ふじようちえん

2008.12 園長だより

2008年12月19日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 今朝、幼稚園正門からすっかり白くなった富士山がはっきりと見えました。富士山をいつも見ることができるなんて・・・本当にラッキーな場所に幼稚園はあるなぁ、とつくづく幸せな気持ちになりました。皆様、お元気でお過ごしですか?いよいよ年末を迎え、風邪も流行って来ているようです。うがいと手洗い心がけましょうね。 
ご存知の方も多いと思いますが、冬、寒い日、日の出の寸前、太陽が頭を出すか、どうかの瞬間、光が白い富士を照らし、一瞬、薄~い紫色の富士山が現れることがあります。その後、赤く染まり日の出を迎え、一日が始まります。こんなきれいな光景が日常繰り返されているのです。もし、機会がありましたらお子様とご覧になってはいかがでしょうか?
まぁ、年令と共に『少し早起きしすぎ?』と言う意見は否定出来ませんが。どうぞ、お試し下さい。

様々な行事を通じて子どもたちの心に多くの思い出を残しながら、二学期もあと終業式だけになりました。これもひとえに、いつもご協力頂いている藤の会の皆様をはじめ、ご父母、ご家族様のお陰と改めて心から感謝申し上げます。
特に、先日のクリスマス・フェスタ、おもちつき大会、多くのご父母様のご参加、ご協力を頂き、無事に終了することが出来ました。ありがとうございました。特に、重い杵を振り下ろし、お餅を何回もついて頂きましたお父さんたち!!お体大丈夫ですか?
『腕の痛みが子どもの幸せ、そして家族の喜び』とご理解頂きまして、また来年のご参加をお待ちしています。(でも、もう痛み、とれましたでしょうか?もういいなんて言わないで!?)

≪大人は風の子!?≫
寒さも一段と増して来ました。朝、登園してくる子どもたちの元気な声が、冷たい空気のせいか?普段より大きく聞こえています。昔から『子どもは風の子』と言ったものです。おそらく、子どもが元気に外を走り回る姿もさることながら、子どもの元気な声が何も妨害するものが無い冷気の中を伝わるから、普段より声がよく聞こえて、いつもより大きな声に感じることを、『寒いのに子どもは元気だなぁ』と感じたのだろう・・・なんて勝手に解釈しています。そして、聞いている大人は、暖かい部屋にいてその姿をみているなんて状況でしょうね。
子どもは風の子(ちょっと古いですが)とは、そんな要素を含んでいる気がします。今の子は、風の子かどうかは分りませんが・・・。都合のいい時だけ温暖化を叫び、ついつい暖房に頼る私たち大人は、さしあたって『大人は温風の子』の方がピッタリな感じがしますね。
そんな大人の一人でもある私もこの冬はできるだけ外に出て行こうと思っています。(コートを来て)

≪サンタクロースの通ったあとには・・・≫
『昨夜、サンタクロースが幼稚園の上をソリで通ったんだなぁ!! ソリが通った後には宝石がたくさん落ちてるんだよ』と言うことで、砂場の南側園庭にはたくさんの光る石が散らばっています。多くの子どもたちが、しゃがみ、目を見開き、砂場に眼を近づけ宝石を見つけています。
一般的に、子どもの育ちには小さなもの、細かなものに集中し、指先を使うことは、脳の発達にも良いと言われています。さらに、ふじようちえんでは、大切なことを意味していると思っています。今の社会、子どもの育つ環境は、何でもただそこにいるだけでやって貰えたり、簡単に全てがそろったり、一見、完備されたかのような状況です。でも、こんな育ちの子どもたちこそ、『欲しい物は、自分で手に入れる』こと体験してほしいのです。確かに、物的で単純ですが、宝石さがしを通じてそれを体験してみてほしいと思っています。これを私は、純粋に欲を育てる・・・なんて言ったりしています。欲を育てるなんて言うと怒られそうな気もしますが、いろいろ考えても、何かを見つけたり、作り出したり、時代を動かしていく因子の一つに欲が無くては成り立たないことも多いと思います。人より多く探したい、少しでも大きいものを見つけたい、そんなエネルギーを蓄えながら、ある面強く育ってほしいのです。ただし、一つだけルールがあります。たくさん取れたお友だちは、取れない子に分けてあげること。取れなかった子は、今度がんばること。以上です。
いづれにしても、持ち帰った宝石は育ちの証し、と思って頂き少々じゃまでも、大切にしまっておいて下さい。将来、振り返ったとき、さらに光輝く宝石になっていることでしょう。
ちなみに、“光りもの”は大人も子どもも大好き!!という信念(?)のもと、夏のディキャンプでは、光る石、まさしく大人も喜ぶ宝石(本物)を砂の中から、さがすイベントもあります。
ご興味のあるお母様方、是非、また、ご参加下さい。

≪私たちは、ここにいます。いつでも、いつまでも。≫
毎年のことですが、もうすぐ新春を迎え、多くの新入園児と出会います。子どもの人生、始まりは、いつもお母さん、お父さんと一緒。子ども達は、幼いながらもお母さん、お父さんと離れてはじめての経験をし始めます。無力で依存状態から自立への道を歩み始めるのです。そして、その子どもたちも時間がたてば大きく成長して幼稚園を巣立っていきます。何ものにも変えがたく、ただただかわいいと感じていた乳幼児時期から何でも自分でやれるようになり、たくましくなっていく子ども時代になっていくのです。
 私たちにできることは、ほんの少しの時間ですが、お子様の育ちのお手伝いをさせて頂くこと、それも長い人生時間の中の瞬きのような三年間だと思います。しかし、この時期だからこそ吸収できること、お手伝いできること、いろいろなをことに出会い、いろんなことを肌や舌、全身で感じ、体験することを大切にしています。『子どもにとって出会った先生は、一生先生なのだ』と言う心構えで子ども達と日々過ごしています。
やがて、大人になった子どもたちが幼稚園に来てくれるとき、今度は親となってお子さんの手を引いたりしています。まさしく、♪幼なじみの思い出は・・・の歌のようです。このように長い時間を重ねたお付き合いこそが、ふじようちえんのゆったり流れる空気の源泉なのです。

≪来年もよろしくお願い致します≫
サン=テグジュペリの『星の王子さま』の中に、王子さまのこんなセリフがあります。
「心で見なくては、ものごとはよく見えないってことさ。肝心なことは、目には見えないんだよ」目先のこと、自分のことばかりにとらわれていると、与えられている場の価値がわからなくなりがちです。特に、今が闇に思える時、与えられている場の中にばかり原因を求めてしまうこともあります。今が闇に思える時でも、もしかしたら一寸先には光が待っているのかもしれません。未来を変えることは難しいかもしれませんが一寸先を今よりも明るくすることならできると思うのです。そのために自分にできることは何があるだろうか?と考え、今、この時を懸命に生きる。
こんな心構えで望む新年にしたいと思いました。
私たちは、今までに経験したことの無い、大変化が次々起こる時代の中にいるようです。こんな時こそ足元をしっかり、子どもたちのため、頑張りましょう!! 
 Merry Christmas and a Happy New Year       園長だより vol. 64 2008.12.19