2012.4月9日 園長だより
2012年04月09日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
ご入園、ご進級、おめでとうございます。
4月に入り、子どもたちの新たな出発を祝福するかのように、待ちに待った桜も咲き、希望にあふれる輝かしい春を迎えています。街では、こぶし、モクレン、ヒヤシンス、チューリップ、紅梅そして桜が同時に咲いて賑やかになってきました。
確かに、少しゆっくりやってきた春ですが、その分、いろいろな花が同時に咲いて、楽しみも増えましたね。春は好きなのですが、油断はできません。春の“4K”ってご存知ですか? 乾燥、強風、花粉症、気温の変化を4Kと言うのだそうです。
お体、ご自愛下さい。
入園式を行い、新たに222名のお友だちを迎え入れることが出来ました。新入園児たちの目は、これから始まる幼稚園にワクワク、ドキドキ、期待と不安を持ちながらも、キラキラと輝いていました。そして本日、始業式を行い、みんなで新しい年度を力いっぱい踏み出すことが出来ました。
新年度も、教職員一同、力を合わせて、子どもたちの育ちに役立ち、貢献できるように、精一杯がんばって参ります。どうぞよろしくお願い致します。
≪言葉の力≫
『三つ子の魂、百までも』という諺がありますが、幼児期に身に付けたことや習慣、癖は、一生に渡ってそう変化するものではない。または、変われないと言うことを指している言葉でもあります。良い癖が付けばいいのですが、人間は得てして、悪い癖の方が早く吸収して身に付いてしまう傾向がある生き物のようです。
特に、初めて経験する集団生活の中では、良い癖、悪い癖、それぞれが混在し、何事も真似ることが多いため、ついつい悪い癖を吸収してしまうことも起こります。そのような時こそ、私たちが修正し、正しい事を伝え、良いことを癖になるまで日常化してもらえるように促します。つまり、私たち大人が手本を見せなくてはなりません。やがて、あらゆる状況の中、子ども自身で判断し、吸収し、良い癖付けを自分のものにしていくようになります。
『三つ子の魂、百までも』、私流に言いかえれば、『幼児期は、一生ものの始まり』と言うことです。幼児期こそ、良い癖を付ける絶好の機会なのです。先日、幼稚園正門のボードに掲示した『手本となる、カッコイイ大人になりたい』と言う言葉こそが、私たち教職員が日常的に心がける姿勢を示しているものなのです。
また、癖付けには、行動の癖付けと心の癖付けがあります。この心の癖付けこそが、重要だと思います。心の癖付けとは、考え方の癖付けとも言えます。何か事が起こった時に、大変だ!!とマイナス面を思うか? チャンスと捉えプラスに思うか? 天と地ほどの差が出ます。幼い子どもの心の癖付け形成に大きく影響するのが、ご両親の言葉や会話のようです。子どもの心の癖付けは、日々の親の心の癖で決まると言うことですね。親になるのも、親をやるのも修行ですね。
平成24年度1学期始業式 園長だより vol. 107 (2012.4.9)