝日に照らされ、鮮やかな黄緑色に輝いています。新緑と子どもたち…似ていますね。
本日、始業式を行いました。いろいろなことが新しくなる春、幼稚園でも新しいクラス、先生、お友だち…みんなで育ち合う時間が始まりました。まだまだ幼い感じはしますが、一人一人しっかりと自立の方向に歩き始めました。
私ども教職員一同、力を合わせてお子様の育ちのお手伝いに頑張って参ります。
皆様、本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
先日、園庭のポールを新しくしました。高さ約15mの檜(ひのき)の旗竿です。まもなく、子どもたちの健やかな成長を祈り、大きな鯉のぼりが大空を泳ぎ始めます。元気に育て、大きくなれ、もっと良くなれ、いろいろなことが出来るようになれ…という思いを込めて揚げています。ご父母、ご家族様も抱く同じ思いをしっかり受け止めさせて頂き、日々の保育に臨んで行きたいと思っています。
ちなみに、なぜ?檜の天然木にしたかと言えば、子どもたちに出来るだけ木の質感に触れさせたい、本物に触れてほしいと思っているからです。また、子どもたちにとって15mは、圧倒的に高いものです。子どもの時に、圧倒的に高いもの、大きなものに触れて、凄さを実感してほしいと考えています。
また、ポールのてっぺんには雨水防止のために、以前のものから引き続き“桃の缶詰の空き缶”をかぶせています。なぜか?と言えば、私の幼い時、風邪をひくと枕元に親がバナナか、ヨーグルトか、桃の缶詰を持って来てくれました。笑っちゃうかもしれませんが、当時、今のように普段、口にするとことができない食べものですから、熱があるのにペロッと食べちゃたりして…親は、その食べ方を見て、こんなに食べれるから大丈夫だ、ということで仕事に出かけて行きました。まぁ、そんな訳でポールのてっぺんに桃の缶詰めの空き缶をかぶせて『ふじようちえんの一番高いところには、お母さんの愛情があるんだ!!』と思っています。
皆さんも、ポールのてっぺんを一度見て下さいね。何か?を感じるかも知れません。(でも、この話、分かる人たちは…おそらく、おじいちゃん、おばあちゃんたちでしょうかね?)
もうすぐ産休に入る徳野先生に、ふじようちえんを設計された建築家の手塚貴晴先生が「出産を前にしているお母さんに送る言葉」として話されていました。それは、『人生で一番すばらしい10年間が待っています』という言葉。子育てを楽しみ、子育ちに感動し、笑い、泣き、楽しんで下さい。この10年間の為に自分は生まれてきたと言っても過言ではないと言う意味です。確かに、子が生まれ、10歳になるまではまだ親の手元、親の内側に置いておけます。皆さん、今、まさしく、すばらしい10年間の真っ只中です。日常、ついつい忘れがちになりますが、そんなことを改めて認識して頂き、すばらしい時間、子どもを育てる時間を過ごして頂きたいと思いました。
本年もまた日常の中から感じることを中心にお話して行こうと思います。誠に駄文で恐縮ですがお付き合いの程、どうぞよろしくお願い致します。
平成25年度1学期始業式 園長だより vol . 122 (2013.4.9)