ふじようちえん

2学期始業式 園長だより vol . 210 (2019.9.2)

2019年09月03日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

毎日揚げている年長組のクラス旗を見上げてみると、そこには秋の空、うろこ雲が広がっていました。また、正門横、野の花エリアには、やまゆり、ハギ、野菊、ススキ、ワレモコウ…様々な秋の花が咲き、今年はりんごも数個なっていました。さらに、園長席の前には、♪リーン、リーンと軽やかな鈴虫の音が聞こえています。季節は確実に移り、秋の始まりを感じさせる今日この頃です。

皆様、お元気ですか? 夏休みいかが過ごされましたか? ご家族でのお出かけや楽しい体験でたくさんの思い出が出来たことと思います。お話し聞きかせて下さいね。
本日、お友だちみんなが元気に登園してきてくれて始業式を行いました。さて、夏休み前に、早寝早起き、ごあいさつ、お手伝いを毎日しましょうと伝えましたが、如何だったでしょうか? 夏休みが終わっても良い習慣は続けましょうね。『習慣こそ、第二の性格である』という言葉もあるくらいですから、日常が大事ですね。
2学期も教職員一同、子どもたちの育ちのお役に立てるよう、みんなで力を合わせて全力で頑張って参ります。どうぞよろしくお願い致します。

また、先日は、暑い中、夏まつりにご参加頂きまして、ありがとうございました。子どもの時に少しでも日本の典型的な夏の風情を感じてもらいたいし、そんな日本文化を大切にしてもらいたいと思い、櫓舞台での踊りや金魚すくい、かき氷にお化け屋敷等々を設けさせて頂きました。本当に子どもやご家族様のイキイキした笑顔にたくさん出会えた一日になりました。また、藤の会の皆様には、冷たい飲み物を販売頂き、ありがとうございました。暑い中、正直ホッとできる場所になっていました。感謝!

今、園庭には、赤とんぼが群れを成して飛んでいます。そのトンボを子どもたちは捕まえようとして、柄の付いた虫取り網で草むらとなった園庭を走りまわっています。その時、お友だちが、トンボを網で捕まえました。そしたら他のお友だちが、『トンボは飛び続けないと死んじゃうんだよ』と言いました。じゃ、どうする?と聞こうとしたら、誰かが『そうだよ、マグロも泳ぎ続けないと死んじゃうんだよ』と言いました。私は、『じゃ、子どもは?』と聞いたら、『走り続けるんだよ!』と言い、どこかに走って行っちゃいました。何気ない子どもたちとの会話ですが、そこには、トンボやマグロに関する知識や情報を子どもなりに持っていること、関連付けて物事を考えられる思考力や生命に対する思い…様々な成長を感じた一瞬でした。子どもたち、しっかり育っていますね。

先日、『夏休みは、じいじとばあばのところにずっと行ってたんだ!』と言うお友だちが、夏休みに、虫を捕まえたことやお祭りに行ったこと…その内容も楽しく、周りのみんなを笑わせていました。多分、いつもと違う生活環境の中で、たくさんの大人や子どもたちと出会って会話したことが、この子の言葉の数を格段に増やしたものと想像します。よく言うところの語彙(ボキャブラリー)が増えたのですね。私は、この語彙を、物事の吸収力が圧倒的に高い幼児期から増やすことが大事だと考えています。いわゆる、語彙を増やせば、物事を考える範囲が広がり、物事を的確に捉え、表現することが出来るようになる。言わば、理解が深まることに通じるのです。語彙を増やすには、様々なやり方があると思いますが、まずは、読書がいいようです。
本、絵本を読んで、楽しみ、語彙を増やし、みんなで育って行きましょう!読書の秋
         
令和元年度 2学期始業式 園長だより vol . 210 (2019.9.2)