2009.12月 園長だより
2009年12月01日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
大根掘り、脱穀精米、落花生、みかんと柿の収穫…と続いた実りの秋もそろそろ幕を閉じ、サンタクロースとお餅つきの師走になりました。
これから厳しい寒さの季節を迎えます。皆様、いかがお過ごしですか?
ハルちゃんの背中に赤く紅葉した葉っぱが数枚のっていました。見上げると、南京はぜの木が紅葉真っ盛りです。同時にたくさんの実をつけ、近くの地面は、はぜの実で埋め尽くされています。お友だちは、その実を踏んで、はじけるような感触や音が楽しくて大喜びで遊んでいます。やがて、子どもたちのお掃除隊がやってきて掃き集めて、落ち葉プールに貯めています。この落葉プールでまた葉っぱと遊ぶお友だちもいます。全身落葉だらけになっています。
こんな感じで季節の変化をいろいろな形で、関わり合いながら過ごしています。
今学期は、インフルエンザ関連のことでご協力賜り心より感謝申し上げます。幼稚園でも引き続き、手洗い、うがい、消毒を行って参ります。どうぞよろしくお願い致します。また、毎日のメールにてインフルエンザの状況報告させて頂いております。度々のメールに一部、関係ないからうるさい、邪魔だ、とのお叱りも頂いており、ご迷惑をお掛けしていることを深くお詫び申し上げます。今期に限り、感染力が強いインフルエンザへの即時対応をするため、また、お子様への感染防止・安全確保の観点から行っております。まだまだ感染が拡大縮少を繰り返しています。現時点での判断として、大変恐縮ですが今しばらく継続させて頂きたいと思います。この点も合わせてご理解ご協力の程どうぞよろしくお願い致します。
毎年のことですが、早くやろうと思って中々出来ない大掃除を先日始めてみました。普段掃除しないところからたくさんの昔の写真が出てきました。『あぁ、こんな時、あったな!!』とか、『この時はまだ細かったな!!』なんてことを一人思い出に慕っていたら、何のことはない掃除が進まず、時間だけが過ぎてしまいました。また今年も…。余談ですが、その時見つけた写真の一枚にディズニーランド開園一ヵ月後(26年前)のものがありました。写っていた仲間も懐かしいのですが、ほとんどの樹木が小さくて緑が少ない風景です。それなりにサッパリしているディズニーランドもいいですよ。(残念ですが、これが大掃除の成果です。)
≪おむすびとおにぎりの違い?≫
時々、ふじようちえんのホームページに動画を載せています。先日、おにぎり会の画像を載せた時、コメントで“おにぎり”と“おむすび”の違いとは、・・・数年前の園長だよりに書きましたのでご覧下さい。ということで終わりにしていましたら、何人もの方々に『園長先生、“おにぎり”と“おむすび”の違いって何ですか?』の質問を受けましたので今回は、この話を思い出しながら、お伝えさせて頂きます。
まず、最初になんとなく、どうでもいいこの違いに疑問を持ち、好奇心のみで考えてみたのです。そして、独断と偏見で、おむすびは、むすびと言う意味から、人と人を“結び合わせる”ことにつながり、出会いや縁結びを意味していて大変縁起が良いものだと考えました。合わせて、おにぎりは、“鬼を切る”につながり、邪悪なものを断ち切る意味をもっているもの、これも縁起が良いものなのだと自己解釈で一方的にお伝えしました。
その後、皆様から貴重なご意見や参考文献・資料を基にご説明も頂きました。
結論から言うと、やはり明確な答えには至りませんでした。でも、どうやら“おにぎり”と“おむすび”以前に“握り飯”(調理した飯を手で握りかためた食品、携帯食)が存在しているのです。食事の仕方の一つとして、平安時代の“屯食”(とんじき、兵がいる所の食事)は握り飯であったということです。そして、後年、江戸時代の享保年間(1716~36)あたりから“ニギリメシ”と呼ぶようになり、“ムスビ”は江戸時代中ごろ以降から使われた言葉とのことです。結局、「お」は接頭語として考え、にぎりめしをいう丁寧語が“おにぎり”であり、その丁寧語の中で女性や子どもが使う言葉として、“おむすび”と言ってきたようです。個人的には、“結び”と“鬼を切る”にこだわりたい気持ちが強いですが…。
≪サンタが、ふじようちえんにやって来た!!≫
もうすぐ、クリスマスフェスタですね。みんな頑張って制作や歌の練習をしています。
ぜひ、ご家族様みんなご一緒にお子様の作品や元気に歌う姿をご覧下さい。
クリスマスと言えば、サンタクロースですが、毎年やってくるサンタクロースさん、実は、幼稚園のお近くにお住まいです。そして、昔からサンタクロースだったのではなく、その昔は奥様に毎日、髭をそってもらうほど仲良しのご夫婦でした。が、奥様が亡くなられてから髭を剃らずにそのままにしていました。伸びた髭がだんだんと周りの友達から、『サンタクロースに似ている』と言われるようになり、本人もそう感じ、サンタクロースのライセンスも取得されたとのことです。つまり、公式のサンタクロース資格をお持ちの方であり、亡き奥様との思い出を大切にされているのです。
よくこの時期、近所でお会いすると、『あんまり近くのコンビニに行かないほうがいいよ、サンタがジュース買っていた』なんて言われちゃう…なんて冗談を言ってます。でも、正直、こんなラッキーな状況は、そんなに無いですよね。さらに、横田基地関係の皆様にもお手伝い頂き、サンタやその奥様にふんしたり、トナカイにツリーになって子どもたちへプレゼントを持ってやって来てくれます。一時的には、サンタクロースが園庭に2,3人いる光景になりますが、サンタクロースも1人より多くいたほうがいいと思い、みんなで楽しく過ごしています。また、クリスマスに際して、子どもたちに藤の会よりプレゼントをご用意頂いております。そして、役員様方に、このプレゼントの選定や段取り等々もして頂いています。このようにクリスマス会にもたくさんの縁の下の力持ちがいます。
皆様、毎年、本当にありがとうございます。
今回、初めてサンタクロースの正体をお伝えしましたが、子どもたちは夢を描き、胸をワクワクさせている行事の一つがクリスマスです。子どもの夢見る心を大切に、今までの話は、ご父母様の胸の中にしまっておいて下さいね。
誰がなんと言っても、サンタクロースは、遠い世界から、トナカイのソリに乗ってやってくるものなのです。いいですね。へんな園長だよりになってしまいました。
どうぞよろしくお願いいたします。
園長だより vol . 75 (2009.12.1)