ふじようちえん

2023年度1学期始業式 園長だより vol. 261 (2023.4.10)

2023年04月10日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

ご入園、ご進級、おめでとうございます。
先生たちは、お友だちみんながいつも元気で、健やかに育って行くことを願ってます。新年度もみんなで力を合わせて精一杯がんばります。どうぞよろしくお願い致します。

 入園式を迎え、子どもたちの成長をお祝いするかのように、西側園庭にある八重桜が満開となり、そのきれいさに感動し、とても豊かで希望あふれる春を感じました。また、その横では、色とりどりのチューリップがきれいに咲き、子どもたちはその前で、♪咲いた、咲いた、チューリップの花が、ならんだ、ならんだ、赤、白、きいろ・・・と手でチューリップの花を作りながら歌っています。歌と子どもとチューリップ、まさに4月の風景、にぎやかな幼稚園の時間、子どもが育つ時間が始まりました。
皆様、いかがお過ごしですか?新年度になり、お子様の生活パターンの変化と共に、親の時間も変化したりで、慌ただしい時期かと思いますが、どうぞご自愛ください。

 本日、1学期始業式を行いました。全園児が初めて一同になる中、私からは『ごあいさつ、お返事、ありがとうをいっぱい言いましょう‼』というお話しをしました。新入園児の皆さんには入園式の挨拶と同じ内容でしたが、繰り返し、繰り返しが教育では大切。やがて、元気なごあいさつが盛んに交わされる幼稚園になりたいと思っています。ご家庭でも『ごあいさつ、お返事、ありがとう』よろしくお願いいたします。
年度始めは、年長さんが自分のお部屋のわからないお友だちを「お部屋案内係」の腕章を付けて案内しています。おにいさん、おねえさんたち大活躍です‼まさに、子どもたちがお互いに育ち合う時間の始まりですね。

 また、まだ油断はできませんが、コロナ禍も終息に向かいつつある中、様々な社会状況が緩和され、以前の賑わいやマスクをつけない顔と顔とのコミニケーションが戻ってきています。率直に、とてもうれしいです‼こんなお顔だったんだ…なんてね。
改めて、マスクなしで顔と顔をつき合わせて話しすることが、こんなにも心がふれあったり、気持ちが通じ合ったりするものかと思いました。子どもたちへのお話しや紙芝居、読み聞かせ等、これから保育がとても楽しみになっています。おそらく、子どもたちの心にも届くものがより深く、熱いものになっていくものと期待しています。

≪手本となる大人になる!!≫
 年度初め、大切な言葉、思いなので繰り返しになりますがお話しします。
『三つ子の魂、百までも』という諺がありますが、幼児期に身に付けたことや習慣、所作でのクセは、一生に渡って、そう変化するものではない。または、変われないと言うことを指している言葉でもあります。良いクセが付けばいいのですが、人間は得てして、悪いクセの方が早く吸収して身に付いてしまうものです。特に、初めて経験する集団生活では、良いクセ、悪いクセ、それぞれが混在し、何事も真似ることが多いため、ついつい悪い方を吸収してしまうことも起こります。そのような時こそ、私たちが修正し、正しい事を伝え、良いことをクセになるまで日常化してもらえるように促します。つまり、私たち大人が手本を見せなくてはなりません。やがて、あらゆる状況の中、子ども自身で判断し、吸収し、良いクセ付けを自分のものにしていくようになります。
 『三つ子の魂、百までも』、私流に言えば、『幼児期は、一生ものの始まり』です。幼児期こそ、良いクセを付ける絶好の機会です。それ故に『手本となる大人になる』ことこそが、常に子どもたちと一緒にいる私どもが心がける大切な姿勢なのです。
 また、クセ付けには、行動のクセ付けと心のクセ付けがあります。実は、この心のクセ付けこそが大事です。心のクセ付けとは、考え方のクセ付けとも言えます。何か事が起こった時に、大変だ!!とマイナス面を思うか? チャンス‼と捉えプラスに思うか? 天と地ほどの差が出ます。幼い子どもの心のクセ付けづくりに大きく影響するのが、ご両親の言葉や会話、つまり、子どもの心のクセ付けは、日々の親の心のクセで決まると言うことですね。まったく、親になるのも、親をやるのも修行ですよね。

2023年度1学期始業式 園長だより vol. 261 (2023.4.10)