2012.12月21日 園長だより
2012年12月21日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
様々な行事とともに季節の移り変わりを感じ、子どもたちと夢中で過ごしてきた日々、気が付いたら今年も残りわずかになっています。毎年ですが、頭では分かっていても、なかなか始まらない大掃除、年賀状書き…新年を気にしながらの今日この頃です。
先日、ある雑誌にようちえん川柳なるものがあり、そこに『ポケットに ハートの折り紙 知らぬ間に』とありました。私もまったく同じ経験があり、心があったかくなったことを思い出しました。寒い季節ですが、言葉一つ、気持ち一つで温かくなることもあるんですね。
皆様、いかがお過ごしですか? お風邪等、大丈夫ですか?
先日のクリスマスフェスタやお餅つきには、多くの皆様のご参加、ご協力を頂きまして、心より感謝申し上げます。お陰様で、子どもたちの良き体験、良き思い出になりました。ありがとうございました。筋肉痛!?大丈夫ですか?
電気を大切に使いたい冬、“お鍋”と“あったかい言葉”と“ヒートテック”!?…で乗り切りましょうね!! そして、元気な子どもたちの強力過ぎる!?エネルギーも活用して、お手伝いさせるのも年末年始の過ごし方かも知れませんね。
≪偶然≫
偶然とは全く不思議なものですね。この前までスマイルファームで仕事して頂いていた田中さんが、珍しい植物を持って来てくれました。約1mの緑の茎に、子どものこぶし位の大きさで、緑の風船のようなものが5~7個付いているのです。さわってみると、縁日のヨーヨーみたいに空気でパンパンに張っています。やがて、その緑の風船が割れて、中から綿毛のようなものがたくさん出て来ました。不思議な植物?と思いつつ珍しいので子どもたちに見せようと思い、園長席の横に置いておきました。
また、先日、あるお母様が、子どもの誕生日に「てんさらばさら」という絵本をプレゼントしたところ、幼稚園で読んでもらったよ!…と、子どもから言われ、絵本の中に出てくる「あるもの」を幼稚園のお友だちにも見てもらえたらとお持ち下さいました。温かいお気持ちに感謝です。
お持ち頂いたものの正体は?…なんと“ケサランパサラン”でした。箱の中で、優雅にそしてやさしく、かよわそうな綿毛のようなものがいました。私はそこで初めて、田中さんに頂いたあの植物とお母様から頂いたケサランパサランが一致することに気づきました。
時期が重なり、あまりにもタイミングのよいケサランパサランとの出会いに、偶然を超えた凄さを感じました。これは、子どもたちに絵本を読んで聞かせ、絵本に出てくるケサランパサランを見せなければ…と言う思いが強くなりました。
職員室でそんな話をしていたら、志風先生がブログで先生方に次のような呼びかけをしてくれました。
職員室のストーブの前に飾ってある植物。名前は『フウセントウタ』といいます。ガガイモ科。南アフリカ原産の多年草。秋から冬にかけて、実が割れて綿毛のある種がでてきます。職員室にもたまにふわふわ飛んでることがありますよね(^^)
東北を中心に広まったとされる民間伝承上の謎の生物「ケサランパサラン」の正体は、ガガイモ科の種だとする説があります。ガガイモとはつる性の多年草です。フウセントウタ(別名フウセンダマノキ)以外にも、テイカカズラなどがあり、綿毛の種子を飛ばす仲間です。で、このケサランパサランが出てくる絵本。『てんさらばさら』作:わたりむつこ 絵:ましませつこ福音館書店 今は廃盤の様ですが、持っている方いませんか?フウセントウタが職員室にあるうちに、子どもたちに読んであげたいです(^^)
と言う声掛けに…表先生が応えてくれました。
「てんさらばさら」の本が気になったので、図書館で予約しました!今朝、園長先生ともそんなお話をしていたところで、ちょうど予約した本が届いたので、さっそく借りてきました☆あの白いフワフワにおしろいをかけると、少しずつ増えて、そのたびに良いことが起きるのだそうです♪
本当におしろいをかけると増えるのでしょうか?!
ようちえんにも幸せをいっぱい運んでくれそうですね~(^^)
こんなやり取りがあり、頂いたケサランパサランを近くに置き、密かにおしろいをかけている今日この頃です。子どもたちにも、順次見てもらい、いっぱい良いことがありますように…みんなが元気に育って下さいと祈っています。
何より心強く嬉しいのは、上記のようなブログのやり取りで素晴らしいチームワークを発揮してくれる先生たちがふじようちえんに居てくれることです。感謝するとともに、誇りです。
そういう先生たちと一緒に仕事が出来て幸せを感じています。ありがとうございます。
≪ふじさん≫
12月8日(土)産経新聞一面の最上段、朝の詩(うた)に、山組のお友だちの詩が掲載されました。掲載もすごいけど、感覚もすごい!! ご紹介させて頂きます。
「ふじさんがついている」
ぼくが
ようちえんにいくとき
いつも
ふじさんがついてくる
ぼくが
しんごうでとまると
ふじさんもとまる
あれっ
ふじさんが
いなくなっちゃったよ
ようちえんにつくと
ぼくよりさきに
ふじさんがついていた
東京都立川市 土屋博幸 6
大切にしたい子どもの感性、しっかり受け止めて、来るべき新年も教職員一同、力を合わせて子どもたちの育ちのお手伝いを頑張って行きます。どうぞ、良いお年を!!
平成24年度二学期終業式園長だより vol . 117 (2012.12.21)