2026年度 2学期始業式 園長だより vol . 307(2026.9.1)
2026年09月01日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
この度の令和8年熊本地震で被災された皆様、千葉、石川、富山、福井県等での大規模な豪雨災害、ネパール土石流災害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。合わせて、被災地の皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。家屋の倒壊や相当数の車両が水没している画像を見るたびとても悲しくなりますが、私どもに災害に備える幾多のことを教えてくれていると感じます。
先日も夜中2時に突然スマホが鳴り、直後に大きな揺れの地震が来ました。いつ何時に起こるかわからない地震や災害、ご家族旅行やお仕事で様々なところにお出かけが多い中、今後、一人ひとりが常にもし万が一を意識しての行動がとても大切になってきています。特に、知らない土地での避難や突然の災害での緊急避難場所等々、事前の調べ、確認が大切です。昔の何かのフレーズではありませんが、“出かけるときは忘れずに‼︎もし万が一チェック”ですね。
9月になり、本日2学期始業式を行いました。たくさんの元気な笑顔に会えてうれしい時間になりました。まだまだ暑い日が続いていますが、皆様、季節の変わり目どうぞご自愛くださいませ。
夏休みは、ご家族様で海へ、山へ…いろんな所に出かけ、様々な体験をして、楽しい思い出がいっぱい出来たことと思います。みんなの夏休みのお話を聞くのがとても楽しみです。
今、園庭には、多くの赤とんぼが飛び交い、子どもたちが虫取り網で追いかけ、走り回っています。こんな遊びから、動体視力が良くなり、反射神経が研ぎ澄まされていくような気がします。子どもの頃の遊びの中に様々な成長因子が組み込まれているようです。自然と触れ合い、自然と遊ぶことこそ、まさに育ちそのものですね。
皆様も、久しぶりにトンボを捕まえてみませんか?
二学期は、運動会にクリスマスフェスタ、おもちつきにお芋掘り…子どもたちの秘めたるパワーを引き出すような行事や自然や文化・伝統等々にふれるような内容がたくさんあります。例えば、運動会やクリスマスフェスタ等、それぞれの行事で素晴らしい演技や立派な作品づくりもしてますが、むしろ、それぞれのお友だちがそれぞれに育っている姿、目的に向かって取り組んできた過程をご家族様にお伝えし、ご覧いただきたいと思っています。言わば、子どもたちが“自ら育つ力”を十分に発揮している“今”を見てもらいたいと思っています。運動会で例えれば、“運動会を教える幼稚園にはなりたくない、運動会で子どもが育つ幼稚園でいたい”ということです。
子どもたちが育つ秋、お友だちの様々な育ちを見守って行きます‼︎
≪認めて育つ≫
夏休み前、終業式で夏休み中のお約束をしました。それは、「早寝・早起き・朝ごはん、ごあいさつ・お返事、お手伝いをしましょう‼︎」ということです。出来たでしょうか?このお約束は、夏休みだけで終わりではなく続けることが大切で、できれば習慣になるまでやって欲しいと思っています。習慣こそ第二の性格なのです。
私は、時々、自ら靴やスリッパを揃えていたり、お砂場道具をきちん決められた場所に戻している場面を見た時には、近づいて、座って目線の高さを合わせ、耳元で『ありがとう』とか、『すごいね!』とささやくようにしています。すると、そのお友だちの目力が増したようにキラキラ輝き、一段と自信を持ったようになるのです。子どもが良いことをした時、純粋にそれを認めてあげること、一言かけてあげることが大事です。認められると子どもたちは、私たち大人が想像する以上に自信が付くものです。そして、その自信がもっと良くなろうと言う意欲につながり、良いことを続けるようになるのです。
ついつい、親と言うものは、子どもに良くなって欲しいと思うばかりに、子どもの良くないことに目が行き、注意、否定、警告…という欠点指摘するばかりの短所是正型の親になりがちです。でも、確かにそれが親と言うものかも知れませんが、ちょっとしたことでもいいですから、一日一回、子どもを認めてあげましょう。褒めてあげましょう。喜んであげてくださいね。言わば、長所伸展型の親へのチャレンジしてみてください。これも続けることが大切です。
≪アジアモンテッソーリ教育・沖縄大会≫
7/20-22、アジアモンテッソーリカンファレンス沖縄大会2026が開催されました。本大会は年に一度、アジア各国で開催され、アジアエリアのモンテッソーリ教育に関わる大学教授や研究者、各国の幼稚園、保育園の先生が一同に集まり、様々な観点からの考察による講演やテーマ別分科会で学んだり、各国の先生方と情報交換や友好を深めたりできる大変有意義な大会です。本年は日本開催で、沖縄県沖縄市にて開催されました。当法人からも私を含め17名が参加しました。会場には500名以上の来場者が各国から集まる中、なんと、私が開会式直後の基調講演、「テーマ/多様性から平和へ」をさせていただき、大きな拍手をもらいました。私は日本語で話し、後ろの大きなスクリーンに、英語、中国語、ラテン語等々の同時通訳画面が映り進行していきました。ほとんどタイムラグがないAI翻訳にジョークも伝わり、笑いも取れ、改めてその素晴らしさを実感しました。講演をしながらも、文化や言葉は違ってもモンテッソーリ教育を通じての子どもの育ちは世界共通であることを確信しました。また、幼稚園、保育園に分かれての先生方の発表会でも、モンテッソーリ教育に取り組んでいる各園の事例をお伝えする内容は大変関心が高く、それぞれの会場が満員で立ち見が出るほどの盛況さでした。改めて、当法人で行っているモンテッソーリ教育が世界とつながっていることを実感した大会になりました。
私の講演内容は、次回にさせていただき、まずは、ふじようちえんがモンテッソーリ教育を始めた頃(1972年)のお話をしたいと思います。
2026年現在、ふじようちえんは開園から56年目を過ごしています。モンテッソーリ教育は開園の1年後から取り入れました。当時の森豊三郎園長先生は、小学校の校長先生のご経歴があり、子どもへの教育には長年の経験と深い理解を示されていた方です。その先生が定年退職でふじようちえんの園長先生になられ、幼児教育に出会い、特に当時、日本の教育界に紹介され始め、まだまだ認識も何も無いモンテッソーリ教育との出会いは衝撃的だったと言います。実は、その森先生、園長をしながら、63才で上智大学に入学されました。時間的に無駄になるので泊まりがけでの受講も頻繁にあった通学と聞いています。やがて、卒業され、一段とモンテッソーリ教育への取り組みが増し、ヨーロッパや北米等々、海外研修にも行ったり、関東圏でモンテッソーリ教育に興味をお持ちの先生方と月一回、ふじようちえんで研修会もされていました。教具は当時の運転手さんの手づくり、各先生は当時数少ないモンテッソーリ教育関係の本をみんなで輪読しながらの研修、と言う感じでした。そして、現在に至るまで55年間、多くの先生方の研鑚と努力で当園でのモンテッソーリ教育は引き継がれてきているのです。
実は、そのモンテッソーリ教育の考え方や内容をお一人でも多くの方にお伝えしたく、子どもが育つことやその環境、私たち大人の役割等々を勉強する機会(オンライン)を企画予定しています。詳細は後日お伝えします。どうぞよろしくお願いします。
2026年度 2学期始業式 園長だより vol . 307(2026.9.1)