ふじようちえん

2010.1月 園長だより

2010年01月08日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
初日の出に赤く輝く富士山を幼稚園正門付近で見ながら、子どもたち、ご家族様、教職員みんながこの一年また無事に過ごせますように、健やかに育ちますように、いっぱい良いことがありますようにと一人祈っていました。まぁ、お願いごとばかりから新年が始まりましたね。
 お餅、おせちにお年玉、そして初詣・・・お正月、皆様いかがお過ごしでしたか? ご実家や田舎に戻り、久しぶりにご家族、ご親戚一同に集まって、にぎやかに過ごされた方も多いのではないでしょうか?みんなが元気に会えるだけでお正月は、価値がありますよね。
でも、中には、にぎやか過ぎて、お正月もいいけど・・・早く幼稚園や学校が始まってくれないかな・・・なんて感じた方もいるのではないでしょうか?・・・いませんよね!?

 先日の箱根駅伝すごかったですね。各選手の頑張りを見ていると『自分も今年は、頑張ろう!!』と触発されました。でも、残念ながら、この決意は、駅伝放送終了とともに薄れて行く運命でした。
そんな時、ある言葉に出会いました。ご紹介します。
 『いつはじめるべきか考えている間に、はじめるにはすでに遅くなっている』
(ローマ帝国時代の修辞学者クインティリアヌス)
よく言われる“感動”と似ています・・・感動とは、“感即動”と言われるように、“感じたらすぐ行動する”こと。私は、この言葉を今年の心がけにしたいと思います。
 今まで通り、子どもの育ちを真ん中に、リアルで、ライヴで、本物で、ドラマチックな日々を子どもたちと過ごしていこうと思います。些細な例で恐縮ですが、小さな石ころ一つでも、小枝一本、紙切れ一枚でも子どもたちの育ちに貢献できるように教職員一同、力を合わせて頑張って参ります。

 いよいよ三学期が始まりました。年少さんにとっては、一年のまとめの時期であり、年長さんにとっては、残りわずかの幼稚園生活になりましたが、今のお友だちと一緒にいる時間、二度と帰ってこない時を大切に過ごして下さいね。
 そして、今学期には、子どもたちのそれぞれの育ちのペースを大切にしながらも、クラスごとに力を合わせて取り組む劇発表会もあり、また、節分やひな祭りの季節行事も体験し、楽しみながら日々過ごしていきます。自立に向かう子どもたちの成長がよくわかるのも今学期の特徴です。どうぞ、ご家庭でもお子様の話を聞いてあげてください。忙しくても、否、忙しいからこそ、話を聞くだけで子どもは成長するものです。話を聞いてくれた安心感、認められている存在感がますます子どもの育ちに火をつけます。恥ずかしながら、反省を込めて言えば、歌詞の文句ではありませんが、『子育ては、わすれもの、過ぎてから気がつく』と言うのが私の実感です。まったく、過ぎてから気づくことばかりです。
皆様は、そんな思いをしないように、目の前にいるお子様に、今、出来ることをしてあげて下さい。
話を聞いたり、話をしたり、絵本を読んだり、公園で遊んだり・・・あの時やっておけば・・・時間は後戻りできません。
『いつはじめるべきか考えている間に、はじめるにはすでに遅くなっている』 がんばりましょう!!

園長だより vol . 77 (2010.1.8)