ふじようちえん

平成30年度2学期始業式 園長だより vol 196 (2018.9.3)

2018年09月03日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 皆様、夏休み、いかが過ごされましたか?ご家族様でいろんな所に出かけ、楽しい思い出がいっぱい出来たことと思います。毎年、夏休みのことを話してくれるお友だちの姿に、その成長を感じ、私も、先生方も心から嬉しく思うひと時になっています。
 先日の夏まつり、猛暑の中、多くの皆様にご参加頂き、ありがとうございました。ステージでのお子さまの踊る姿、いつまでも大切な思い出にして下さいね。そして、藤の会の皆様による飲み物販売、感謝申し上げます。暑い中、本当に助かりました

 本日、始業式を行い、2学期が始まりました。『早寝、早起き、ごあいさつ、お手伝い』の夏休みのお約束の確認をしてから、みんなが楽しみにしている運動会やお芋掘り、園外保育に脱穀・精米・おにぎり会、クリスマスフェスタにお餅つき・・・多くの行事があることも伝えました。これらを通じて、日本の秋から冬への変化を実体験してほしいと思っています。同時に、いろいろな行事を通じて、お友だちとの関わり合いがたくさん生まれ、活動の幅も広がることを期待しています。
子どもが育つ秋 子どもたちの育ちをみんなで見守って行きましょう 

 さて、この時期、幼稚園では、子どもたちに“原っぱ体験”をしてもらいたくて、園庭の芝や草をわざと刈らず伸ばしています。そこに赤とんぼがやって来て、子どもたちは、虫取り網で赤とんぼを捕まえようと、夢中で追いかけまわしています。こんな遊びの中にこそ、子どもの育ち、つまり、反射神経や動体視力が養われているものと思っています。夢中になれる何か?との出会いで子どもは育つ
好きこそものの上手なれ ですかね。

 9月になってもまだまだ残暑が続いて行くようです。この夏の特徴は、『生命の危険を感じるような暑さ』と表現されたように猛暑が続いた夏とういことだと思います。
 また、大きな台風や豪雨が各地を襲い、川の氾濫、浸水等々、多く災害が頻発した夏でもありました。ここに、謹んで災害で尊い生命を落とされた方々のご冥福を祈るとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 私も幼稚園の園長仲間と一緒に8月初旬、広島県呉市の豪雨による川の氾濫で、濁流に襲われたある幼稚園さんに行ってきました。幼稚園がある一帯は自衛隊やボランティアの方々が入り混じって活動し、粉塵が舞い上がる中、マスク着用でないと呼吸もできないくらいの状況でした。その幼稚園に着いてみると…なんと園庭にあるブランコのてっぺん、三角の1部分だけが土砂から覗いているのです。へぇ~、こんなに土砂が押し寄せてきたのか?と驚きです。振り向いて園舎を見ると…1階部分の各教室は、すべて土砂に埋め尽くされています。同じ幼稚園仲間として、あまりにもお気の毒で自然と涙がこみ上げてきました。帰路、路上に何台もの乗用車が放置されていて、すべての車両が、まるで車体を大きな恐竜か何かに引きちぎられたように破損していました。初めて水害の現場に立ち、改めて集中豪雨、水害の怖さ、水の力の凄さを感じました。いついかなる時に、どうなるのかわからない現代、『それぞれが災害への備えをしっかりしなさい』と、神様から言われているような体験でした。
 9月1日の防災の日だけが、防災の日ではなく、一年中、防災の日ですよね。
備えあれば、憂いなし。油断大敵