ふじようちえん

2011.3月18日 園長だより

2011年03月18日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 幼稚園の春…チューリップの芽、冷たさもうれしい井戸の水、ケヤキの木の芽吹き、芝生の緑、思い出の絵、どこでもお弁当大会、進級ペンダント、卒園式の練習、修了証書、そして、大きくなった子どもたち・・・幼稚園の春、いろいろです。
 春の訪れは嬉しいですが、ちょっぴりの寂しさも感じる季節です。
皆様は、どんな春をお迎えですか?

 お陰様で、本日、修了式を行い、本年度すべての課程を終えることが出来ました。これもひとえに、ご父母、ご家族の皆様方のご理解、ご協力があればこそのことと、心より感謝申し上げます。また、ここ数日間の計画停電につきましても、ご協力頂きありがとうござました。
 ここで改めて、東北関東大地震で、不幸にもお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、今後、お一人でも多くのご無事と、被災されている方々が元の生活に戻れ、一日でも早くそれぞれの街が復興することを祈念しております。
合わせまして、大変な状況下、被災地にて救助活動に全力を挙げている各救助隊の皆様方に最大の感謝を伝えたいと思います。  かんばれ!!日本 がんばれ!!東北

≪4枚のハガキ≫
 卒園式は、明日ですが、ユーミンの歌にある卒業アルバムならぬ、卒園アルバムが、卒園担当アルバムチームによって作成されています。お渡しは、6月の同窓会ですね。素晴らしい思い出の一冊になります。楽しみにしていて下さいね。
 実は、このアルバムにハガキ4枚分がミシン目入りで付いています。そのハガキには、『小学〇年生になりました』『卒業しました』『20歳になりました』『   になりました』という題目が印刷してあります。下段には、氏名、住所、卒園年度記入欄があり、近況報告になっています。もちろん、宛先は、ふじようちえん行きです。
このハガキを付けたきっかけは、卒園のアルバムは、手にした直後はよく見るものですが、大切な一生の宝もの、書棚の奥に保管するのが一般的かと想像しました。例えば、次に卒園アルバムを開くときは・・・と考えてみると、意外にも、年頃に好きな人でも出来、その人が部屋に遊びに来る時が思い浮かびました。『小さい時、どんなだったの』的な、会話の中で卒園アルバムが極端ですが、20年ぶりに開かれるのです。 その時、『あっ、いた!! 全然変わってないね!!』なんて会話の中、ポロリ、一枚の紙が落ちるのです。見ると、近況報告ハガキになっています。何となく見たハガキ、昔の時間が戻り、思い出が・・・そして、ペンを走らせるのです…なんて場面を勝手に想像した結果のハガキなのです。実際、卒業、入学、就職、結婚、うれしいことなどがあった時などに送られてきます。先生たちの願いは、卒園児が自立した大人になって、幸せでいてくれることです。卒園児の近況報告は、宝物です。そして、近況をこんな形で、伝えてもらえる幼稚園でいたいと思っています。皆さん、憶えておいてね!!

≪家に帰って・・・≫
 これから小学生になると、国語、算数、理科、社会・・・いろいろなお勉強が始まります。『うちの子、全然勉強しなくて・・・』という声を、小学生がいるお母様からよく聞きます。そんなお子さんに役立てばと思いお伝えします。
 「慣性の法則」って、ご存じですか?「動いているものは、動き続けようとする。止まっているものは、止まり続けようとする」というものです。人間って、今やっていることを途中で止めたり、何もしていない状態から、何かを始めようとすると大きなエネルギーが必要になるものですよね。
 小学生が家に帰って、最初にテレビの前に座ったら、そこを離れるのは何時間も後になりますよね。まして、そこから自分の部屋に行って勉強することは、至難のわざ、本当にエネルギーいるものなのです。パソコンやゲームも同じです。逆に、たまに自分の勉強机の前に座ると何となく勉強していたっていう経験ありませんか?
この観点から、子どもに勉強をさせるには、家に帰って最初に座る場所を勉強するための場所にすることが肝心で、この習慣を身につけさせることが大事なのです。
 大切なことは、いつだってシンプル。『家に帰って最初に座る場所で人生は決まる』とも言われます。難関大入学者が、個室ではなく、リビングで勉強していたと言われることと関連があるかも知れません。ふと、自分に立ち返ると・・・なんと、家に帰って最初にしていることは、冷蔵庫を開けることでした。家に帰って…人生は決まる…妙に納得出来る“法則”でしょうか? ご興味お持ちのお母様、お試し下さい。

≪光る石とジグソーパズル≫
 ご卒園、おめでとうございます。大好きな宝石探し忘れないでね。実は、みんなが砂場で集めた光る石よりも、もっと輝く宝石があります。それは、あなた自身です。
でも、まだみんなは、光る前の原石。原石は、最初に目の粗いヤスリで削り、段々と細かい目のヤスリでこすり、最後は柔らかい布で磨き、磨き込んで輝きを増すのです。
みんなの未来と同じです。好きなことを見つけて、一所懸命に磨いて下さい。すると、あなたにしか出せない輝きを放ち始め、多くの人を幸せする人になります。
でも、時には…うまく行かないこともあることでしょう。園長先生は、人生は、一つのジグソーパズルだと思っています。いろいろなピースが集まって一つの絵が出来ています。一つだって欠けたら絵は完成しません。だから、良いことも良くないこともあっていいし、良いこと悪いことがあって、初めて人生というジグソーパズルが完成して行くのです。卒園児の皆さん、そんな思いで、光り輝く前へ進めです!!
そして、進級するお友だちは、もう少し光る石をさがしましょうね、そうすると、新しいお友だちもすぐ出来、ワクワクすることがいっぱい見つかりますからね。

 最後になりますが、ご父母の皆様、毎日ご苦労様です。子育ては大変なお仕事です。どうぞ、お体ご自愛されて、これからも健やかにお子様が育ち、ご家庭にいっぱいの幸せがありますように、教職員一同お祈りしています。

園長だより vol . 94 (2011.3.18)