ふじようちえん

2017年9月1日 2学期始業式 園長だより

2017年09月01日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

晩夏、早朝の園庭、多くのムクドリが餌をついばんでいます。普段、子どもたちや先生たちの声であふれている園庭は、誰もいないと鳥や虫たちの楽園になっています。そんな風景の夏も終わりが近づき、今を盛んに咲き誇っていた、ひまわりやさるすべりの花は、ススキや萩の花に、セミの声はコオロギの鳴き声へと変わって来ています。どことなく疲れているように感じる夏にご苦労様、そして、秋には、こんにちは、という感じですね。大人もですかね⁉
皆様、お子様の夏休みはいかがお過ごしになられましたか?海、山、ご実家や海外へと行かれ、ご家族で楽しい思い出がたくさんできたことと思います。いつまでも大切にしたい思い出ですね。ただ、今年は夏の長雨で、思った以上の行楽が出来なかったご家族もいらっしゃるかも?しれませんが、その思いを秋に挽回してくださいね⁉

≪秋に育つ、子どもたち≫
今日、始業式を行って2学期が始まり、子どもたちには、運動会やおいもほり、園外保育やクリスマスフェスタ、そしてお餅つき・・・秋から冬に向けて幼稚園で行うことをお話しし、お約束として、いつもの“挨拶する”ことはもちろんですが、運動会や様々な行事で子ども同士の関わり合いが増えてくる時期なので、相手の気持ちを考えて、悪い時には‟ごめんなさい”良くしてもらったら‟ありがとう”をきちんと言い、お友だちと仲良くしていきましょう‼と伝えました。
私は、いつも『幼稚園が家で、家が幼稚園だ』と言っています。例えば、幼稚園で靴が揃えられていても、お家で出来ていなければ意味がありません。私どもの力不足はもとより、先生の前だけ、幼稚園にいる時だけ靴を揃えるのでは、将来、表面上を取り繕うことだけにたけた人間になりはしないか?と心配してしまいます。誰も見ていなくてもしっかりと正しい行動が出来る子ども、そして、大人に育っていってほしいと思っています。多くのお友だちは、幼稚園で過ごす時間は、24時間中約5~6時間で、そんなに長くありません。ほとんどの時間がご家庭の時間だと言ってもいいと思います。そんな意味も含めて、『子どもが育つ、秋』ご家庭と園が一緒になって子どもたちの育ちを見守り、支えていきましょう‼
皆様、どうぞよろしくお願い致します。

≪夏まつり、あれこれ≫
先日の夏まつり、大変多くの皆様にお越し頂きまして、ありがとうございました。
舞台上でのお子様のかわいい踊りやかき氷、ヨーヨー釣り、金魚すくいにお化け屋敷・・・ご家族一緒に楽しまれている姿、笑顔を見るたびにこちらも本当にうれしくなった夏まつりでした。藤の会本部の皆様にもジュース等の販売でご協力頂き、ありがとうございました。本部のお子様たちが、『ラムネ、いかがですか?』とお客様に声を掛けている姿に感動するとともに、子どもたちもこういう場面を体験することは、わずかですが社会を知るきっかけの一つになると思いました。そんな意味でも、子どもたちの“おみせやさんごっこ”大事なのかも知れませんね。
また、昨年が雨だった夏まつり、それもしっかり降り、子どもたちの踊りが何とか舞台上で出来た…という反省から、今年は屋根に雨除けのシートを張ったり、屋根に雨受けの勾配をつけて雨がたまらないようにしたりして準備をさせて頂きました。
でも、幸いと言いますか、雨も一瞬でパラパラという状態、順調に夏まつりを進行出来ました。(天気に感謝です‼開催の判断する立場としたら本当にホッとしました)
そして、今年は、子どもたちへのお土産として、藤の会、園側双方より、うちわ、フルーツヨーヨー、マフラータオルのプレゼントがありました。例えばですが、あのタオルの制作過程をお伝えします。まず、先生方各々は、各年間行事・イベントをそれぞれに担当しています。今回は、夏まつり担当の先生たちで話し合い、お土産のコンセプトを決めます。今回は、“楽しんでもらえて、ずっと使うか、玄関等に置いておけるもの”ということでした。そこで様々な情報の中から商品を決め、予算もありますから園長・副園長含めて相談します。アイテムが決まれば、今度は、そのデザインを決めるために、先生方にデザインを募ってみたり、担当でデザインしてみたりということをします。やがて、デザインや色、図柄等々が決まり、発注、そして納品され、一人一人の渡せるようにして、当日を待つのです。
こんな流れで出来たタオル、Fujiのロゴを先頭に、はるちゃん、カブトムシ、ダンゴムシ、セミ、ロシア陸ガメ、イグアナのイグちゃん、そして、ふじようちえんの藤の花、実際にふじようちえんにいる生きもの、植物が登場しています。そして、来春、開園する「なすび保育園」のなすを描いています。ちなみに、なすび保育園の“なすび”と言う名前は、10年前のふじようちえんの改築時より、お付き合いさせて頂いている、アートディレクターの佐藤可士和さんがつけてくれたものです。一緒にご飯を食べる機会があり、その時に保育園の名前に悩んでいることを話すと・・・『一富士、二鷹、三なすび』という縁起の良い言葉からの発想で、とてもシンプルで、分りやすい“なすび保育園”というものでした。聞いたとたん『それ、いいですね、なすびにしましょう‼』と私も思わず反応していました。そんな思いを込めて、富士山も入れています。ちなみに、鷹は今後の計画の中で出てくる予定です。少しお待ちください。
また、来年冬に開園が予定されている(株)立飛ホールディングス様が設置し、ふじようちえんが運営させて頂く、企業主導型保育所「Fuji赤とんぼ保育園」の象徴、赤とんぼも描いてみました。『未来に羽ばたく、赤とんぼ』という想いを込めています。

先日の公開モンテッツソーリ教育“みて、きて、さわって、あそんじゃえ‼研修会”には、約400人もの方々にお越し頂きまして、心より感謝申し上げます。
先生方も、この日を日頃の教育内容の発表の場として捉えて、準備そのものが研修になったり、改めて、モンテッソーリ教育を見つめる機会となりました。また、松浦先生による『父性による子育て』『母性による子育て』のご講演は、とても興味深く、また、『だから、そうだったのかぁ~』と納得させられることが多い内容でした。
ご参加できなかった方のために、来月はその内容をお伝えさせて頂くことにします。

平成29年度 2学期始業式 園長だより vol . 182 (2017.9.1)