平成30年度3学期修了式 園長だより vol 204(2019.3.19)
2019年03月19日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
スマイルエッグスへ行く途中、玉川上水に架かる新家橋横で早咲きの桜が満開になっていました。いつも通っている場所ですが、川の流れと桜の開花、流れる空気も穏やかで、とても美しい光景に出会いました。私に絵心や技術があれば、すぐにスケッチでもしたい心境でした。このように、これから街のあちこちで芽吹きや、開花に出会うことと思いますけど、その時、ちょっと足を止めて、小さな春を見つめてみてはいかがでしょうか?きっと、そこには寒い冬を耐え忍んだそれぞれの木や草花ゆえの強さと美しさがあると思います。身近な春探し楽しいですよ‼
皆様、いかがお過ごしですか?季節の変わり目であり、何かと忙しい年度の変わり目、どうぞご自愛下さいませ。
本日、修了式を行い、平成最後の平成30年度を無事終了することが出来ました。これもひとえに、ご父母様、ご家族様、藤の会本部はじめ各チームご担当の皆様方のご理解、ご協力のお陰と心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
卒園、進級のこの時期、子どもたちと過ごす一瞬一瞬の大切さを改めて感じる今日この頃です。『大きくなったら、何になるの?』と年長さんに聞いてみると、レスキュー隊員、新幹線の運転手さん、パン屋さん、サッカー選手、パティシエ、プリンセス…たくさんの夢が返ってきました。みんなの夢、素晴らしいです。とにかく夢やなりたいものをたくさん思い浮かべたり、考えることが大切です。そうしていると知らないうちに“夢見る力”が付いてきます。その“夢見る力”こそが、今まで世の中になかったようなとんでもないものを生み出すカギなのです。つまり、人と違うことを考える能力や新しいアイデアを生み出す能力が、これからは特に必要になってきます。みんながふじようちえんで遊んだ中に、必ずその種は蒔かれていると信じています。
また、先日の子どもニュースでお伝えしましたが、本年度藤の会様より、ブルートゥーススピーカーを全クラス分20台プレゼントして頂きました。新年度に先立って、すでに屋根の上や園庭、砂場やクラス内、様々な場所で使ってみました。お陰様で、お歌、ダンス、絵本読み、リトミック等々に活用させて頂き、子どもたちとどこでもダンス大会も出来るような環境になっています。これからも、新しい時代を生きていく子どもたちに保育、教育、学びのスタイルを時代の変化に合わせて、変化が必要なところは取り入れながら取り組んで行こうと考えています。
≪理解は、驚きに始まる‼≫
先日の土曜日、卒園を祝う『おめでとうの会』が催されました。当日は、サイエンスショーとして、でんじろうさんの空気砲で、空気の輪が会場内を飛んだり、的当てをしたりで、とても楽しかったです。また、ドライヤーの風でピンポン玉が空中に浮いたままの状態になった時は、子どもたちは目を輝かせながら、必ずお家でやってみようと思ったお友だちも多くいたものと思います。また、光の遊びとして、キラキラシートというスライドフィルムのようなもので目をかざして電球を見ると、そこにはなんと‼きれいな虹が見えて会場内は興奮状態になりました。このように、身近なものを使っての科学実験は、とても分かり易く、興味が湧いて、お勉強も楽しくなりますね。私は『理解は、驚きに始まる』と言って、なんでかなぁ?の驚きを大事にして、物事や動物、虫や魚等々をよくよく見てほしいと思っています。小さな驚きから、大きな理解へ、さらにより深い学びにと繋がって行くことを期待しています。
藤の会のご担当の皆様方、様々なご手配からご準備、当日の進行等々、ご苦労様でした。子どもたちの興味を誘い、とても楽しく、子どもたちの育ちに役立ったサイエンスシュー、各クラスの歌with家族…卒園の大切な思い出の1ページとなりました。
本当に、ありがとうございました。先生たちも、楽しませて頂きました。感謝‼
そうだ、キラキラシートでは、太陽を見ないこと、お約束です。よろしくね。
≪お友だちで育つ‼≫
園庭の芝生も、その緑が輝きを放ってきました。子どもたちは、その芝生の上を元気いっぱいに走り回り、春を満喫しています。その中で中央のポールに片手を掛けて目をふさいで、大きな声で、『だるまさんがころんだ‼』と言っているお友だちがいました。以前に比べたら、だいぶ、“だるまさんがころんだ”の遊びらしくなってきています。多分、みんなで遊びながら、お約束、ルールを理解し、その遊びのおもしろさのポイントが分かってきたものと思います。まさに、遊びから学んで、さらにお友だちに伝えることで自信が付いたり、リーダーシップが育ったりしながら友だちの輪がつくられている場面でした。
“お友だちと関わることで育つ力”それには、やっぱり遊びが一番ですね。
≪未来に羽ばたく皆さんへ≫
卒園児の皆さん、ご卒園、おめでとうございます。
本当にあっという間の3年間でした。お父さん、お母さんと手をつないでふじようちえんへの入園式、お名前呼びの時に元気に『ハイ‼』のお返事をしてくれたことが昨日のことのような感じがします。あれから3年間、いろいろなことが出来るようになり、お友だちもでき、いろんな体験もしました。楽しく過ごした幼稚園の時間が、みんなにとっても、先生たちにとっても宝物です。この宝物を下さったのは、お父さん、お母さん、ご家族の方々です。感謝の言葉、『ありがとう』をいっぱい、いっぱい言って下さい。砂場で集めたきれいな石ではありませんが、みんなこそ、光り輝く宝石なのです。でも、そのまま何もしないと光りません。好きなことを見つけること。そして、ずっとずっと磨き続けること。そうすると、それぞれの光が出て、輝き始め、周りの人や物、いろんなものを光らせる人になって行くのです。園長先生の願いは、みんなが自立して社会の役に立つ人になることです。そして、その昔、ロスアンジェルスオリンピック柔道無差別級で金メダルに輝き、国民栄誉賞も受賞された山下康裕さんは、多くの選手を育てていますが、本当にチャンピオンになれる人は、ほんの一握りの人たちだけなのが現実とのことです。残念ながら、多くの人はチャンピオンという栄冠を手にできません。そういう状況の中で伝えている山下さんの言葉を、今、未来に羽ばたくみんなに送りたいと思います。
『競技でチャンピオンを目指すことも大事だが、それ以上に大事なことは、それぞれがそれぞれの人生のチャンピオンになることなのです』と言われています。皆さん、人生のチャンピオンをめざして出発進行‼素晴らしい出会いがありますように‼
いつまでも、いつまでも、ふじようちえんはみんなの故郷です。応援しています。
本年度も、この園長だより、駄文にお付き合い頂きましてありがとうございました。
引き続き、日常の中にある子どもの育ちを見つめつつ、お伝えしようと思います。
平成30年度 3学期修了式 園長だより vol 204(2019.3.19)