ふじようちえん

園長だよりvol . 226 (2020.10.30)

2020年10月30日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

園庭のケヤキが日毎にその赤さを増し、紅葉の季節を迎えました。ふと、気づくと足元に何とも言えない紅色の落ち葉が一枚落ちていました。葉っぱ一枚ですが、自然が生んだ落ち葉の美しさに四季の移り変わりと儚さを感じました。同時に、もう秋か…と、つくづく、コロナ、コロナで追われたこの一年の速さを感じています。
ちなみに、幼稚園内の落ち葉は、落ち葉プールに貯め、子どもたちがそこでジャンプしたり、飛び込んだりして遊ぶ大切な道具にもなっています。落ち葉に埋もれた経験や落ち葉の香りを幼児期に体験しておいてもらいたい、そんな思いが落ち葉プールを始めた原点になっています。
皆様、いかがお過ごしですか? 肌寒さを感じる季節となりました。お変わりありませんか?依然としてのコロナ禍ですが、インフルエンザも気になるところ、いつでも、どこでも、マスク、手洗い、消毒を基本に、安全第一で過ごして行きましょう‼

 先日は、ふじようちえん第50回運動会にご参加頂きまして、ありがとうございました。運動会でもお話したように、コロナ禍、3密を避けるため、各回限られた時間の中、主要な競技を取り入れた内容で分散型の開催とさせて頂きました。子どもたちも短い時間のために競技や演技に集中でき、練習の成果を充分に発揮できたものと思います。何より、子どもたちが運動会を楽しんでもらえたのが一番良かったです。
また、ご家族様にはご観覧ルール等お願いする中、ご理解ご協力頂き、心より感謝申し上げます。終了後、『このくらいの時間が丁度いいかも?』『わが子が近くで見られて、かえって良かった‼』『今のわが子の育ちが分かった』『園舎自体が、観覧含めて園庭開催に都合がいいですね‼』等々、数多くのお褒めの言葉を頂きました。私どもも、競技数を精選したことで時間を気にし過ぎることもなく、子どもたちと温かいふれあいを保ちつつ進行できたことは、新たな収穫だと思っています。今までの運動会のスタイルにこだわることなく開催出来ること、大会場よりも一人一人の動きや育ちに注視できること等々、多くの学ぶことがありました。
コロナ感染防止対応はとても重要ですが、運動会一つとっても、時代が新しい局面を迎えていることを感じます。今後とも、様々な場面で、より子どもの育ちに貢献できるように考え、実行していこうと思います。よろしくお願い致します。何はともあれ、金メダル、大切なお子様の育ちの証として大事にして頂けたら嬉しいです。

≪さんまで、育つ≫
♪かきねの、かきねの、まがりかど、たき火だ、たき火だ、落ち葉焚き、あたろうか あたろうよ・・・歌詞とは裏腹に、そんな風情も消えゆく今日この頃。実際、たき火で、ご近所の洗濯物に煙のにおいが付いて迷惑をかけたと言うニュースを聞いたり、裸火の取り扱いには、当然、消防規則に沿った運用の仕方があるし、安全確保は当然だし・・・簡単に歌の情景や雰囲気を子どもたちに伝えることが難しくなったものですね。
そんな中、子どもたちに秋を感じてもらいたくて、先日、園庭の真ん中で安全第一に、七輪に炭をおこして、さんまを焼いてみました。立ち込める煙と焼けたさんまのにおい、子どもたちも思わず、『食べたぁ~い‼』の声が上がりました。さんまの焼けるにおいと昔の情景体験でしたから、みんなで見学だけしてもらいました。各クラスが順番で見学している間にさんまは、炭のようになってしまい誰も食べられませんでしたが、子どもたちの記憶に、さんま、七輪、煙、焼けたさんまのにおいが伝えられたものと思います。こんなことは、どこかの学校の試験に出る内容ではないのですが、子どもたちの心の中にわずかな記憶として残ってもらえたら・・・豊かな人生に1ミリでも近づくものと思っています。さんまもいいけど、一緒に焼いたおにぎりが丁度よく焦げ目がついておいしかったです。(すみません、私が頂きました)

≪さつまいもで、育つ≫
今、子どもたちは、井戸の水場で泥がついたさつまいもを洗っては、新聞紙の上に干しています。太陽にあてるとミネラル分が増えて甘くなる?と昔から言われていますが、その伝で毎年行っています。今年は、夏、秋の長雨や日照不足でさつまいもの生育が遅く、大きくなっていませんでした。そこで、さつまいもの収穫を11月に延ばし、先においも会をやって、掘る前にさつまいもを食べることになりました。でも、偶然の賜物と言うか?この流れもいいなぁと思っています。それは、先に結論を知って、その後、その根拠、元の姿を確認するというアプローチの仕方ではないですが、ある面、子どもたちの理解を深めるにはいいのかな?と思っています。おいしさから、その成り立ち、育った環境である畑を知り、さつまいもの成長や土の中の姿を見て、さらにさつまいもを身近に感じてほしいものですね。
これと同様に、園ではゴマの収穫を行い、火で炒って、ごま塩をつくったり、おなじみのキッズテラスに干してあるとうもろこしでポップコーンをつくったりして、出来るまでの過程を見学することもあります。春に、コナラの原木に椎茸菌を埋め込んであったものに、ようやく椎茸が出始めました。子どもたちにも見てもらい、少しでも興味を持ってもらえたらいいなぁ~と思っています。あっ、そうです。隣の畑から毎年頂く柿で干し柿づくりもやっています。食べるものの話ばかりでごめんなさい。まさしく、食欲の秋、育つ秋ですね。

≪東京神田・神保町・読書・新刊に約20ページ掲載されました‼≫
先日、研修会で東京神田・神保町の学士会館に行きました。歴史と威厳のある建物、赤じゅうたんの廊下、重厚な椅子や時代を感じる階段や手すり…どこかで見た感じがしたのですが思い出せません。会館の方と話していたら、そうです‼あの『半沢直樹』の撮影現場に使われていた場所とのこと、毎週楽しくドラマを見ていたもので、興味本位で廊下や階段を歩き回り、意味もなく確認もさせて頂きました。ちなみに、今、学士会館では『半沢直樹撮影場所&ランチツアー』も行っているとのこと、半沢直樹ブームとコロナ禍ならではの企画ですね。
さて、神保町と言えば、本(カレーも)で有名な街。時あたかも読書週間。読書週間は、戦後「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と言う思いのもとに開催され、全国に拡がりました。ネットの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変化しています。が、その使い手が人間ですので、その人間性を育てるのには「本」が重要な役割を果たすものと思います。「本とのつきあい方」大切ですね。

本つながりで、大変僭越ですが、この度、立命館アジア太平洋大学(APU)学長・ライフネット生命創始者であり、著書「還暦からの底力」でも有名な出口治明氏の新刊『出口版 学問のすすめ』~「考える変人」が日本を救う~に、出口さんと対談させて頂いた時の私の幼児教育、未来への思いが約20ページに渡り掲載されました。自分で言うのもなんですが、私の項以外はおすすめです。よかったらお読み下さい。

園長だよりvol . 226 (2020.10.30)