ふじようちえん

2009.10月 園長だより

2009年10月02日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

歩道に落ちていた葉っぱの中に、だいぶ赤くなってる葉を見つけました。
いよいよ10月、運動会やおいもほり、秋空の下、お友だちがグングン育つ季節を迎えました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
先日は、感染力が非常に強いインフルエンザに多くのお友だちがかかってしまい、結果、園始まって以来の複数の学級閉鎖をすることになり、多くのお友だち、ご家族様、関係者の皆様方にご迷惑をお掛けしたこと、さらにご不安、ご心配をお掛けしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。合わせて、ご理解、ご協力頂きましてありがとうございました。お蔭様で最小限で留まりました。
幸い、現在、インフルエンザによる欠席者はおりませんが、社会状況を考えるといつどこでどうなるか予測が付かないのも事実です。よく言われることですが、今後とも園では、手の消毒・うがい・手洗い・咳エチケット・マスク等の基本を徹底します。さらに、今回の感染拡大の教訓を踏まえて、予防体制や発症時の対応等もさらに検討し、教職員全員で十分注意払って参ります。
また、皆様のご協力なくして、インフルエンザに対抗することはできません。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

在園児のお父様から、各クラスに絵本を頂きました。実はこの絵本の作者は他界されています。娘さんが4才の時、肺がんで亡くなられたのです。お仕事で絵やイラストを描き、いつか絵本を出版したいと思っていらしたそうです。でも、病魔におかされ、その夢もかなわぬものとなってしまったのでした。そのお母様の思いを形にしたいと・・・お父様が手伝ってこの度、絵本が完成しました。
とても、明るく、楽しい絵と母親が子を思う気持ちが伝わってくるお話に心があったかくなりました。幼稚園のお友だちもこの本にふれて、親が自分をどんな風に思っているか感じることができると思います。できれば、ご父母の皆様にもお読み頂きたいと思いました。ご家族のたからもので、販売用として完成したものではないのですが、ご希望が多ければお父様にご相談してみたいと思います。
見本は、職員室にあります。ぜひ、手にとってみて下さい。

<子育て支援・長時間保育>
よく聞く言葉に“子育て支援”という言葉があります。でも、よく考えてみると、その内容はかなり広く、様々な状況において使われているようです。
また、支援の捉え方にも”子育て支援”と”子育ち支援”という両面があります。
例として、ふじようちえんでは、預かり保育である長時間保育においては、毎月長時間アクティビティーの活動メニューを配布し、子どもたちが自ら選べ、参加できるようにしています。これは、どうしても、家に帰っても面倒を見る大人がいないために長時間保育にならざるを得ないという子どもたちと、その日の長時間アクティビティーに興味があり参加したい、または、家にいても一人で遊ぶ相手もいない、近所の道路で遊ぶのも危ない等々・・・で長時間保育をする子どもたちです。
前者の子どもへの対応が”子育て支援”、後者の遊び仲間が欲しい等々の子どもたちへの対応が”子育ち支援”と考えています。・・・と理屈では分けて考えていますが、保育活動は当然、同じです。 このように私たちは、両面を踏まえて支援していくことがすべての子どもの育ちへの支援と考えています。
 上記のことは一例ですが、ふじようちえんは様々な活動を通じて思わず子育てをしたくなってしまう環境づくりこそ、子育て支援と考え、実践しています。
より子育ての楽しさ、ご家族の幸せに役立つように取り組んでいくことが、ふじようちえんらしいと思っています。

<みかんとりんごの木>
 幼稚園の畑「スマイルファーム」では、“みかんの木”を植えています。畑の中で広く根がはれて環境がいいし堆肥を充分に入れたのですから大丈夫と思っていました。が、植えて7年経つのにいつまでも実が付きません。ある日、果樹関係者に聞いてみると、畑のような環境だと根ばかり成長してしまい、肝心な実に栄養が回らなくなっているとのこと。逆に鉢植えのみかんの木は、不思議と実を付けているのは何故だか知っていますかと尋ねられました。皆さん、わかりますか? 鉢植えのみかんの木は、「もうこのままでは自分は死んでしまう」と生きられないと思った時、子孫を残すという行為に出て、実をつけ種を落とすとのことです。自然に、自ら成長し子孫を残す力が備わっているんですね。みかんの実をならせたいが為に、いたわり、丁寧に育てることが過ぎてしまい、逆に本来のみかんの木の育つ力を発揮させない環境になっていたとは・・・。
さらに、今話題の『リンゴが教えてくれたこと』木村秋則著では、雑草が伸び放題の山中の木は、農薬をまかずとも、見事な枝を張り、葉を茂らせる。それは、落ち葉や枯れ枝を微生物が分解し、土を肥やすからだ。このことに気づいて以来、畑の土を山の土に近づけるべく、下草を刈るのをやめた。その結果、畑の土が肥え、無農薬のりんごの木は実を結ぶようになった。と語られています。

我が子に、出来る限りのことをやってあげたいと思うのが親心ですよね。でも、行き過ぎた手出し口出しが実を付けないみかんになったこと、草も刈らずに土の力に任せ、リンゴの無農薬・無肥料栽培に成功したこと、自然を参考に子どもの育ちを今一度見つめてみることも良いのかも知れませんね。
                   
園長だより vol. 73 (2009.10.2)