2011.5月2日 園長だより
2011年05月02日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
風薫る五月になりました。園庭では、子どもたちの健やかな成長を願って、大きな鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。また、遅咲きの八重桜の濃い桃色とケヤキの新緑が、鮮やかなコントラストを醸し出し、本当に美しく、輝いています。
爽やかな季節、皆様、いかがお過ごしですか?
今日は、こいのぼりを背景に鎧兜と記念写真を撮り、柏餅を食べ、子どもの日を祝い、端午の節句を体験しました。昔ながらの行事、これからも大事に行っていきたいものです。今では、幼稚園が日本の伝統行事の継承を担っているようですね。
先日は、災害時を想定した引き渡し訓練にご協力頂きましてありがとうございました。今回の東日本大震災で気づきましたが、予想もしないことが起こるのが災害の本質のような気がします。ふじようちえんでは、万が一の時、お配りしましたサバイバルカードの通りに行動し、お子様の安全をしっかりと守っていきます。幸いにも、この楕円形の園舎は、平屋建てで軽量にできており、構造上、例えれば、三角形のショートケーキが互い違いに合わさって楕円として閉鎖している構造上、地震のエネルギーを分散しやすくなっていて、揺れることは揺れますが、揺れ幅がそんなに大きくありませんでした。先日の地震の時でも、各お部屋の教具や職員室の棚に置いてあった表彰盾すら落ちませんでした。でも、それに頼ることなく、『避難訓練どおり』の掛け声が功を奏したように、今後とも、日々の備え、避難訓練に力を注いで参ります。
≪みんなであいさつ!!≫
今、新入園児の皆さんにとっては、生まれて初めてお父様、お母様、ご家族様と離れた時間を体験しています。各お部屋にも慣れ、自分のグループや席、担任の先生もしっかり覚え、大きな幼稚園時間の流れの中で過ごしています。
このような時間を通じて、子どもたちは、徐々に、今、何をする時間なのか?この次は何をするのか等々の見通しを持ちながら、集団の中での行動をしていくようになります。今まで自分の時間として自由に使えていた時間が、集団の中で約束や順番等々を体験することにより、心と行動の様々な育ちに役立って行きます。言わば、社会性の発芽時期でもあります。そして、社会性の発芽、社会との接点、入口は、『あいさつとお返事』です。子どもたちには、ぜひ、“あいさつすると気持ちがいい”を実感してほしいものです。そのためには、ご家族全員であいさつしましょう。よくあいさつをする子ほど、お家でもあいさつしていると言われます。そして、あいさつする子ほど、安心した中で幼稚園生活を送り、健やかに育つと思います。
≪たまご≫
今、園長席の前には、ダチョウ牧場を経営されている在園児のおじい様からのプレゼントで、大きなダチョウの卵が置いてあります。出来るだけ本物を実感してもらいたくて、触ったり、持ち上げることも自由です。でも、卵を持つ子どもを見ている大人の方がハラハラ、ドキドキしているのも事実です。
たまごと言えば、私は以前のHPで、子どもたちを『地球のたまご』と位置づけ、メッセージを伝えていました。『みんなは、地球に生まれた“地球のたまご”。みんな同じ地球に生まれたたまご。だから、生まれた場所はちがっても、みんな友だちなんだ。そう、みんなは、その殻を破って、地球人になれるんだ。みんなで日本人という殻を破って、地球人になってみないか?みんなの笑顔があふれる地球のために…』という内容でした。今でも、この思いは変わりませんが、より具体的になって、日本のことを英語でキチンと伝えられる日本人になってほしいと考えていたことが、今の“話せる英語”プログラムに繋がる一端です。改めてお伝えさせて頂きました。
でも、卵から英語、地球まで、展開しすぎでしたね。失礼しました。
≪ポルトガルの幼稚園から≫
本当に遠くからご心配頂き、お手紙を頂きました。ありがとうございました。
※お手紙は下の画像です。
すぐに返信しました。この地球上に私たちのこと、日本のことを心配してくれる友だちがいることを心より感謝します。つながる時代、新たな交流の始まりですね。
園長だより vol .96 2011.5.2