ふじようちえん

園長だより vol . 193(2018.6.1)

2018年06月01日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

6月になり、木々の緑も一段とその濃さを増していますが、うっとうしい梅雨入りも迫って来ています。雨が降り、湿度も高まる季節ですが、雨に映える美しい紫陽花の花を愛でながら過ごしたいものです。
皆様、いかがお過ごしですか? 季節の変わり目、お体ご自愛下さいませ。

紫陽花と言えば、鎌倉のあじさい寺、箱根登山鉄道に咲く紫陽花、近くでは、サマーランドや五日市の深沢あじさい山、等々が記憶にあります。ちなみに、紫陽花の代表的な花言葉は、「移り気」ですが、花の色によって、赤紫色は「元気な女性」、白色は「寛容」、青色は「謙虚」となっているそうです。以前は、花言葉が「移り気」故に、結婚式や贈り物には避けられていたようですが、最近は、小さな花が集まっている姿から、「家族団らん」や「家族の結びつき」と言うプラスイメージになってきているとのこと。確かに、よく見ると、多くの小さい花が肩を寄せ、家族みたいですね。
ふじようちえんでは、6月の父の日を、家族参観日としています。お忙しいとは思いますが、ご父母様はもとより、おじいちゃん、おばあちゃん、ご家族様みんなでお越し頂き、各クラスでの親子制作やゲームを通じて、楽しい時間、そして、お子様の育ちを観て頂ければ嬉しいです。子どもたちも、楽しみにしています。
まるで、“あじさい参観日”とでも言うような、家族の笑顔が集まる家族参観日にして行きたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

≪虫歯予防は、日頃から≫
立川市教育委員会による幼稚園・保育園・小学校・中学校での子どもの育ちを共有し、理解を深め、今後の連携に役立てるとても大切な会議があり、私も参加させて頂きました。そこで聞いて少し驚いたのですが、小学校では歯磨きをしていないということです。様々なご事情があるとは思いますが、幼稚園・保育園で、食事の後に歯磨きをした習慣を続けて欲しいものと思いました。
虫歯予防デーの6月4日にちなんで、歯を守るには子どもの頃からのむし歯予防からと題した、歯科医師からのお話をお伝えさせて頂きます。
 
『1928年 6月4日を「6(む)4(し)」にちなんでむし歯予防デーが作られました。現在では6月4日からの1週間を「歯と口の健康週間」としてむし歯だけでなく、歯周病も含めた歯の健康を守るための1週間となっています。歯を失う二大原因は、むし歯と歯周病です。幼稚園に通う子どもたちは年齢的に歯周病で歯を失う事は無いのですが、この年齢でむし歯をつくると将来むし歯になり易いお口の中になってしまいます。ですから、幼稚園の時期に子どもたちの歯を守る事は子どもたちの将来の健康につながる大切な事なのです。
 昔は、どんな子でも同じ様にむし歯になると考えられていましたが、現在ではむし歯になり易い子どもとなりにくい子どもがいることがわかっており、むし歯になりにくい生活習慣に変える事でむし歯の予防が出来る事もわかってきました。

 
むし歯になりにくい生活習慣を作る方法は様々あるのですが、その一つとして毎日のフッ化物の利用が上げられます。フッ化物とはフッ化物イオンの含まれた洗口剤や歯磨き粉を使って、歯の再石灰化により歯を強くしてむし歯になりにくくする方法です。WHO(世界保健機関)も推奨しており、日本においても2003年には厚生労働省よりフッ化物のガイドラインが各都道府県知事宛に配布され使用が推奨されました。もし、フッ化物の使用をまだしていないご家庭があれば今回の歯の健康週間を機に使い始めてはいかがでしょうか?フッ化物を上手に使って子どもたちの歯を守り、将来の強い歯をプレゼントしましょう』と言うものです。
立川市私立幼稚園協会でも、全園の取り組みとして、『歯磨きは、教育だ』と題して、今後、取り組んでいこうと思っています。ちなみに、新潟県の幼・保・小・中学校では、以前よりフッ化物でグジュグジュペッを食後に行っていて、全国でもダントツに虫歯が少ない県として知られているということです。勉強と実行ですね。

≪カエルの思い出≫
先日、GS小中学生のイングリッシュキャンプ(Showa Summer)の下見に栃木県に行って来ました。田園の見渡す限りの田んぼにはきれいに稲が植えられて、みどりのじゅうたんが初夏の陽射しを浴びて、輝いていました。とてもいい風景ですね。
規模はかなり小さいですが、もうすぐ、幼稚園でも田植えをします。稲を見て、触れて・・・お米の出来るまでを体験してみます。
 その時、田んぼで、カエルを見つけました。確かに、梅雨の季節は、カエルの季節でもあるのですね。この時期、ところによっては、夜のカエルの合唱で、うるさくてゆっくり休めないという田園地帯もあるそうですね。
 なんとなく、カエルが跳ぶ姿を見ていて、その昔、クラブ活動で、ミスすると先輩から、「グランド一周カエル(ウサギ)跳び、行ってこい」と言われたことを思い出しました。当時は、よく行われた練習?(あくまで、罰ゲームやしごきではなく、愛情溢れる指導)だったと憶えています。(その時の先輩、怖かった)グランドを何周もしたような記憶があります。運動や筋肉増加等々、専門的なことは分かりませんが、あのカエル跳びは、どの試合の勝利に結び付いていたのでしょうか?いまだに分かりません。それでも、強くなるために、厳しくても試合に勝つための練習だと思って、一所懸命に頑張っていましたね。
 現在は、より合理的な指導方法によって、子どもの成長にふさわしいトレーニングがなされていると思います。だからこそ、世界に通用する選手が沢山誕生しているものと想像しています。
 このようなトレーニングは一例ですが、時代と共に子どもの育ちへの情報が増え、理解が深まり、より合理的な成長へと取り組みがなされています。スポーツも方向違いの努力をしないで合理的な練習方法へと変わって来ていることと同じです。無駄も大事とは思いつつ、安きに流れるのが人ですね!? 諸行無常、世の中は常に変わり続けていて、それのみが唯一変わらないことということです。変化に対応して行くことが大事ですね。子育ても、“あるべき未来の我が子の姿”を見つめつつ、日々、その土台となる時間、幼児期を大切にしていきたいものですね。

園長だより vol . 193(2018.6.1)