ふじようちえん

ブログ モンテ通信12月 山田崇司

2014年12月22日 / モンテッソーリ通信

今回のモンテッソーリ通信では「日常生活の練習」についてお話させていただきます。ご家庭でもできることが多いこの分野。是非ご家庭でも挑戦していただければと思います。

私達の一日はほとんど全てと言ってもよいくらい動きによって構成されています。朝起きて布団を畳み、顔を洗い、歯を磨き、着替えをし、パジャマを畳み、ご飯を食べ、靴を履き、ドアを開ける。この一つ一つの動きの中に自分の意思通りに動く身体を作っていくチャンスがあり、できることが増えることで子どもたちの自立心や、独立心を育てていきます。そういった一つ一つの動きをお仕事として行うことで、ご家庭でもモンテッソーリ教育を行うことができます。

日常生活の練習で使われる用具は「必ずこれを使わなければならない」というように決まってはいません。特別な用具を用意しなくても良いのです。

ご家庭で普段から使っているものを用意し、子どもたちがそれらを使えるようにお仕事として与え、繰り返しお仕事をしていく中で子どもたちが自ら動きを獲得していくことができるのです。

その中で物の扱い方などを子どもたちに見せる提示という活動が必要となります。難しくはありません。実際に扱っている様子を言葉で説明するのではなく、やって見せるのです。

幼稚園では寒くなるにつれ、ロッカーにしまう服の量が増えてきました。トレーニングウェア、セーター、登降園時に着る防寒着。
しっかりと畳まないとロッカーに収まらないので服の畳み方を提示しています。

子どもたちはやり方をしっかりと見て、同じように綺麗に畳めるように納得がいくまで行います。

ご家庭でも様々なことができそうですね。
例えば・・・
☆雑巾を絞る
☆机を拭く
☆髪をとかす
☆鼻をかむ
☆うがいをする
☆飲み物を注ぐ
☆箸を使う
☆お盆を持ってご飯を運ぶ
☆アイロンをかける
☆食器を洗う
☆ドアノブを回す
☆靴を揃える
☆箒で掃く
☆トイレットペーパーを綺麗に折って使う
☆戸の開閉
☆テープを貼る
☆毛糸を巻く
☆ハンカチを畳む

他にもたくさんあると思います。
ポイントは決して子どもがやっている間に間違いを訂正しないということです。できないときは繰り返し提示をしてあげてください。

もう少しで冬休み!!ゆっくりと過ごしながらご家庭でも是非挑戦してみてください!!