ふじようちえん

園長だより vol. 305 (2026.6.30)

2026年06月30日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 梅雨の長雨が続く中、あじさいの花がきれいに咲いています。相性抜群の“雨とあじさい”が最も美しく引き立つ季節、子どもたちにもこの風情を感じてほしいと思います。が、長靴で水たまりに入って、嬉しそうにしている子どもたちの顔を見ると、大人の思いと子どもの関心事の違いをつくづく感じます。「水たまり、入って、濡れて、しかられて、でも…入りたい、水たまり‼︎」という子どもたちの気持ちですかね?
 また、正門の近くには、ゆり、ダリヤがその大輪を広げ、その美しさを競い合っています。さらに棚には、ヘチマやひょうたんの弦が天に向かってグングンと伸び、成長しつづけています。まさに雨のお陰、それぞれに備えている“自ら育つ力”を充分に発揮している姿そのものです。大雨、台風は困るけど、適度な雨水、大事ですよね。

 今、スマイルファームでもキュウリ、ナス等々の夏野菜がたくさん採れています。汁物にズッキーニを細かくして入れたり、給食の食材としてたくさん使用しています。また、採れた野菜をお漬物としても食し、子どもたちにも日本の味を伝えたいと考えています。聞くところによると、日本の伝統食である漬け物に「ぬか漬け」がありますが、昔は各家庭にあった「ぬか床」は近年減っていましたが、昨今の腸活ブームで見直されているそうです。確かに、最近よくスーパーでよく見かけますね。
 漬け物は乳酸菌を利用した発酵食品で、歴史は古く奈良時代にまで遡るようです。今のような米ぬかを使ったぬか漬けは江戸初期からで、白米を食べるようになって脚気がはやり、その予防に精米した際に出るぬかが良いといわれ、広まりました。ぬか漬けの歴史は、日本人が受け継いできた生活の知恵を示しているのです。腸活ブームによる再評価も、伝統が時代を超えて私たちに大切なこと教えてくれているものと思います。
この時期、私は、ナスのぬか漬けが一番のご馳走です。あぁ、食べたくなりました‼︎

 皆様、いかがお過ごしですか?先日の家族参観日には多くのご家族様にお越しいただき、ありがとうございました。お子様と一緒に各クラスで過ごした時間、間違いなく一生の宝物になる時間です。どうぞ、ご家庭でお父様、お母様も家族参観日の時間が楽しかったお話をいっぱいしてあげてください。ご家族が幼稚園での楽しかったお話をしていると、子どもはさらに自信をつけ、育ちのエンジンがさらに大きくなって、子どもがグングン育つものと思っています。

《武蔵村山第3小学校との交流で育つ‼︎》
 約10年前、ふじようちえんの先生から小学校の先生になった先生が、比較的近くの武蔵村山の小学校に赴任され、ご挨拶に来ました。今、小学3年生の担任で、「地域を知る」授業の一環でふじようちえんの年長さんと交流をしたいとのお申し出があり、少し離れた小学校との交流ができることは、子どもたちの住んでいる世界を広げるためにも、とても良い機会だと思い、交流することにしました。まずは、オンラインでの交流からです。年長・山組さんと3年生、お互いのご挨拶から始まり、小学校や園の紹介、ふじようちえんの遊具や飼っている動物を紹介したり、地域にあるものの紹介をし合いました。武蔵村山市には東京で一番大きなイオンモールがあること、幼稚園からは昭和記念公園があることなどがでましたが、次回までの宿題(年長さんは初めて宿題という言葉を聞いて、お勉強をするところとしての小学校を感じていました。)としてもっと地域のことを調べて、お互いに発表することになりました。話の流れをつくるために、先生のご案内はありますが、子どもたちみんなで、武蔵村山市、立川市や地域のことをそれぞれに考える良い機会になりました。これから、モノレールも伸びて交流がしやすくなる武蔵村山市、この出会いとつながりが、素晴らしい未来につながることを楽しみにしています。

《さんかく運動、で子どもは育つ‼︎》 
 幼児期を過ごす幼稚園では、子どもたちが将来、小学校やその先の人生でもたくましく成長していけるよう、日々さまざまな経験を大切にしています。そこで、今回は東京都台東区立金曽木小学校の大木毅校長先生の「さんかく運動」について、ご本人の了解のもとご紹介させていただきます。「さんかく運動」とは、三つの「かく」を大切にしようという考え方です。子どもたちにも、これから少しずつ身に付けてほしい力です。

一つ目の「かく」は、汗をかくことです。幼児期は、体をたくさん動かし、夢中になって遊ぶことが大切です。時には難しいことにも挑戦し、最後までやり遂げようとする経験が心と体を育てます。たくさん遊び、たくさん考え、たくさん挑戦してかいた汗は、子どもたちの大きな力となっていきます。

二つ目の「かく」は、字をかくことです。絵を描いたり、自分の名前を書いたり、思ったことを文字で表したりする経験は、自分の考えを整理し、伝える力につながります。小学校では、自分の考えや学んだことをノートに書いてまとめる学習が増えていきます。幼稚園でも、描くことや書くことを楽しみながら、自分を表現する力を育んでいきたいと思います。

三つ目の「かく」は、恥をかくことです。初めてのことに挑戦するときや、みんなの前で話すときは、誰でも少し緊張します。失敗したり、思うようにできなかったりすることもあります。しかし、その経験こそが成長の大きなチャンスです。幼児期は、失敗を恐れずに挑戦する心を育てる大切な時期です。たくさんの経験を重ねることで、自信や勇気が育っていきます。

「汗をかく」「字をかく」「恥をかく」。この三つの「かく」は、どれも子どもたちが将来、自ら考え、行動し、周りの人と協力しながら生きていくための大切な力につながっています。まずはやってみる。挑戦してみる。そんな気持ちを大切にしながら、子どもたちの成長を温かく見守っていきたいと思います。

素晴らしい大木校長先生のお言葉、実践してきましょう!!

園長だより vol. 305 (2026.6.30)