園長だより vol . 308 (2026.9.30)
2026年09月30日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
歌や文学等では、9月の雨(September Rain)というと、楽しかった夏が終わり、少し肌寒く切ない季節へ移り変わる様を表現し、失恋や哀愁、心にぽっかり空いた穴や寂しさを象徴するイメージとして表現することがあります。でも、今年の9月は、そんな情緒的な思いを吹き飛ばすような長雨と時々発生した線上降水帯による豪雨で、多くの地域で住民の皆様が大きな被害を受け、まだまだ復旧途中という状況です。
お見舞い申し上げますとともに、1日も早く以前の生活に戻れますように祈っています。
先日、近所を歩いているととても甘い香りがして来ました。近づくとオレンジ色の花を付けたキンモクセイの花が咲いていました。芳香剤でキンモクセイの香りは知っていましたが、実際の香りを嗅ぐと心が癒され、体から力が抜けて楽になりました。睡眠時のラベンダーや和の香りのヒノキは心身のリフレッシュに効果があるのと同様に、キンモクセイは強いリラックス効果があり、ストレスによるイライラ防止する作用があるとのこと。これから、雨の日にはキンモクセイの香りを嗅いで、リラックスして過ごした方がいいと教えられているようです。
他に、コスモス、桔梗、曼珠沙華、ダリア・・・秋の花の香りに癒されるのも秋の楽しみ方の一つですね。
《楽しく、子どもが育つ運動会‼︎》
先日から運動会の練習が始まりました。とは言っても、ふじようちえんでは、最初から先生がさまざまな競技を教え込むようなスタイルではありません。まず、モンテッソーリ教育の提示と同じに、先生たちが開会式に元気体操、かけっこ、家族競技、リレー、旗体操、閉会式ということをやって見せます。子どもたちは、それを屋根の上や周りの廊下から見ることから始まっていきます。先生たちの運動会提示が終わると子どもたちは早速、園庭でかけっこや踊り、リレーの自主練習を始めています。
このように運動会の全体をイメージしやすくする中、見て学んだそれぞれの競技を自分でやってみる、うまくいく事もあるし、そうじゃ無い事もある。この繰り返しが大切です。そして、競技をすることだけじゃなく、並ぶこと、待つこと、みんなで踊ったり、リレーで競い合ったりして、みんなで力を合わせること等々。さまざまなことをつかんでいくものと思います。練習した踊りをお家でご家族様に見せることも練習の一つ、自信もつけることにつながります。無理のない範囲で見てあげてくださいね。
様々な子どもたち、それぞれの育ちのステージである運動会、練習、本番当日、“お子様が育っている、今”をご覧いただけたらうれしいです。そして、応援をよろしくお願いします。年長組さんのご家族様には、今年も綱引きで頑張っていただきます。どうぞ、お子様に親の頑張っている姿を見せちゃいましょう!!
《読書のメリット、大切さ》
以下の文はある校長先生からの教えです。これが絵本から始まる育ちとつながっているような気がしたので記載します。
読書のメリットと大切さは、
①言葉の力がつくこと。普段使わない言葉や表現に出会うことで「言葉の引き出し」が増え、自分の考えを豊かに伝えたり、文章の深い意味を理解したりできるようになります。
②想像力が育つこと。本には動画のような映像がないため、登場人物の表情や周囲の様子を自分で頭の中に思い描くことで、想像力が豊かになります。
③人の気持ちを考える力が育つこと。登場人物の喜怒哀楽に触れ、「自分だったらどうするか」を考えることで、他者の立場や思いやる心が育ちます。
④新しい世界を知ること。自分の知らない場所・時代・知識に触れ、新しい興味や関心が広がります。
本を読むことで得られる「言葉の力」「想像力」「他者を思いやる心」「新しい世界を知る力」は、成長を支える宝物になります。お気に入りの1冊を見つけ、読む前と後で広がる景色の変化を楽しんでほしいと伝えています。
これから絵本から読書へ、様々な成長する力を考慮しながら、絵本を読んでみるのもまた一段とおもしろいですね。育ちのつながりを感じますね。
《続・アジアモンテッソーリ教育・沖縄大会》
前回、7/20-22に開催されたアジアモンテッソーリカンファレンス沖縄大会2026に参加したお話をしました。今回は「テーマ/多様性から平和へ」、その内容を伝えします。
立川の歴史にご案内の方には、釈迦に説法で恐縮ですが、戦後、今から70年ほど前で1950年代の後半になりますが、東京多摩の砂川町、今の立川市で当時駐留していた米軍基地の拡張をめぐって、地元農民や学生などの反対派と警察の間で激しい闘争がありました。砂川闘争として数年にわたって続く闘争で流血沙汰にもなり、多くの市民や警察が傷つきました。その紛争の最中、ある日の夕暮れ、対立する住民・学生と警察がにらみ合う中、住民・学生から自然発生的に歌声があがった。それが、赤とんぼの歌だったそうです。歌が続く間は、警察も住民・学生も闘争を中断し、その場を一歩を動かず、ずっと歌を聞いていたといいます。涙して歌う若者や住民も多かったということです。警察側も同様とのことでした。
立川にとって、赤とんぼとは、そういうエピソードを持つ歌だったのです。分断し、対立する集団を、その間の溝を超えて、歌われる歌。それが赤とんぼだったのです。
そして、時は移り、立飛ホールディングス(旧立川飛行機)様の要請で保育園を当法人が運営することになりました。その園名を考えた時、戦前、飛行練習機を多く製造していた会社としては、その代表作である飛行機、通称は“赤とんぼ”でした。私は“赤とんぼ”はいいけど、“子どもたちを戦争に向かわせてはいけない、未来に向かって世界に羽ばたかせたい”との思いを伝え、 “Fuji赤とんぼ保育園”とさせていただきました。戦前の飛行機名の赤とんぼ、歌で一瞬、分断がなくなった平和の歌、赤とんぼ、そして、子どもたちの育つ中で赤とんぼが飛び交い、元気な声がするFuji赤とんぼ保育園、時代とともに変化してきた“赤とんぼ”多様性の時代だからこそ、平和に向かうエネルギーが大切だと思います。
マリアモンテッソーリは、政治や外交でできるのは「戦争を起こさないようブレーキをかけること」にとどまり、真の永続的な平和を築くためには、子どもたちへの「教育」こそが、唯一の手段であると説きました。
《はるちゃんクイズ》
先日の子育て教育フェア、雨が心配されましたが、幸運にも開催でき、多くの皆様にお越しいただき無事終了することが出来ました。ありがとうございました。
その中でも人気でしたポニーのはるちゃんについてのクイズです。9/18のルンルンアクティビティでのものですが、お家でも楽しんでください。(斎藤さん監修)
園長だより vol . 308 (2026.9.30)