園長だより vol . 304 (2026.5.29)
2026年05月29日 / 園長だより
藤幼稚園のご父母のみなさまへ
スマイルファームで、キュウリ、ズッキーニ、ピーマンが採れ始めました。これから、どんどん夏野菜の収穫が増えていきます。園長席の前に出して、お友だちに見て、触れて、感じてもらおうと思っています。立場上、味見をしたら…すごく美味しかったです‼︎
先日、ネットで紫陽花が咲き始めたという情報がありました。紫陽花といえばまもなく梅雨入りとなり、うっとうしい時期になります。が、幼稚園では逆に梅雨の時期を楽しもうとしています。折り紙で、カエル、カタツムリ、てるてる坊主、あじさいクイズを掲示しながらあじさいの色々なことを知りながら楽しんでいます。
また、毎年この時期、子どもたちのカラフルな長靴が各クラス前にそろえてある光景を見ると、とてもかわいく感じます。同時に、その長靴をそろえている子どもたちの成長やそれぞれが育ち合っていることが実感できます。雨が降り、長靴を履いて育つこと、ガーゴイル(雨どい)から流れる雨水に手をかざして濡れて遊ぶこと、水たまりをじっと見つめて雨の波紋に興味を持ったり…雨にもたくさんの遊びと学びがあると思います。雨も子どもが育つ道具の一つですね。個人的な決意は、今年は雨傘無くさないようにすること‼︎
もうすぐ家族参観日です。お友だちは、いつもみんなで過ごしているお部屋にご家族が来てくれ、自分たちのお椅子に座ったり、お庭で遊んだりすることを楽しみにしています。各クラス様々なことをしながら、ご家族で過ごす“子どもが育っている時間”に触れていただきたいと思っています。子どもたちもご家族一緒に過ごす時間でまた大きく育っていくものと思います。お忙しい中とは思いますが、ご参加の程どうぞよろしくお願いします。
《人に触れ、道理を知って、育つ子どもたち‼︎》
先日、ある地方のガソリンスタンドで給油した時のことです。私は、いつもセルフのガソリンスタンドで給油していますが、久しぶりに店員さんの手で給油してもらうと、その作業に温かさやちょっとした会話の中にほのかな安らぎを感じました。人の手による給油サービスは確かに非効率ですが、やはり、日常生活には人と人の触れ合いが大切で、わずかな時間でも豊かな心持ちになることを実感しました。
今はコンビニ等々お店の支払い、電車バス等の交通運賃の支払い、病院の支払いから神社のお賽銭まで、なんでもスマホで済んでしまう社会になっています。その影響で子どもたちのお店やさんごっこでも、四角い枠に丸が書いてあるところを指して、『ここ、ピッとしてください』という子ども店員の声、社会の変化と言えば仕方ないのですが、お金のやり取りを知らず、世間話も出来ない環境に育つ子どもたちに、一生、口を効かなくても過ごせる未来、計算能力が必要なくなる社会を感じ、少し寂しくなりました。とは言うものの、子どもたちの手本となるべき私たち大人も『ピッ、ピッ』という行為を毎日のように子どもたちの前でやっているのですから、言うべき言葉がありませんけどね。
以前、中国四川省成都市に行ったとき、お店の支払いをしようとお札を出した時、その少年は店の奥に行ったかと思ったら、親と思わしき大人と出てきました。親は息子に『これがお札、お金というもんだ‼︎』と教えていた(通訳曰く)光景に出会った事があります。
他の国の話ではなくなってきている今日この頃ですね。
友人のお子さんがiPhoneを使っておじいちゃんおばあちゃんとお話をしていました。先日、幼稚園で糸電話をつくって遊ぼうと思い、紙でつくった筒を渡して糸電話ごっこをしようとしたら、中身を覗いて『からっぽなので、つまらない‼︎』と言われました。紙筒の片方を耳に当ててもらい、私がお話しすると…『あっ、聞こえる‼︎』と言いながら、声が聞こえてビックリ!! 目がキラキラしていました。iPhoneは使えても、糸電話を知らない子どもたち、本当に豊かな社会なのか疑問に思っちゃいました。
だからこそ、私たちは、遊びを通じて出来るだけその原理原則を伝えながら色々なことを知って、理解につながるように考えています。電話で言えば、糸電話でつながることの原点を遊びながら学んだ体験になりました。あっ、砂場でお山をつくって、その両端から穴を開けてトンネルを作り、お友だちと手と手とがつながり満足すること・・・トンネルの作りを知る原点?かもしれませんね。
《ランチもいいし、お弁当もいい》
ある日の給食の時間、お当番さん、お手伝いさんがご飯を各テーブルに運び、準備をしています。そんな時、お弁当のふたを少しだけ開け、その隙間からこっそりとお弁当の中身をのぞき見している、とてもかわいらしい光景に出合いました。
いっぱい遊んで、お腹がすいて、待ちに待ったお昼ご飯の時間、目の前にお弁当を置いて、他のみんなが給食の準備ができるまで早く食べたいけれど我慢して待っています。今日のお弁当の中身は何かな?と思う気持ち、とてもよくわかります。何げない光景でしたが、お弁当から観える親子のつながりを感じました。
幼稚園では、子どもが育つことを大事に思えば思うほど、出来るだけ体に良いものを食べてもらいたいと言う思いで、玄米、麦飯、十穀米、五穀米、胚芽米…等々を食し、さらに出来るだけ無添加の食材を使って調理させて頂いております。しかし、いくら気を使って良い食材、原材料等々にこだわっても、『お母さんのお弁当には到底かなわない』と私は常々言っています。確かに、お母さんの作ってくれたお弁当、例えレンジのチン!!のなせる業であったとしても、子どもがお弁当のふたを開けた時のにおいは、幼い心に大切な記憶として刻まれ、いくつになっても、しっかりと記憶に残って行くものと思います。
『お弁当、鼻と舌、そして心に刻む、母の味』というところでしょうか。
お母さんのお弁当には及ばないけど、あたたかく、おいしく、多くの人の愛情がいっぱい入っている幼稚園のランチ、これからもより進化して、子どもの育ちに貢献できる昼ご飯を目指して頑張ります。ランチもお弁当も両方いいのがふじようちえんのお昼ご飯です。
《待つ事と待たせる事?》
下記の文章は、約40年間、課外教室でお世話になっているアトリエ・ラパン佐々木原先生のご経験を踏まえたとても貴重なお話です。ぜひ、ご一読され実践してみてください。
園長だより vol . 304 (2026.5.29)