2022年度1学期始業式 園長だより vol . 247 (2022.4.7)
2022年04月07日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
新年度を迎え、子どもたちの成長を祝うかのように、桜が咲き、希望あふれる春を感じます。皆様、いかがお過ごしですか? 新しい生活のリズム、楽しみましょう‼
幼稚園でも、たくさんのチューリップの花が開き、子どもたちはその周りで、♪さいた、さいた、チューリップの花が、ならんだ、ならんだ、赤、白、きいろ・・・と両手でつぼみをつくりながら歌っています。歌と子どもとチューリップ、とても似合います。いよいよ、みんなで育ち合っていく幼稚園の時間の始まりです。
ちなみに、この歌は、世田谷区に住む近藤宮子さんというおばあさんが、昭和5年(1930年)に作詞したもので、♪どの花みても きれいだな…と言う歌詞については、「何ごとにも良いところがあるものです。とくに、弱いものには目をくばりたいという自分の気持ちを込めました」と語っています。昭和5年と言えば、日本が戦争に向かい始めていた不安な時代。そんな時代に、近藤さんは、みんなの良いところを見つめ合おうという思いをチューリップに込めたのでした。チューリップの歌詞にこんな秘密が…知らなかったですね。(実は、こいのぼりの歌も近藤さんの作詞です)
時代は巡ると言いますが、今、世界では、とんでもないことが起こり、信じられない状況下で日々過ごしている多くの人たちがいます。今、私どもにできることは、せめてチューリップの歌に思いを込めて、心優しく、一日も早く平和な日々が来ることを祈ること、子どもたちの未来に、Peace‼
先日、入園式を行い、新たに約200人のお友だちを迎え入れることが出来ました。新入園児たちの目は、これから始まる幼稚園にワクワク、ドキドキ、期待と不安を持ちながらも、キラキラと輝いていました。そして本日、始業式を行い、「ごあいさつ、お返事、ありがとう‼」のお話しをして、みんなで新年度を力いっぱい踏み出すことが出来ました。
新年度も、教職員一同、コロナ禍の安全・安心を心掛け、力を合わせて、子どもたちの育ちを支え、頑張って参ります。どうぞよろしくお願い致します。
≪三つ子の魂、百までも≫
幼児期に身に付けたことや習慣や癖は、一生に渡ってそう変化するものではなく、特に、幼児期は、一生ものの始まりの時期と言われています。また、良い習慣や癖が付けばいいのですが、人間は得てして、悪い習慣や癖の方が早く吸収して、身に付いてしまう傾向がある生き物のようです。特に、初めて経験する集団生活の中では、良い癖、悪い癖、それぞれが混在し、何事も真似ることが多いため、ついつい悪い癖を吸収してしまうことも起こります。そのような時こそ、私たち大人が正しいことを伝え、良いことを癖になるまで日常化してもらえるように促します。
それには、私たち大人が手本を見せなくてはなりません。やがて、あらゆる状況の中、子ども自身で判断し、吸収し、良い癖付けを自分のものにしていくようになります。
“大人が手本”を心して過ごしたいものです。まったく、親になるのも修行ですね。
2022年度1学期始業式 園長だより vol . 247 (2022.4.7)