2014年10月31日 園長だより
2014年10月31日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
日ごと寒さが増す季節になりました。同時に、空気が澄み、キッズテラスの屋上から見える遠くの山々も澄みきった青空に映えています。皆様、いかがお過ごしですか?
運動会にお越し頂いた方々、また準備や当日のお手伝い、お芋掘りやつる刈り等々、何かとご参加頂くことが多かった10月も皆様の温かいご協力のお陰で無事に終了することが出来ました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
子どもたちが見せてくれた運動会でのゴールを切る笑顔や踊りでの楽しい時間、さらに金メダルを胸にした時の誇らしげな顔・・・心に残りました。また、畑を自分で掘りおこし、お芋を見つけた時の輝く瞳・・・自分で見つけたことが自信になりました。一つ一つが子どもたちの成長につながっていると思うと・・・無駄なことなど一つも無いことに気づかされます。
≪また行きたい、ハロウィン≫
季節の変わり目、風邪ひきやすいものです。私も念のためと思い、のど飴を持ち歩いています。先日、園長席で一粒なめようとしたら子どもたちが近づいて来て、『トリック・オア・トリート』と声を掛けられてしまいました。確かに、ハロウィンの季節ですが、子どもたちは良く見ていますね。のんびり、のど飴もなめられませんね。
思い起こせば9.11以前、子どもたちと一緒に仮装して横田基地内でのハロウィンに行かさせてもらいました。パスポート持参で基地内に入ると、さすが、本場!!と言う感じのハウスデコレーションの数々、怖い仮装に暗闇から光る目・・・そんな思い出の中、生まれて初めて「トリック・オア・トリート」と言いながら各ご家庭を回るとたくさんのお菓子がもらえることに年令も忘れて子どもたちと一緒に楽しみました。お菓子をもらうととてもうれしくなり、こんな楽しい企画なら地域でもやりたいなと思ったぐらいです。当時も今も、お菓子を頂くと、うれしい気持ちになるのは変わりませんね。
ただの甘いもの好きですかね。
≪どんぐりとどじょう≫
また、毎年のことですがこの時期、ドングリ、クヌギ、しいの実・・・等々の木の実をたらいに入れ園長席の前に置いて、自由にさわれる様にしてあります。それこそ、子どもたちには腕まくりして肘までたっぷりとドングリに浸かってほしい、そして、その感触で秋を感じてほしいと思っています。
そして、ドングリの横には、どじょうを飼っています。♪どんぐり ころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん どじょうがでてきて こんにちは ぼっちゃん いっしょに あそびましょ・・・今のお友だち、とても元気よく歌を歌えるのですが、どじょうを見たことが無いお友だちも多いのです。せめて、歌詞と現実をつなげたいと思いタライで飼っています。あるお友だちが、どじょうが『口をモグモグ、パクパクしているよ!!』と言いました。すると、『どじょうがしゃべっているんだよ!!』という会話をしています。どじょうの口の動きと言う細かい点に気づいたお友だち、その姿を会話していると見立てたお友だち、共にすばらしい観察力と想像力、私は只々、楽しい会話を聞いているだけでした。この子どもたちの育ちの時間を大事にしたいですね。
≪たまご、卵、玉子≫
ご存知の方も多いと思いますが、たまごを漢字で書く時、「卵」と「玉子」の二種類の漢字をあてることが出来ます。この二つのちがいは・・・「卵」は調理前で生まれたままのたまごを指し、「玉子」は調理した後のものを指すそうです。故に、生たまごは「卵」、厚焼きたまごは「玉子」となるそうです。以上、ネットで調べた大体の内容です。
先日、立川第10小学校の創立50周年式典に出席させて頂きました。素晴らしい式典の中、校長先生の御挨拶がとても印象に残るものでした。それは、その昔、アメリカ大陸を発見したコロンブスについてでした。『物事は、やればできる。考えているだけでは何にもならない。実行することが大事なのです。みんなもコロンブスを越えよう!!』という、誰も出来ないと思いこんでいた卵を立たせてみせた、あのコロンブスの卵の話をベースにしたものでした。その後、各先生たちがステージ上も含む会場のあちこちの長テーブルの上で卵を立てているのです。校長先生のお話をこのように実践する式典は初めてです。50年の節目に相応しい先生たちから子どもたちの未来へ送る素晴らしい実践でした。そして、校長先生、各先生たちの子どもたちに伝える思いの強さに感動しました。参加者も“一歩踏み出す勇気”を改めて教えて頂き、感謝です。
たまご関連でもう一つ、今、高いところから卵を落としても、くるんだ卵が割れない。そんなパッケージを厚紙一枚と接着剤でどう作るか?を競う「卵落としコンテスト」が全国に広がっています。生卵を高いところから落としても割れないように卵を包むパッケージをつくると言う『限られた条件の中でのものづくりの楽しさを知ってほしい』と東京大学先端科学技術研究センターの生田幸士教授(ロボット工学)が考えた名物授業が発端とのことです。やり方として、パッケージに使えるのは、B4サイズ(大人はB5サイズ)のボール紙と接着剤だけ。作ったパッケージで賞味期限切れの生卵をくるみ、地上20Mある6階から落とす。制作時間は1時間。と言うものです。子どもたちが、考え、工夫して様々な着眼点を示すようになり、創造性を育てる素晴らしい教育活動だと思います。故に、同教授は『割れても割れなくても大成功なんです』と言います。そして、なんと小学生の成功率は東大生よりも上とのことです。
さて、コロンブスの卵のように親子で挑戦!?してみますか? 子どもの創造力を引き出すためにいよいよお父さんの出番のようですね。
そう言う私は、この文を書きながら、玉子焼きに目玉焼き、厚焼き玉子に温泉玉子・やおでんの玉子・・最近ではエッグベネディクトなるおしゃれな玉子料理もありますが、やっぱり一番は玉子かけご飯かな・・・なんて、食べる事ばかりに気が行ってしまいます。この辺で、たまご、卵、玉子は終わりにします。駄文失礼しました。
そう言えば、私は醤油を使わないでご飯の上に生玉子を落とし塩をかけて混ぜて食べる“塩玉子かけごはん”が大好きです。(本当に余計な情報でした。すみません。)
集団で過ごす時間が長い幼稚園では、どうしても風邪等が流行ることがあります。うがい、手洗いを心がけ、風邪等ひかないよう、他の人にうつさないようにみんなで注意しましょう。合わせて、体調管理もしっかり行い、早寝、早起き、適度な運動をして、心身ともに元気で過ごせるように鍛えておきましょう。
園長だより vol.143(2014.10.31)