ふじようちえん

2010.9月1日 園長だより

2010年09月09日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 炎暑、猛暑、熱帯夜・・・赤道付近でもこんなに暑く無いのでは?と思わせるような暑い、熱い夏が続いています。一体、この地球はどうなるのか?温暖化か?なんて、壮大なことを考えながら、握ったクーラーのリモコンは、“強”。言うこととやることに矛盾が生じる夏ですね。 
皆様、夏休み、いかがお過ごしでしたか? ご家族での楽しい思い出がたくさん出来たことと思います。 『プール、虫取り、家族旅行、夏の思い出で子どもは育つ』と信じています。
まだまだ、暑さは続きそうです。お体、ご自愛下さい。

今日から、二学期が始まりました。よく日に焼けたお友だちの元気な声が響いています。
さっそく、園庭の芝生からバッタやコオロギを見つけていました。よく見ると、ドングリは膨らみ、空には、トンボがたくさん泳いでいます。暑いですが、秋は確実にやって来ています。
季節の変化、自然の空気を感じながら、環境を整え、教職員一同、力を合わせ、しっかりと子どもたちの育ちを支えていこうと思います。

<自立へ向う秋>
二学期と言えば秋、秋と言えば運動会と想像される方も多いと思います。二学期には運動会やクリスマス会を始めとしておいもほり、園外保育やおもちつき大会などがあります。私は、それらの行事に対する基本的な姿勢、心構えとして先生方に伝えていることが二つあります。それは、子どもが育つ場所である幼稚園がする行事とは、ただ行う事(字のとおりの解釈)ではなく、どんな行事でもあくまで保育の一環として捉えることが一つ。そして、一人ひとりの育ちにその行事がどう貢献できるのかを見極めて、それに似合う環境づくりや保育内容を考えてあげることの二つです。
冷静にみると運動会やクリスマス会は楽しい行事ではあるけれど競技に参加したり、作品作りをすることを通じて育つ、言わば装置みたいなものと考えています。
でもその装置はものすごく性能が良くて、準備から当日までの時間の中でお友だちと協力すること、競い合うこと、できたときの達成感、または自分の番を待つあのドキドキ感、人前で踊ることの体験等々・・・言い尽くせないほどの多くの体験や心の成長に貢献できることがいっぱい用意されています。
幼稚園のいろんな行事を子どもが育つための大切なステップとして捉えています。ただそのステップは、単に○○が出来るようになったとか、踊れるようになったとかいうことを目的にしたものではありません、それも大事かもしれませんが、それ以上にみんなで練習に参加して力を合わせることを経験したり、かけっこなどで早く走れるように努力する心が芽生えたり、みんなで助け合うことなどを体験できる時間を過ごす方が何倍も重要だと思っています。ふじようちえんの大切にしていることを少しでもご理解頂きまして、子も親も幼稚園もみんなで育ち合える・・・運動会を始め各行事にしていけたらと思っています。
いろいろとご協力頂くことが多い二学期ですが、どうぞよろしくお願い致します。

園長だより vol . 86 (2010.9.1)