ふじようちえん

2015年4月8日 園長だより

2015年04月08日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 ご入園、ご進級、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 新学期のスタートを祝福するかのように、幼稚園のしだれ桜も満開です。希望あふれる輝かしい春を迎え、すべてが輝いています。そんな中、少しゆっくりした成長で心配していたチューリップも新しいお友だちを迎えるのを知っているかのように、たくさんのつぼみを膨らませています。♪咲いた、咲いた、チューリップの花が、ならんだ、ならんだ、赤、白、黄色…子どもたちがチューリップの花壇を取り囲んで、元気に歌っている姿が目に浮かびました。歌を実感してもらいたいですね!!

 皆様、いかがお過ごしですか?新年度を迎えて、幼稚園時間に生活リズムが変わったご家庭も多いのではないでしょうか。春は、みんなで元気にスタートしましょう!!
でも、また春は、乾燥、強風、花粉症、気温の変化に気をつける季節でもあります。ちなみに、これを春の4Kと言うのだそうですが、お体、ご自愛下さいませ。

 4月4日(土)大安吉日に入園式を行い、新たに233名(途中入園含む)のお友だちが仲間入りしました。新入園児たちの目は、これから始まる幼稚園にワクワク、ドキドキ、期待と不安を持ちながらも、キラキラと輝いていました。そして本日、始業式を行い、みんなで新しい年度を力いっぱい踏み出すことが出来ました。
 始業式では、入園式でもお話した“ごあいさつ、お返事、ありがとう”をいっぱい言って、お友だちをたくさんつくり、仲良くしましょうとお話ししました。
 新年度も、教職員一同、力を合わせて、子どもたちの育ちに役立ち、貢献できるように、精一杯がんばって参ります。どうぞよろしくお願い致します。

≪一生ものの始まり≫
 『三つ子の魂、百までも』という諺がありますが、幼児期に身に付けたことや習慣、癖は、一生に渡ってのものになります。良い癖が付けばいいのですが、人間は得てして、悪い癖の方が早く吸収して身に付いてしまう傾向があるようです。特に、初めて経験する集団生活の中では、良い癖、悪い癖、それぞれが混在し、何事も真似ることが多いため、ついつい悪い癖を吸収してしまうことが起こります。そのような時こそ、私たちが修正し、正しい事を伝え、良いことが癖になり日常化するように促します。その為に、私たち大人が手本を見せなくてはなりません。やがて、あらゆる状況の中、子ども自身で判断し、吸収し、良い癖付けを自分のものにしていくようになります。『三つ子の魂、百までも』、私流に言いかえれば、『幼児期は、一生ものの始まり』であり、幼児期こそ、良い癖を付ける絶好の機会なのです。
 また、自分の幼児期を振り返ると、思い出は園での行事や紙芝居、お弁当が美味しかったことを憶えています。一般的に、幼児期の記憶は、忘れて行くものと思われがちですが、実は心の中の片隅にずっと静かに住み続け、年齢が行けば行くほど、様々な事が思い出されるようになります。そして、その思い出は、その時の自分に力を与えてくれるものになって現れてきます。その点から、私たちの役割は、“忘れてしまうかもしれないけど心に住み続ける大切な思い出づくり”なのかも知れません。
 私たちは、その役割を務めさせて頂くにあたり、いつも子どもが見ていることを忘れず『手本となる大人になる』ということを肝に銘じ、これからも子どもたちと共に過ごして参ります。本年度も、この駄文の園長だより、お付き合い頂ければ幸いです。

平成27年度1学期始業式 園長だより vol. 150 (2015.4.8)