2007.4 園長だより
2007年04月10日 / 園長だより藤幼稚園のご父母のみなさまへ
幼稚園では桜やチューリップがにぎやかに咲き、春真っ只中という感じです。さらに、お友だちがドングリ集めをする“かしの木”は早くも新芽を見せ始め、それこそ新緑の装いです。
はじめて新園舎で迎えた新年度は、お友だちの元気な声、声、声・・・中には大きな泣き声も交じっての始まりとなりました。それぞれの新学期、新生活、そして新しい環境での育ちの始まりです。
皆様、新年度を迎えいかがお過ごしですか?よいスタート!!が切れましたでしょうか?
幼稚園では新年度に際し、先生たちみんなでお友だちを受け入れる準備を進め、みんなが安全に、楽しく、そして安心して幼稚園で過ごせるように話し合い、いろいろな準備をして来ました。
新園舎になっても変わらずに“子ども自ら育つ力”を伸ばせるように・・・ここに流れるこの空気を大切に教職員一同力を合わせて頑張って、子どもたちの育ちのお手伝いに全力を注いでいく決意です。本年もどうぞよろしくお願い致します。
改めまして、皆様、お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。
お子様の成長にご家族様の喜びもひとしおのことと思います。心よりお喜びを申し上げます。
これから始まる幼稚園でのことや新しくできるお友だちのことを思い、小さい胸をワクワク、ドキドキというところでしょうか? いづれにしても、誕生からご入園、進級へとしっかりと成長していることを確認できる時期であり、変化で成長する時期ですね。
本年度も引き続きこの園長だよりにお付き合いの程、よろしくお願い致します。
友人の三浦さんの出しているメールマガジンです。ご参考までに添付してみます。
「ねむの木学園」の生徒が描いた絵が高く評価されています。「障害を持つすべてのこどもたちの才能を信じて、かくれた能力を引き出すべく、個性の尊重と豊かな人間性を培う」という理念が高度に実践された証だと思います。
どのように教育しているのかの問いに対して、園長の宮城まり子さんは「教えず、褒めず」と意外な答を返しています。しかしここに教育の真髄があると思います。教えないということをこう解説しています。
「学芸員や美術学校を出た教師がいますが、ただ付き添うだけ。環境や雰囲気をつくったり本物を見せることはしますが、教えるのはよくないような気がします。(日本経済新聞、私の履歴書、2007年3月31日)」
教えることは、強制や型にはめることに繋がる可能性がある。自主的に自律的に取り組む環境づくりが何より大切だと意味しているのだと思います。
また、褒めることより、「うれしいわ」と声を掛けてあげるほうが、効果が大きいというのです。褒められることで得られる喜びよりも、人を喜ばせることで得る喜びのほうが大きいのです。前者は与えられた受動的な喜びなのに対して、後者は能動的に得た喜びです。自主、自律の原点はここにあります。・・・等々。
以上。
褒めることが大事と思ってきた私にとって、結構新鮮な切り口での意見でした。確かに自分の心を伝え、感じてもらい、その子の行動の変化につなげる方法もあることでしょう。まぁ、ある年齢になれば効果的な面が多いと思いますが、幼児期の声がけは、褒めることを基本にわかり易さとタイミング・・・でしょうかね?
いろいろな方法があっても、その上を行くのがまた“子ども”、頑張って新学期進みましょう!!
園長だより vol.51 (2007.4.10)