2009.4月 園長だより(一学期始業式)
2009年04月10日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
幼稚園では桜やチューリップがにぎやかに咲き競う季節を迎えています。まさに、春爛漫です。新年度になり、社会全体が、新しい生活に馴染んでいる真っ最中という感じですね。
子どもたちに春を感じてもらいたくて、オタマジャクシを飼ってみました。意外と早く、成長して、足が出てきました。春もあっという間に過ぎていくようですね。
改めまして、皆様、お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。
お子様の成長にご家族様の喜びもひとしおのことと存じます。心よりお喜びを申し上げます。
すくすくと伸びてゆく子どもたち、まるで竹の子が地面から芽を出し、しっかりと根をはり、空に向かって伸びていくかのようです。また、その成長の証しとしてきちんと節をつくりながら、強く逞しい青竹になっていきます。子どもの育ちと竹の子、比べて恐縮ですが、どちらも大好きですし、意外に育ちが似ていると思いませんか?
さて、新年度にあたり、先生たちも、お友だちを受け入れる準備を進め、みんなが安全に、楽しく、そして安心して幼稚園で過ごせるように話し合い、いろいろな準備をして来ました。
いつもと変わらずに“子ども自ら育つ力”を伸ばせるように・・・ここに流れるこの空気を大切に教職員一同、力を合わせて子どもたちの育ちのお手伝いに全力を注いでいく決意です。
また、いつも大変お世話になっている藤の会の皆様、ご父母の皆様のご理解、ご協力を頂きながらしっかりと子どもの育ちを見守って行きたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。
子どもの時間、ふじようちえんを楽しんで頂き、ご家族みんなでHappy!!になって下さいね。
≪ウサギとカメ≫
光栄にも、女性誌「marisol」の先月号に私の発言が掲載されました。新園舎づくりにご尽力頂いた佐藤可士和さんの奥様、悦子さんのコラムへの登場でした。内容は、有名なウサギとカメの話です。あの話、競争でウサギがカメに負けてしまう話ですが、私は、人生の歩き方の話としてちょっと角度を変えて伝えました。『競争で、ウサギは競争相手のカメばかり見ていたのですが、カメは、ゴールと言う目標を見ていた』という解釈なのです。結局、カメは、目標に到達し競争にも勝利したと言うのです。これが、この話の本当に伝えたいことだったのでは?なんて思ったりして。さて、実際、どうなんでしょうか?わかりませんね。
子どもさんの育ち、目の前のことばかり見てしまい、これができる、あれもできる、まだ、○○ができない・・・ついついそういう見方になりがちです。でも、これは仕方がないことなのです。そういう心配や不安を持つのが親心というもの、むしろ、親と言う立場はそういう役目をする立場なのです。時々でいいですから、カメの心、遠くの目的を見る機会もつくってみて下さい。遠くを見ると、日常の些細なことやご心配、生き方までもがスッーと楽になるみたいです。いかがでしょうか? ウサギとカメからいろいろ教えられますね。
さらに、社会人的、大人的に本当の本当を言えば、カメもウサギの挑発にのって、みすみす勝てそうもないゲームをしちゃいけないのです。と言うのが現実のようですかね。だからこそ、また、カメのチャレンジ精神に拍手なのですけれどね。
本年も、日常風景から導き出す、子どもやご家庭の法則?についてお話出来ればと思っています。引き続きこの園長だよりにお付き合いの程、よろしくお願い致します。
平成21年度一学期始業式 園長だより