ふじようちえん

2009.7月 園長だより

2009年06月30日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

梅雨空が続いておりますが、たまにはスッキリ!! と行きたいものですね。
7月を迎え、今年ももう半分が過ぎたことを改めて実感しています。年齢を重ねれば重ねるほど、時間の経つのが早く感じる・・・という相関関係なのでしょうか?この半年が、妙に早く感じています。その割りに、梅雨の長さに少々うっとうしさも感じたり・・・人間って、勝手なものですよね。
皆様、いかがお過ごしですか?雨の日、おうちの中でも元気過ぎる子どもたちに、別の意味での梅雨時の大変さを感じている?のではないでしょうか。 がんばりましょう!! もうすぐ・・・梅雨明けです。

≪畑と幼稚園とご家庭≫
さて、今、幼稚園では、幼稚園の畑で取れた梅で、梅ジュースを作ったり、ミニ田んぼでの田植えをしたり、また、横のミニ畑では、キュウリ、トマト、枝豆、とうがらしをみんなで育てています。
先日のジャガイモ掘りでは、たくさんのジャガイモが取れ、予想以上の大きさにみんなビックリしました。土の中からジャガイモを見つけて興奮し、掘り出してまた喜んで、お友だち同士大きさを比べては騒いでいました。とにかく、自分の力で掘り、見つけた満足感が充満していたスマイルファームでのひと時した。
翌日、『みんな!! ジャガイモ食べた?』と聞いたら、『ぼくのうちは、ポテトサラダ!!』、『わたしは、ポテトチップス!!』、『それと・・・コロッケ、カレー、ポテトフライ、塩茹で・・・』自然とふれあい、自然を味わい、貴重な体験になりました。自分で見つけたジャガイモは、かわいく、いとおしいものです。その大切なジャガイモをお母さんに調理してもらい、食べてみる・・・そこで感じる心・・・大事にしたいですね。畑と幼稚園とご家庭・・・つながりで育つ、ジャガイモで育つ子どもたちでした。

≪貴重な参観日≫
先日は、お忙しい中、家族参観日にご参加頂きましてありがとうございました。お子様と一緒に楽しい時間を過ごして頂き、私たちも、たくさんの笑顔に出会えてとても幸せな気持ちになりました。特に来園する機会が少ないお父様方には、お子様が過ごしている園の様子や雰囲気、普段の保育の一端ですが感じて頂けたかと思います。また、思い出しながら、お子様とお話ししてみてください。一緒に作ったり、ゲームしたりした参観日での親子共通の話題、子どもは、その話を楽しみに待っているもの・・・かもしれません。
あるお父さんから、『先生、本当に楽しかったです。貴重な企画ありがとうございました』と言って頂き、感激です。多分、家族って、いつも一緒だけど、“ふれあっているようでふれあっていない”こともあるのでしょうね。我が家を振り返ると偉そうなこといえませんが ・・・。
余計なことですが、家族参観日で気づいたことがあります。先生が出欠を取るお名前呼びの時、子どもの返事と親の返事は、そっくりだということです。親子だから当たり前のようですが、元気のいい『ハイ!!』のお返事の子の親の返事は、やはり元気な『ハイ!!』でした。
私も、お返事の仕方などで子どもたちに注意する前にわが身を振り返らなきゃいけないようです。子どもって親を見て育つ、特に仕草を見て育ちますが、本当は親の心や言葉を感じて育っているのです。ちなみに、お返事の例ではありませんが、小さな虫でも大騒ぎして怖がる子どもさんの親は、やはり小さな虫でも大騒ぎするとか・・・いくつか思い当りますね。
『パパの気持ちが、自分の気持ち』『ママの気持ちが、自分の気持ち』と言う幼児期でもあります。親の気持ち、心こそが子どもへの教育かも知れませんね。お互い親として頑張って行きましょう・・・本当に、親になるのも修行ですね。

≪歩く、歩く、歩く≫
 健康には食事と睡眠と適度な運動が大切とよく言われています。頭で理解していて、健康診断で注意をされても、正直、いままで体のことはあまり気にせずに生きてきた私とすると反省するばかりです。
ある日、大きなドラッグストアで偶然ですが、万歩計に目が留まり、購入しました。もともとは、好奇心から幼稚園では、一日何歩ぐらい歩いているんだろう?と言う疑問は持っていました。が、まさか自分でも万歩計を衝動買いするとは思っていませんでした。買ってみると、ただの歩数計と思っていたのですが、今は、歩数から、累計歩行距離、エネルギー消費量、目標値・・・等々いろいろな機能が付いているのです。やってみると、一日の基準値があり、一週間の数値もクリアしないといけないと言う内容になっているのです。いつもポケットに入れ、たかだか万歩計と思っていたのですが、一日にしろ、一週間にしろ、基準値をクリアしないと何か?万歩計に負けたような気になってしまいます。変な話ですが、万歩計に負けたくない一心で、私のウォーキングは昨年10月中頃から始まり、雨の日以外はほとんど毎日歩いています。奇跡的に現在も続いています。それも今では早朝、約5km以上を歩くようになってしまいました。気が付くと、早朝の顔見知り(と言っても高齢者が多いですが)も出来て、楽しいものです。
先日、園外保育で昭和記念公園に徒歩で行ってきました。日常、歩いていない子どもたちは、すぐに『先生、疲れた』とか『先生、歩けない』などの言葉が目立ちます。日常たくさん歩いている子は、全体として動きが良く、動作が俊敏な感じがします。先生がクラスの列を誘導する時も、子どもたちの歩行量に個人差が大きくいのか、歩くのが遅い子、速い子もいて列がついつい蛇行したりしています。
でも、考えてみると今の子どもたちは、歩かなくちゃならない状況がないし、ついつい近所でもお母さんが運転する車に乗ることが多いから仕方ないのかも知れません。その昔、冗談で『牛乳を飲む人より、配っている人のほうが健康になる』なんて言い方がありましたが、今、私もそう思います。歩くことは、人間の基本、姿勢の基本、子どもの育ちにとても良い事です。幼児期にたくさん歩いて、体の基盤をしっかり作ることも大切だと思います。
そして、夏の早朝の歩きは、私にとって、園児にとってもよいことにつながります。それは、朝、早い時間は、カブトムシ、クワガタなどが見つかる確率が高いからです。
皆様も、ご家族でいかがでしょうか? カブトムシ探しウォーキング・・・なんて。

園長だより vol . 70 (2009.06.30)