ふじようちえん

1学期 終業式 園長だより vol . 209(2019.7.19)

2019年07月19日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

♪うみは、ひろいなぁ、おおきいなぁ~夏休みにご家族とお出かけするのでしょうか?元気な歌声が聞こえてきました。いよいよ夏休みスタート‼海へ、山へ、海外へと楽しい計画がいっぱい‼のことと思います。どうぞご家族の夏を満喫下さいね‼

皆様、いかがお過ごしですか?梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。今年は、何故か?雨が続く7月になってしまい、子どもたちの楽しみにしていたプール遊びも、数回しか出来ませんでした。多分これから猛暑を含めて、夏本番がやってきます。熱中症も心配されますので、どうぞご自愛くださいませ。

子どもたちにとっての夏のヒーロー、カブトムシやクワガタを頂きました。今、園長席前のケースにたくさんいます。カブトムシもクワガタも、強そうで、カッコよくて、子どもたちのあこがれの的。子どもたちは気になって仕方ないようで、その透明ケースを覗いては去り、去っては覗きに来ています。私も、子どもたちの好奇心に押され、特別にカブトムシの飛ぶ姿を見せてあげようと思い、1匹を空に投げ上げました。そしたら、堅い前ばね、薄茶色い後ろばねを広げ、大きな羽ばたき音、ブ~ン‼という音と共に園庭を飛び回るのです。カブトムシが飛ぶ方へ、多くの子どもたちは右往左往…初めて見るカブトムシの飛んでいる姿にビックリ‼でも、一所懸命に追いかけ、みんなとても汗をかき、楽しそうでした。結局、飛んだカブトムシは、また捕まえることができましたけど、本来の自然の中で生きているカブトムシの姿を少しでも感じ、想像してもらえたら…と思ったカブトムシ飛ばしのひと時でした。(私の幼い頃は、カナブンに糸を付け、犬の散歩みたいにしてカナブンと歩いたことを憶えています。昔、過ぎですよね⁉)

本日、令和元年度、1学期の終業式を行いました。終業式では、いつものように、『早寝、早起き、お手伝い』をしましょう‼そして、2学期の始業式にはみんな元気なお顔で会いましょう‼とお話ししました。皆様、どうぞよろしくお願い致します。
子どもたちは、この春から夏にかけて、いろんなことが分かったり、出来たり、お友だちとコミュニュケーションをしたり…それぞれに大きな成長がありました。何より、ご父母様と離れて過ごす時間を通じて少し大人?になった感じもしています。
ご家族様には、引き渡し訓練をはじめ、遠足や家族参観日、七夕まつり等々に、ご理解ご協力を頂き、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

≪子どもが、よく転ぶ⁉≫
 ここ近年、幼稚園・保育園の園長仲間と話していると、子どもたちの怪我について耳にすることが増えて来ました。怪我と言っても、特にお部屋の中を歩いていて、バランスを崩したり、故意ではない状況で子ども同士ぶつかってしまい、よろけたり、転んだりしての怪我です。また、そこにたまたま机や椅子がある時など、その端におでこをぶつけ、切り傷、擦り傷、たんこぶ等々、顔周辺の怪我の話です。皆さんも、お分かりのように、子どもは親が目の前で見ていても転んだり、何かにぶつかったりして、怪我をすることもある発育途上の存在です。子どもの育ちに多少の怪我は付きものと昔の人は言っていましたが、私たちは、ご家庭からお子さまをお預かりしている以上、たとえどんな状況であろうと、子どもに怪我をさせてしまうことに、とても大きな責任を感じ、少しでも、そんな怪我を少なくしたいと取り組んでいます。
確かに、まだまだ体も成長途中、体幹も未発達でバランスも悪い、思うように手足を動かすことが出来ていない、いわゆる“とっさの時に手が出ない”ということもありますが、私は、体全体の感覚にスイッチが入っていない、動物的感覚な危険に対し、防御する力、危険意識が薄い状態のような気がしています。
それなら運動させて、反射神経や運動能力を高めればいいじゃないか?という意見もあると思いますが、いきなり運動と言う前に、ご参考までに、『幼児期に経験する基本的な動きの例』(文部科学省)のイラストを添付しておきます。私は、まずは、毎日毎日歩くことが基本の基本だと思っています。そして、たまにはアスファルトの上ではなく、石ころのあるガタガタ道や川の土手のような草場や坂道…を歩いて体の芯をつくる時間を持つことが大事だと思っています。ご家族一緒に歩くのが一番です。
ともすると、今の子どもたちを取り巻く状況は、移動は車、車から降りるとベビーカー、階段よりもエレベーターにエスカレーター…1日に、どのくらい歩いているのでしょうかね?そして、なんかすれば、すぐ、『疲れた‼』と言うし…本来はそんな子どもたちじゃないはずです。疲れたと言わせない体づくり、心づくりが大事です。言葉は、言霊と言われ、心身ともに疲れた人間になってしまいます。疲れたというマイナス言葉を言っていると、気も心も後ろ向きになり、楽しい時間が無くなります。
この夏休み、親子で歩いて健康に、体づくり、心づくりしてみてはいかがでしょうか?きっと、9月には、元気で、プラス思考のたくましくなったお友だちと会えることと思います。

≪息子へ伝えたかったこと≫ 7/13日刊スポーツより転載
プロボクサーWBA世界ミドル級王座を奪回した村田諒太(33=帝拳)が初めて長男晴道くん(8)を自らの試合に招待した。そして、下記の手紙を息子に書いた。
晴道へ
試合会場で初めてパパのボクシングを観戦して、どうだったかな?また感想を聞かせてね。最近、パパとよく会話するようになってきたよね。少し前に話したと思うけれど、新約聖書の話で「タラントのたとえ」の話は覚えているかな?
ある主人が、しもべたちの能力に応じて1人に5タラント、もう1人に2タラント、さらに3人目に1タラントのお金を託して、旅に出掛けた話だよ。
5タラントを受け取った者は、それを元手に一生懸命に商売して、さらに5タラントを増やした。2タラントを受け取った者も、頑張って商売に力を入れ、さらに2タラントを増やした。でも、1タラントを受け取った者は、失うことが怖くて地面を掘って1タラントを隠してしまった。一生懸命に働いて増やそうとしなかったんだね。
旅から戻ってきた主人はタラントを2倍にした2人を「忠実なしもべだ」とほめたたえた。でも、1タラントを活用しなかった者には「お前はなまけ者だ」とタラントを取り上げて、10タラントまで増やした者に託してしまった。神さまは与えられた「賜物」をそれぞれどのように使うのかを見ているという話だったよね。
タラントは、持って生まれた人の能力のことだと思うよ。晴道の爺には優しさのタラントがあるよね。やっぱりパパはボクシングになるかな。晴道のタラントは何だろう?パパは今日、タラントをたくさん使ったと思う。これからもボクシングを頑張るから、これから晴道も自分のタラントを見つけていこうよ。ずっと見守っているから。
パパより
以上の内容、クレバーな試合運び同様に素晴らしいですね。私もこんな姿勢の父親でいたいな、と思わせる内容ですね。自分のタラントを最大限に使いきる‼そんな生き様をしっかりと見せなくてはならないですね。
チャンピオンは、やはり人格もチャンピオンですね。すごい‼

令和元年度 1学期 終業式 園長だより vol . 209(2019.7.19)