ふじようちえん

2007.6.4 園長だより

2007年06月04日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

街路樹の緑もいっそう濃くなり、初夏を思わせる強い日差しがさしています。入梅には、ちょっと間があるようです。皆様、いかがお過ごしですか?
あわただしく季節も過ぎ、早や6月、季節の変わり目、体調を整えて来るべき夏に準備しましょう。何でも、最近の雨の降り方はまるで亜熱帯地方のようですし、Tシャツを着る日が例年より早いようです。きっと今年の夏は、かなりの暑さになる気がしています。
少し前まで毎朝登園する子どもたちの瞳の中にお母さんと離れての心配やちょっぴりの不安げな表情を感じていました。が、最近は、その不安そうな表情も嘘のように消え、目の輝きもキラキラしていますね。そんな中、お友だちに『それ、いけないんだよぉ~先生が言ってたもん』等々お約束を守るように注意する言葉も聞こえるようになりました。他人のことや自らの周りに目が届くようになっているのですね。この時期のほんの一例ですが、徐々に周りの状況を取り込みながらお友だち同士育ち合っているようです。そして、お友だちみんな自立への一歩を確実に歩き始めていると感じています。
さて、年長・年少さんの遠足や給食参観、子どもたちを支援・応援して頂いている藤の会の総会、各チームの打ち合わせ等・・・忙しく5月も過ぎていきました。多くの皆様のご協力があればこそ、無事に終了することが出来たものと改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
各行事への親子参加や藤の会活動等、ご父母様の要所要所でのお手伝いを今まで通り大切にしていきたいと思っています。私たちは、ご家庭と幼稚園で力を合わせて子どもの育ちを見守って行きたいと考えています。幼稚園で出来ることは、ほんのわずかな事と承知はしていますが、少しでも子どもの育ちに貢献できれば嬉しく思います。
その上で、5月より子どもの園での様子(特に普段の姿)を写真でお伝えし始めてみました。
少しでもご家庭に日常の姿をお知らせ出来ればと言う先生方の思い、企画であります。 今後また、『フォトメッセージ』と称して子どもたちが持ち帰ります。どうぞよろしくお願い致します。

≪世界環境Day≫
6月5日は、環境デーです。これからの時代を生きるお友だちには、環境に配慮する生き方が特に求められていくことと思います。(我々大人は勿論です)幼稚園では、現代のしつけをもったいないの心を基本として、日々の生活の中で“くせづけ”していこうと思っています。良い習慣、動作、所作でしつけがエコロジーの世界にもつながるというようにいろんな良いことが育っていければと取り組んでいます。戸の開け閉め、電気を消すこと、蛇口を閉める、靴を揃える・・・ふじようちえんの園舎とともに、“エコロジー癖づけ”にもつながる指導をして行きたいと思います。

≪オープンハウス≫
園舎が新しくなり気分も新たに日々、子どもたちと過ごしています。
先日の5月12日(土)、お世話になった建築家の手塚貴晴+由比ご夫妻の手塚建築研究所主催で幼稚園内覧会(オープンハウス)が行われました。建築業界では完成後に行う見学会とのことです。朝から妙に多くの方が幼稚園の周りにいると思ったら沖縄から北海道まで全国各地より“ふじようちえんのオープンハウス”を目指して来られた方々とのこと・・・びっくりです。
著名な建築家や大学教授の方々を始めとする、そうそうたる皆様にもお越し頂きました。建築業界を知らない私としては、多くの名立たる方々がお越しになっているのに多々のご無礼があったかと思います。失礼致しました。でも、こんなに多くの方々にお越し頂き、“ふじようちえん”にとっては身に余る光栄です。終了の16時まで約2500名の来園者になったとのことです。
佐藤可士和さんと手塚ご夫妻の手がけた建築として各方面より取り上げて頂くことが多いのですが、ふじようちえんは今までと変わらぬ保育姿勢とやり方を大事にし、より良く子どもの育ちに貢献して行くことに何ら変りはありません。更に、お預かりしているお子様、園児の安全が第一と考えて取り組む姿勢も変わりません。今回も休日の土曜日での見学会ということでご協力させていただきました。しかし、『本当は子どもがいてはじめてこの建物・園舎が息をし始めるんだけどなぁ~』なんて一人勝手に思いはしましたけどね・・・。
いつも言っていることですが、園舎や建物は子どもの育ちにどういう風に貢献できているのか?建物的環境は大事ですが、それで何をするか?どう役立つか?子どもの育ちをどう捉え、どう育てたいのか?等々がすごく大事であると思っています。ふじようちえんは、我々教職員も、建物も、土も、木も、石ころも、ヤギも、葉っぱも、すべて子どもが育つための道具、環境の一部でしかないと思っています。
『教育をデザインしたい』が『状況をデザインする』になり『建物のデザイン』へつながって来た今回のプロジェクト、これからの『子どもの育ちの中味とそれを取り巻く環境・建物』を考えるきっかけの一端ぐらいになれたらいいかな?なんて思っています。

≪便利な時代の育ち方・楽しみ方≫
コンビニに行けば一言もしゃべらないでも買い物が出来るし、電車に乗るときはスイカ(電子マネー)等をかざすだけで改札を通れるし、会わなくても話さなくても用件はメールで伝えられるし・・・本当に便利?な時代になってきたものです。こんな時代を称して『触れてて触れてない時代』と言ったことがあります。新しいものには、その便利な機能ゆえの副作用もありますよね。例えば、カード一枚ですべて済む社会になって行くことは、世の中の人間関係、コミュニケーションの仕方や深さ、その価値観や文化面に至るまで変えてしまう力を秘めている場合があります。確かに煩わしい手間を掛けないで済むのですべてが一見スムーズに進みます。でも、大切な何か?例えば人間同士のあったかさ?とでも言うんでしょうか、そんな空気はもういらないんでしょうか?・・・ねぇ。
先日、あるコンビニのカードを作りました。このカードはお財布代わりに使えて便利で使うたびにポイントが貯まるとのことです。それじゃ一杯貯めて何かただで・・・なんて考えちゃいますよね。個人的には、グリコのおまけ的にすぐ何かがもらえたり、当たりくじ付きなんていうのが好きですね。集めるつもりは無いのにたまたま買った商品についていた“おまけ”かわいくて会社の机に飾っちゃったりとか・・・なんてご経験ありません?まぁ、どうでもいいですよね。
 すぐ目の前の感動を味わえるおまけのような楽しさを良しとするか?じっくり着実に貯めたポイントで目的の物を手にする楽しさを味わうか?今、目の前の楽しみか? 近い未来の楽しみか?
どちらでもいいんですが、今の時代、世の中の仕組みからそんなことの選択、二者択一を迫られているような気もしています。考えすぎですかね。まぁ、個人的には、頂けるならおまけは大好きだし、なんとなくもらった紙のスタンプカード、スタンプが増えていくのが妙に嬉しくて、ついついカードを大切にしている自分がいたりと・・・色々ですね。
でも、お財布は何だかカードでいっぱい、『触れてて触れない時代』はお財布にカードがいっぱいの時代でもありましたね。                   
園長だより vol . 52 (2007.6.4)