ふじようちえん

ブログ モンテ通信6月 中井宙

2014年11月26日 / モンテッソーリ通信

梅雨入りを感じさせる強い雨が降り続く6月初旬。いかがお過ごしでしょうか。

モンテッソーリ通信 Vol.2
今回は『失敗で得する!?モンテッソーリ教育』をお伝えします!

早速ですが、1枚目・2枚目の写真をご覧下さい。これは、前回にお伝えしたピッチャーで小豆を注ぐ『豆の明け移し』のお仕事をして“いた”場面です。
このお仕事にはよくある光景です。小豆を豪快にこぼしてしまったいわゆる『失敗』の一場面……と思いがちですが、そうではありません。

この瞬間こそ、子どもたちが自己教育力を発揮し、まさに今成長している一コマなのです。
確かに、小豆をこぼしてしまい『明け移し』のお仕事としてはちょっとした失敗かもしれません。しかし、この細かい粒を拾うという行為で、子どもたちは指先の微細な動きを獲得していきます。

2枚目のように、こぼしてしまった当人以外のお友達も集まって拾う。細かな粒を拾う子どもたちの行動欲求と、お友達を助ける優しさが見られる素晴らしい場面だと思います☆

モンテッソーリ教育では失敗こそチャンスです!
結果として、この『明け移し』のお仕事をした子どもたちは、失敗を通して“注ぐ”という動きと細かなものを“摘まむ”動きを獲得したことになります。

大人が失敗を排除してしまったら、そうはいきません。
失敗することで一挙両得!こぼしたり、濡らしたり、落としたり、たくさんの失敗と成功を重ねて子どもたちが想像以上の成長を遂げるのがモンテッソーリ教育の魅力です!!

そして、成功の瞬間にはたくさん褒めて上げて下さい!
それが自信につながり、きっと素敵な笑顔見せてくれることと思います★